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2011年12月9日投稿
2日目大ウケ
『タイム・リビジョン/時間修正作戦』2日目を無事終えました。
演劇の世界には「2日目芝居」という言葉が存在します。
初日は緊張感があるので、セリフや動きが多少あやふやでも案外、
うまく行く。
ところが、それで気がゆるんで、2日目にはミス続出、ということ
がよくあるのですね。こういう、ユルんだ芝居をして「2日目芝居」
と言う。体験したものでないとわからない言葉です。
しかし、今回公演の2日目は、初日がいささかテンポの噛み合わせ
がギクシャクしていたことの反作用か、小さなギャグも丁寧に
お客様にまで届き、最初から最後まで見事な反応に包まれて気持ち
いい感じでラストまで行けました。
「子供にも見せたい芝居でした」
というアンケートが嬉しかったですね。
この芝居、念頭にあったのはかつてのNHKの『少年ドラマシリーズ』
のあのムードでしたから。
まんべんなくウケたのは、お客様比率が、演劇関係者、業界人、
出演者のファン、SFマニア、一般人と取り混ぜていい割合だった
のも原因かも。ほぼ全部のギャグに反応する人がいてくれたという
現象はなかなかないものです。
この日は私も島さんに変わって特別出演。
久しぶりに役者として立つ舞台はやはり緊張しますが、あ、なるほど、
これは楽しい、これは中毒になるわ、と改めて思いました。
私が過去数年、役者としてルナティックシアターに関わっていたのは
いずれ自分が芝居を書き、演出する際の勉強と、演劇界への人脈
作りという思惑もあったわけですが、いつの間にか、ふと気がつく
と自分を役者としてとらえている瞬間がありましたから。
極めて中毒性の高いものなのですね、役者というのは。
実は幕切れ近くの某人物のセリフに、そういう役者中毒の人間たちへ
向けての楽屋オチをひとつ入れているのですが、クスリ、という
笑い声くらい起こるかと思ったら、はからずもドーンと爆笑が起こった
のは、やはりそういう関係者が多かったからでしょうか(笑)。
さて、やっと心理的には初日、という感じです。
おかげさまで9日のマチネは満席御礼。このまま3連チャンの昼夜
二回興業を乗り切らねば!
※写真は開演前、舞台監督の早坂さんから最終指示を受ける役者さんたち