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事件
【東日本大震災】宮城・大川小市教委報告書に学校不手際「記載なし」
2011.12.11 01:10
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東日本大震災で児童108人中74人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の避難に関し、市教委が県に提出した報告書に、避難マニュアルの不備など、学校側の不手際とみられる内容が一部盛り込まれていないことが10日、分かった。市教委は早ければ年内にも再調査した報告書を提出する予定。遺族は「原因の検証は、事実関係に基づいて正確にやらないと意味がない」と指摘している。(是永桂一、荒船清太)
記述に不備が見つかったのは、6月1日付で県東部教育事務所に提出された市教委の報告書。
産経新聞が情報開示請求して内容を検証したところ、少なくとも4つの点で、すでに学校側の不手際が明らかになっているにもかかわらず、報告書には盛り込まれていなかった。
同小の避難マニュアルで「津波の際は高台へ」と記されていたにもかかわらず、具体的な「高台」が選定されていなかったことが記されていなかった。
津波襲来前に児童を迎えにきた保護者らが「津波がここにも来る」と、教諭らに避難を呼びかけていた点も触れていなかった。
山側へ逃げなかったことについては、「木が倒れるので、この揺れではだめ」と判断したという教職員の発言を掲載。実際には震災による倒木がほとんどなかったことが判明しており、市教委も認めているにもかかわらず、その点への言及はなかった。
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