12月9日のニュース

広範囲の森林除染 農相に要請(12月9日 16:45更新)

福島県の林業団体の代表などが、鹿野農林水産大臣と会談し、放射性物質が蓄積しやすい落ち葉などによる被ばくを防ぐため、福島県では住宅街に近い森林だけでなく、より広い範囲で森林の除染を行うよう求めました。
森林の除染を巡って農林水産省は、福島県内の人たちの被ばくを防ぐため、住宅街の近くにある森林では放射性物質が蓄積しやすい落ち葉などを取り除くなどとしたガイドラインをまとめています。
これについて、9日、農林水産省で鹿野農林水産大臣と会談した福島県林業会議の浅和定次会長は「福島県は面積の71%を森林が占めているが、放射性物質の影響を受けており、広い範囲で除染していく必要がある」と述べました。
そのうえで、住宅街に近い森林以外の除染についても国が指針を作って除染することや、森林を除染する技術を速やかに確立するよう求めました。
これに対し、鹿野大臣は「生活圏に近い森林では除染の効果が実証されたため、まず優先的に対応した。全体の森林を対象にした除染となると、相当広大な面積になるので、どのような対策ができるか検討していきたい」と述べました。
会談のあと浅和会長は「森林の除染は国が指針を示し、予算を確保するなど責任を持って対応してほしい」と述べました。

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