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国際
ロシア「反政権デモ」全土に拡大 モスクワは「5万人」
2011.12.10 23:26
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【モスクワ=佐藤貴生、遠藤良介】ロシア下院選の大規模不正疑惑に抗議する反政権デモが10日、全土で行われ、モスクワではクレムリン近くの広場に最大5万人(主催者発表)が集まった。同国メディアによると、デモは国内100カ所以上に及び、第2の都市サンクトペテルブルクでも最大1万人が参加した。フェイスブックをはじめソーシャル・メディアの普及などを背景に、最高実力者のプーチン首相(前大統領)が大統領に就任した2000年以降、最大規模の反政権街頭デモとなった。
政権側は今回、大規模集会を許可して譲歩した形だが、与党批判が拡大を続ける中、来春の大統領就任を確実にしていたプーチン氏が今後、どう対応するかが注視される。
モスクワ中心部の広場と周辺には、ソーシャル・メディアを通じて抗議行動を知ったという若い男女を中心にデモ参加者が続々と集まり、「プーチンなきロシアを」「中央選管委員長は退陣せよ」などと気勢を上げた。参加者の中には抗議行動のシンボルとされている白リボンを衣服に着けた人が目立った。
モスクワ市当局がこの日、デモの許可を出したのは午後6時(日本時間同11時)までの4時間。その時刻を過ぎても一部の参加者は街頭にとどまっている。これまでのところ治安部隊との衝突などの情報は伝わっていない。
この日のデモについては、一部の国営テレビがニュースを放映したほか、独立系のインターネットテレビが生中継した。
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