大手食品メーカー「明治」が製造・販売した乳児用の粉ミルクから放射性セシウムが検出され、消費者の間に不安が広がっていることから、厚生労働省は、粉ミルクなどの乳児用食品について、3か月ごとに検査を行っていくことになりました。
この問題は、明治の埼玉県内の工場で、原発事故直後のことし3月に加工された乳児用の粉ミルクの一部から国の暫定基準値を下回る、1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、明治は、およそ40万の製品について、無償で交換する措置を取っています。この問題を受けて、幼い子どもがいる保護者など消費者の間に不安が広がっていることから、厚生労働省は、現在流通している粉ミルクと離乳食について、3か月ごとに抜き打ち検査を行い、結果を公表していくことになりました。厚生労働省は、これまでに25の粉ミルクのサンプルと63の離乳食のサンプルについて検査を行いましたが、放射性物質は検出されなかったということです。小宮山厚生労働大臣は「お母さん方を中心に関心が高いことから、企業には丁寧な対応を求めている。厚生労働省としても定期的に検査を行っていきたい」と話しています。