前神戸市長の笹山幸俊(かずとし)氏
1995年1月の阪神大震災で復旧・復興の陣頭指揮を執った前神戸市長の笹山幸俊(ささやま・かずとし)さんが、10日午後4時5分、消化管出血のため市内の病院で死去した。87歳だった。通夜、葬儀は親族で行う。後日「お別れの会」を開く予定。喪主は妻翠(みどり)さん。
笹山氏は46年に神戸市役所に入庁。市都市計画局長などを歴任。助役を経て、宮崎辰雄氏の市長引退に伴う89年の市長選で初当選し、3期12年務めた。
2期目の95年に発生した阪神大震災では、約1カ月半にわたり市長室に泊まり込み陣頭指揮を執った。土地区画整理事業や市街地再開発事業の手法を用いて、計画的なまちの復興に取り組んだ。同年12月には光の祭典「神戸ルミナリエ」を初開催。99年に神戸空港を着工、01年に引退した。