高速道１４カ所に不審物、５０代夫婦が出頭　北陸道など

　岐阜、富山、石川、福井、滋賀の５県にまたがる東海北陸道と北陸道のサービスエリア（ＳＡ）とパーキングエリア（ＰＡ）などの計１４カ所で９日、計４１個の不審物が相次いで見つかった。各県警が施設の全体あるいは一部を閉鎖して回収した結果、いずれも金属製の円筒形の容器で、爆発物ではなかった。

　岐阜県警によると、同日夜、岐阜南署に同県岐南町の５０代の木工業の夫婦が出頭。「廃業するから資材を捨てた」と話した。同県警は偽計業務妨害容疑などの疑いで任意で調べている。

　各県警や中日本高速道路によると、９日午前１０時すぎ、岐阜県関市の東海北陸道下り線「長良川ＳＡ」で清掃員が女性用トイレ内で新聞紙に包まれた不審物４個を発見した。その後も夕方までに東海北陸道下り線や、同道とつながる北陸道上り線のＳＡやＰＡ、物産店などがある観光施設の女性用トイレや多目的トイレで不審物が見つかった。

　いずれも直径１０センチ、高さ５、６センチで、半練り状の固体や液体などが入っていた。同一人物かグループが東海北陸道を北へ、北陸道を南へ走行しながら置いていった可能性があり、各県警が成分などを詳しく調べている。