β線の測定が必要ない訳。


どうも。

パニック起こしてる女子大生の方や、緊張しすぎで精神的なストレスがーという方までたくさんいらっしゃいますね。

そういうときは「放射線防護対策」にあるキチンキトサンのサプリがおすすめです。
免疫力を高めるため十分気休めになります。
100%ではありませんが、10%でも発ガン率を低下してくれるかもという期待があればちょっと希望が持てると思いませんか? おそらく白血病や造血不良性貧血には効かないとは思いますが。
その他、リラックスサプリなんかもその通販では取り扱ってますのでご自分に合うものを探してみてください。
今まで飲まなかったことが人生の損失であったことに気づくでしょう。
実は私はこれ飲んでるからガンにはなりにくいんじゃない?という感覚。

さて本題。
アクセス解析の結果を見てるとやっぱりα線、β線にこだわる人が多く、これって日本人特有のフルスペック指向なのかなあと。
使わないけど機能てんこ盛りにしちゃうっていう。。。

なもんで、私がなにゆえ現場の測定でγ線のみに絞ってるかその理由をちょとだけお話しておきましょう。

世の中には「壊変図式」と呼ばれるものがあります。
それは放射性物質がどんな風に壊れるかをひと目見てわかるようにしたものです。

右斜め下に下りている矢印がβ線、真下に向けて下りている矢印がガンマ線です。

まずはセシウム137(ウィキペディアより:パブリックドメイン)


 

 

次にヨウ素131(ウィキペディアより:作者 Kays666氏)

 

 

 

これらをじっと見ると、β線を出した直後にガンマ線を出していることがわかります。
つまり少なくとも原発事故で出まくりのヨウ素131とセシウム137についてはガンマ線も出てるからそっち計ろうよ、という話なんです。

α線、β線ともに激しく減衰するというのも理由です。
β線の場合、空中1m程度で減衰してしまうとも言われています。
そのため、計測しようと思っても誤差が激しすぎてあんまり意味がないんですよ。
実際、β線計測プローブやモデルのほとんどは
●γ線と値を比較し、値が著しく増加していればベータ線が出ていると判断する

という微妙にお茶を濁した表現になってると思います。

そんなこんなで今回の原発事故向けの話であるなら都内周辺はβ線を計れる必要は全然ないんですね。
γが出てるってことはそこに放射性物質があってついでにβも出てるはずだから危ないというところまではわかりますから。

α線については都内でばんばん出てたら、おそらく福島近辺ではすでに多数の死者が出ているはずなので非常に微妙な話かなあと。
β線より飛程ないから計測が難しいってのもありますし、ばんばん出ちゃうようなら相当まずい状況になってるということでもあります。

買ってはいけないガイガーカウンター

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β線の測定が必要ない訳。 への43件のコメント

  1. 通りすがり より:

    うそばっかし。いま、大事なのはβ線。ガンマ線だけじゃ汚染を把握できない。
    工作員?洗脳された人?

    • admin より:

      「壊変図式」をよく見てください。

      セシウム137、ヨウ素131ともβ線とγ線を出しているので正確に把握するのが難しい、飛程がわずか1m前後のβ線はあんまりいらないんですよ。
      γ線でがっちりデータを取れたらそれでいいわけです。
      β線でこんなに~と線量計がきっちり計算してくれるなら良いのですが、そのようなモデルはあんまり遭遇したことがありません。ほとんどのモデルは「β線は有無を確かめることで汚染があるかどうか見る」という表記になってると思います。
      それにβ線で確定した数値を出せるモノはめちゃめちゃ高い気がします。

      何度も書きますがγ線出てるよ=セシウムもヨウ素もあるよーということです。

      まあそれでもなおかつ~~という人は表面汚染でごくごく微量の放射性物質の有無を確かめるためには使いますが。
      都内含め北関東はそのようなごく微量の汚染についてはすでに突き抜けてしまっており、あるかないかという議論ではなくなっています。すでに大量にあるわけですから。
      お持ちの線量計がどの程度の感度のものかはわかりかねますが、そこまでシビアに見なくても都内ならγ線見れば汚染されてるのは把握できます。

      β線=微量の汚染を見るため
      γ線=あれば汚染確実だよね

      じゃあ数値が確実に出るのはどっちかというとどの線量計でもγ線なわけで。
      シンチレーターでCPM表示の一部のモデルでもふたをしてα、βを遮断してγ線が測定できるようになってます。

      これで答えになったでしょうか。

      もう一度言いますが、ベータ線が必要なわけについて汚染を見るという以外に壊変図式から論じてくれないとこちらとしてもそれ以上議論になりません。
      γ線も汚染を見れますのでそれで十分なんじゃないんでしょうか。
      β線出ました。で、量も正確に把握できないんですが、それでその次どうするんですか?
      出たというだけならγ線でも良いですよね?
      あなたは↑の質問についてなんら答えられていません。

  2. yellow より:

    「β線は有無を確かめることで汚染があるかどうか見る」とありますが、都内など汚染されているのは確実で、問題は「どの程度汚染されているか」であって、β線も合わせた総線量が市民は知りたいのです。それにストロンチウムなどのより危険な放射性物質もβ線になるのではないのでしょうか?

