初めての契約交渉を終え、安どの表情を見せる田中輝=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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首位の柏に勝ち点1差の2位で今季のJ1リーグを終えた名古屋グランパスの契約交渉が9日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで始まった。この日は初交渉に臨んだGK西村弘司(27)、MF田中輝希(19)が来季の契約を更新した。
優勝した昨年は、チーム全員で勝ち取った勝利として、試合に出ていない選手にも優勝ポイントが加算された。2位に終わった今季は、最終節まで優勝争いを繰り広げたものの、1位以外の順位に設定されていない優勝ポイントはつかないという。交渉を担当する小椋伸二強化部長は「査定方法はシステムにそっているので毎年同じです」と話した。「ベストイレブンにも4人も入っている。頑張りを数字で表したい」と、個々の選手の査定がV逸で大幅にダウンということもなさそうだ。
ただ一方で、「予算は限られている。収入面が伸びていないので、選手が期待しているような数字は出せない」と渋い表情も見せた。収入面の二本柱はスポンサー収入と入場料収入。主催試合の観客1試合平均は、昨季の1万9979人から1万6741人と3000人以上下回った。そのため大幅アップという景気のいい話はなさそうだ。
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