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【プロ野球】

横浜DeNA、中畑氏の初監督就任を発表 清節連発で“舌好調”

2011年12月10日 紙面から

横浜DeNAの監督に就任し、「熱いぜ!DeNA」と叫ぶ中畑清氏=横浜市西区の横浜ロイヤルパークホテルで

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 横浜DeNAは9日、元巨人の中畑清氏(57)の初代監督就任を発表した。横浜市内で開かれた就任記者会見で、中畑監督は現役時代にインタビューでよく使った「絶好調」のフレーズを封印しながらも、「(横浜だから)じゃんじゃんやっていきたい」などと報道陣の笑いを誘うなど駄ジャレやジョーク連発で“舌”好調。持ち前の明るさを前面に出した船出となった。契約期間は2年で年俸1億円。

 記者会見場は横浜市で最高層、同市内を一望できる高さ277メートルのホテル最上階の一室で開かれた。その冒頭、いきなり「こんな大勢の方に集まっていただいて、ありがとうございます。ひとえに私の人気かと思います」と“ボケ”をかますと、一気にその場が和む。つかみはOKとなると、現役時代を思い起こさせる清節が次々と口を突いて出た。

 まずは「絶好調」封印宣言。現役時代に好んで使っていた代名詞ともいえる言葉を「やりません。選手のものでいい。そういうスタンスを取りたい」と切り出し、指揮官として違った色を出していく意向を示した。

 その代案が「熱いぜ」だった。「情熱とか、熱とかでいう『熱いぜ』。熱いぜDeNA、熱いぜ横浜、何でも使えるでしょ」とニヤリ。会場の反応が悪いと「えっ 駄目?」と続け、再び笑いを誘った。控室でも池田球団社長と「熱いぜ、DeNA」と一緒に叫ぶ練習をしたという。

 もちろん来季に向けた抱負も語り、真顔で「弱いチームに必要なことは負けないことです。負けない野球。一番は投手力だと思う。不安を感じている」と投手力整備の必要性を強調した。ただ、性分なのか、それだけでは終わらない。隣席の高田GMの顔をのぞき込み、「GMが(補強は)してくれると思います」と最後は笑いを取った。

 理想の監督像についてはこう語った。「グラウンドはステージ。役者(選手)に対してどういう演出をするかが監督の役割。私の演出はこうだよと選手に理解してもらいながら、いいものをつくりたい」。主役になるのは就任会見の今日だけ。現役時代に常にスポットライトを浴びていた男は裏方に徹する気構え。横浜スタジアムを舞台に、最高のドラマをつくり上げる。 (後藤慎一)

 

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