    • admin より:

      書き込みありがとうございます。

      β線についてはストロンチウム<<<セシウムみたいな状況になっている上、現場でストロンチウムのみの分離がとても難しいです。
      http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No2.pdf
      これはストロンチウムの分析のテキストですが、原子吸光度分析などの別の機械かイオン交換樹脂、相当量と種類の試薬が必要です。
      これでこんなの簡単じゃんやれよというならおそらくあなたの作業スピードならモトが取れますのでやればいいと思います。

      総線量についてはそれこそ線量計の計数効率や壊変図式などから逆算が可能なはずですから、それで計算すればβ線の量はおおよそ把握できるはずですよ。

      で、そこまでβ線を一生懸命計算して「ああやっぱりすごい量だ」というのでしょうか。
      こちらでの測定サービスではすでにみなさん「ああやっぱりセシウムはすごい量だ」とご理解されてます。

      それにそんなにストロンチウムのβ線を知りたければ土サンプルなどをラボに持ち込む方法もあります。
      私よりはるかに優秀な設備のラボはそれこそごろごろしてますから。

      こちらでしている測定というのはともかく地雷の種類は対人地雷か対戦車地雷かわかんないけどもとりあえず危ないことは分かる、というものです。
      しかも今やおおよそCs-137ですし。一応対戦車地雷だよねこれ、、、というところまでは状況より把握できます。
      何度も言いますが、すでにセシウムだけで十二分に危ない。しかも場所によってはお子さんのために引越しを考えるレベルだったりもします。
      微妙なラインならともかくγ線だけの数値を見ても意思決定できるのになんでそこまで必要なんでしょうか。。。という感じですよね。

      ところでそこまでの危機意識なら毎日欠かさずマスクをしたうえで出勤されてますよね。
      β線は外部被ばくについては無視できるレベルですが内部被ばくは激烈です。

  3. ピンバック: β線の測定が積極的におこなわれない理由。#genpatsu | 【情報機材調達】の中の人

  4. t0m0 より:

    こんにちは。とても参考になりました。
    質問させて下さい。

    個人のブログなどを見ると、
    家の周りで汚染されている箇所を見つけて使用したい場合、β線も測定出来る機器で調べた方がよいと言っているサイトが多いです。
    言い分としては、γ線だけ測っても空気中にたくさんあるので、汚染されている箇所が分からないとなっていることが多いです。

    γ線だけ測れるシンチレーションカウンターでも、「この木の下は値が高いなー」といったようなことはわかるんでしょうか。
    γ線だけだと、地面のそばでも、自分の身長くらいでも同じ値になってしまって、どこを掃除すればいいかは分からないような気もするのですが、どうなんでしょうか。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      >家の周りで汚染されている箇所を見つけて使用したい場合、β線も測定出来る機器で調べた方がよいと言っているサイトが多いです。

      ではなぜ専門家はあまりそのようなことをしてないのでしょうか、、、と考えたことがあるでしょうか。たとえば福島で爆発当時にはシンチレータ型のセンサーを使って人の体の表面汚染を見てましたが、やっぱり環境一般の測定はγ線だけですよね?

      >言い分としては、γ線だけ測っても空気中にたくさんあるので、汚染されている箇所が分からないとなっていることが多いです。

      それは違います。
      YouTubeにアップした動画を見ればわかりますが、私のような測定器では十分に検知できます。

      多分ね、下にも書いてますけども、安い機種だからこそGM管の特性を活かしβ線の高感度を利用しないと利用価値がないんですよ。いわゆる苦肉の策です。

      >γ線だけ測れるシンチレーションカウンターでも、「この木の下は値が高いなー」といったようなことはわかるんでしょうか。

      そうでないと私の測定サービスがまったく意味を成しません。
      むしろいわゆる行政が対応できない「地雷掘り」に使えますので。
      ベランダや木の下、その他もろもろでここは高いなーというのをさせていただいております。
      この点は新宿公園の測定などを見ていただければご納得していただけると思います。

