'11/12/10
住民の抗議でボーリング中止
広島市と広島県が着手した広島高速5号(東区)二葉山トンネルのボーリング調査で、9日に作業開始を予定した東区牛田東1丁目の調査地点にトンネル建設に反対する住民が詰め掛けて抗議したため、作業は中止となった。市と県は10日の地元町内会の集会で調査の必要性にあらためて理解を求め、調査を再開する意向でいる。
調査地点はトンネル部分のほぼ上に位置する市道で、8日の中山地区2カ所に続き3カ所目。9日は委託業者が試掘する予定だった。
現場には計画の白紙撤回を求める牛田東1丁目町内会の約20人が集結。竹村文昭副会長は「住民に説明不足だ。信頼関係がなく調査も認められない」と中止を求めた。
一方、調査の早期実施を求める住民団体「高速5号線トンネル対策協議会」の谷山興佑会長も駆け付け、「調査を進め早く事業の可否を判断してほしい」と主張。市と県の担当者も「安全性を検証するために必要な調査」と理解を求めた。だが町内会側は応じず、市と県は作業をいったん中止した。
【写真説明】市と県の担当者に調査中止を求める竹村副会長(手前左)たち