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小中学生の被ばく 最大月450マイクロシーベルトに 郡山

 福島県郡山市内に住む小中学生が10〜11月の約1カ月間に受けた積算放射線量が、最大で450マイクロシーベルトに達していたことが8日、同市教委の調査で明らかになった。市教委は「健康に影響を与えるレベルではない」と話しているが、単純に年間の積算値として換算すると、最大約5ミリシーベルトの被ばく量になる。
 計測したのは、市内の小中学生約3万人のうちの希望者2万5551人。一人一人に線量計を配布し、10月5日〜11月6日の33日間測定してもらった。
 調査結果によると、この期間の積算線量は10〜450マイクロシーベルトになり、平均は120マイクロシーベルト。全体の約6割に当たる1万5666人が、100〜190マイクロシーベルトだった。120マイクロシーベルトを年間積算すると、一般の人の年間線量限度(1ミリシーベルト)を超える計算になる。
 調査は計3回実施する予定で、今後は2カ月単位で計測する。市教委は調査結果を基に今後の政策に反映させるという。
 市教委学校管理課は「線量が高かった子どもたちの中には線量計を外に置きっぱなしにしているケースもあった。すべての計測データがそろってから、生活習慣も含めた具体的な分析を行いたい」と説明している。


2011年12月09日金曜日


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