      実際にたくさんのお客様の依頼で「ええ、こんなところが・・・」という数値が多数出てます。

      >γ線だけだと、地面のそばでも、自分の身長くらいでも同じ値になってしまって、どこを掃除すればいいかは分からないような気もするのですが、どうなんでしょうか。

      そうでもないです。高低は出てきます。0.08uSv/h前後でその差が確実に出ます。
      つまりそれは測定器の感度の問題です。私が使っているものはGM管搭載のものですが、5200カウントの感度を持ちます。他社メーカー下位機種のCsIシンチ搭載型と同等のレベルのものです。しかし一般でよく使われている測定器はせいぜい100カウント前後もあれば良いほうで、私が問題にしている某RADEX社の下位モデルなどは、有志が調べたところによると10カウント前後だろうとのことです。感度が低ければそりゃまあ同じにしか見えませんよね。また、これは私の単なる憶測に過ぎないのですが、その某RADEXなどが採用しているGM管の感度特性が非常に具合が悪いんじゃないかという見方をしています。そのため、低線量領域ではほとんど値が変わらずβ線ばかりを拾い、1uSv/hを超えるようなところでようやくその本領を発揮してる、、、みたいな。ですので福島のような高い線量の地域は逆に某RADEXのような安いモデルが大活躍すると思います。ただし、それをモトに行政に値が違うというクレームを入れるのはやはり筋違いです。測定方法がまるで異なりますから。

      私が1mも離れたらホットスポットがまったくわからなくなる、、、といっているのはほんとに離れちゃうと分からなくなるためであって、γ線が出ているからといって空間全般に一様に同様の強度で存在するのではないからです。新宿公園での測定でも1m高さの線量がほぼ通常?みたいな状態でしたがその真下が0.3uSv/hを超えるレベルだったりもします。
      自宅アパートの雨どい排水口は0.5uSv/hを超えますが、1m離れると全然わかりません。あなたやその参考にしたHPの言うことが正しければ、私の部屋のあらゆるところで0.5uSv/hを超えてもおかしくないですよね?ところが現実には部屋の真ん中付近で0.069uSv/hです。
      電磁波の方程式の中には1/(距離の二乗)で減衰するというものがあります。つまり透過力が高いγ線と言えどこの数式に当てはまりますので、少し離れるだけで値がぐっと下がるというのはそういう意味です。

      とは言え、β、γ同時測定のためにふたをはずせるタイプならふたをはずしっぱなしで部屋の床の汚染量を見たり、ふたをはずせないタイプなら本体に穴を開けてβ、γ両線に特化した改造をすることなどで「周りに比べて汚染は高いか低いか」という使い方をすることはできますよね。
      逆に言って下位機種の存在理由はその程度のもので、数値を確定するためには使えません。もちろん改造しちゃうと全然分からなくなりますので相対的な数値の上下しか意味を成しません。

      エンジニア系である程度の測定器の知識を持ってこういう魔改造的運用のできる人はそうすれば良いですが、その方たちの意見を全然知らない人がすべて真に受けて「いいややっぱりベータ線が、、、」というのはさすがにどうかと思います。

      日本は工業立国ですから、めちゃめちゃスゴイ人がゴロゴロしてるんですよ。彼らの意見は確かに彼ら的には正しいですが、一般人が真似できる水準ではありません。^^;

      • t0m0 より:

        丁寧にご回答ありがとうございます。
        大変参考になりました。

        普通に考えてセシウムが一番の問題なのだから、γ線だけ測定すればいいはずと思いながら、あまりにも多くのところで「これから放射性物質が大量放出される可能性は低いから、表面汚染が計測できるβ線が測れる機器がよい」と記載されていたので、不安になり質問させていただきました。

        私はGammaRAE II R という6000カウントのシンチレーションカウンターを購入して家の周りを計測したのですが、屋内で0.07μSv/h、屋外で0.10μSv/h程度で溝などを測っても0.12μSV/h程度しか行かず、やっぱりγ線測れる機器が必要なんだろうか!?と思っていました。(場所は世田谷です)
        購入した機器が正しく動作していれば、汚染が少ないということで、安心しました。

        β線を測らないといけないと言い張っている多くの方がいると思いますので、このサイトのことを伝えたいと思います。

        どうもありがとうございました。

        • admin より:

          コメントありがとうございます。

          良い測定器をお持ちですね。個人的にほしい。w

          世田谷付近だとその値で正しいと思いますよ。

          部屋の中や外でコンタミチェックするってのはどうなんでしょうね。。。すごい広い面積を猫の額のようなシンチレータのセンサーでチェックすることになると思うんですが。。。^^;

          汚染が少ないとは言ってもこどもさんにとっては将来致命的な値ですので、もしお子さんがいるならきちっと次のステップの危機管理策を実行する必要があると思います。
          0.1uSv/hという値は都内では通常の倍、つまり定期預金で言えば利率100%なんです。そんなことがあって良いのでしょうか。

