阪神大震災の被災地・神戸市のガス灯「希望の灯(あか)り」の火が10日、岩手県陸前高田市にともされた。犠牲者の追悼と復興への願いが込められた炎の前で、両市の市民は「互いに支え合いながら、この難局に立ち向かっていこう」と誓い合った。
希望の灯りは阪神大震災から5年後の2000年1月17日、神戸市中央区の東遊園地に設置された。管理運営するNPOが陸前高田市に救援物資を届けたのがきっかけで「分灯」が決まった。
同市のガス灯は「気仙大工左官伝承館」に建立された。震災発生時刻の午後2時46分、地元区長の藤原直美さん(69)らがろうそくを手にし、神戸市民が運んできた明かりを点火した。藤原さんは「この明かりには、試練をくぐり抜けてきた神戸市民の皆様の気持ちがこもっている。私たちは負けない。必ず、美しい陸前高田に戻していく」と力を込めた。【市川明代】
毎日新聞 2011年12月10日 20時19分(最終更新 12月10日 20時39分)
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