          • t0m0 より:

            コメントありがとうございます。

            > 部屋の中や外でコンタミチェックするってのはどうなんでしょうね。。。すごい広い面積を猫の額のようなシンチレータのセンサーでチェックすることになると思うんですが。。。^^;

            すみません、私の理解力が足りなくて、よくわからないのですが、以下の理解であっているでしょうか。

            部屋の中や外など開けた空間で放射線をチェックしても、空間からの放射線量を拾ってしまうので、小さなシンチレーションカウンターでは、ピンポイントで汚染されているところがわかるような正確な値はでないかもしれない、ということでしょうか。

            > 汚染が少ないとは言ってもこどもさんにとっては将来致命的な値ですので、もしお子さんがいるならきちっと次のステップの危機管理策を実行する必要があると思います。

            そうなんですか、、、、0歳と3歳の子供がいるので、しっかりと対策していきたいと思います。

          • admin より:

            どうも。(・ω・)ノ

            >コメントありがとうございます。
            >
            >> 部屋の中や外でコンタミチェックするってのはどうなんでしょうね。。。すごい広い面積を猫の額のようなシンチレータのセンサーでチェックすることになると思うんですが。。。^^;
            >
            >すみません、私の理解力が足りなくて、よくわからないのですが、以下の理解であっているでしょうか。
            >
            >部屋の中や外など開けた空間で放射線をチェックしても、空間からの放射線量を拾ってしまうので、小さなシンチレーションカウンターでは、ピンポイントで汚染されているところがわかるような正確な値はでないかもしれない、ということでしょうか。

            違います。
            単純に走査面積のことを言ってます。
            もっと噛み砕いて言っちゃえば、標準的なシンチレーターの表面汚染用プローブで直径1インチ≒2.5cmくらいです。

            つまり2.5cmくらいの円状の検知範囲をずーっと右から左へ隅から隅まで部屋の床を一定の速度かつ一定の高さを維持して全チェックしてやるぞ!、、、ということを「βは絶対必要派閥」の皆さんは主張されてるんです。^^;

            6畳一間でも何時間かかるでしょうか。それって現実的なのでしょうか、毎日そんなことするんでしょうか、といろんな意味で無理だろ派閥の測定器ユーザーの私としては思っちゃいます。

            可能ということと現実的に遂行できるというのはものすごく大きい隔たりがあるもんです。
            ですのでβ線の検知や継続的なデータ取りについてはかなり否定的な見解をしてるんですよね。
            食品検査についても同様で、すっごい測定器を数千万かけて導入したとして、毎日毎日1kgの野菜を粉砕して検査するんですか?という問題があります。ロットが違えば農家も違いますし、もちろん汚染具合も違います。畑一つでも端と真ん中では汚染具合が違います。それらをどうやってチェックするんでしょうか、という話なんですよね。まあそんな感じ。

            実際にごっつい測定器をお持ちの皆さんもHP持ってらっしゃいますが、その方々はやはりその筋のプロ中のプロだったりして、β線の数値化は絶対必要なんてことを言う人はいないはずです。表面汚染や微量汚染の検知に使うよね的なことは言っても。

            >> 汚染が少ないとは言ってもこどもさんにとっては将来致命的な値ですので、もしお子さんがいるならきちっと次のステップの危機管理策を実行する必要があると思います。
            >
            >そうなんですか、、、、0歳と3歳の子供がいるので、しっかりと対策していきたいと思います。

            もし関西以西へ引越しという選択肢があるなら迷わずおすすめします。明日にでもレッツゴーです。
            それが無理ならガン保険を増額するなどできるだけ次善の策をおすすめします。しかし遺伝子損傷の面倒までは見てくれませんので、ここで住みつづけるというのは子孫についてのあらゆる覚悟を決めることでもあります。自分の世代の決定で子孫のある世代でお取りつぶし、一家断絶の可能性があります。なんのために子孫を残してるんでしょうかという人間という生き物についての根源的かつ究極の問いに答える必要があります。可愛いからこどもを産んだわけでもないですよね。

  5. t0m0 より:

    ご説明ありがとうございます。

    「シンチレータ≒ガンマ線を測る」と思ってしまったので、頭の中が???となってしまいました。
    ベータ線を測るためのプローブ(他の人のために書くと、β線を測る窓)が小さくて、部屋や家の周りの汚染をチェックするには現実的ではないということだったんですね。

    子供については小さなリスクも残さないようにしたいと思います。

    丁寧に説明してくださり、本当にありがとうございました。m(_ _)m

  6. ピンバック: ガイガーカウンターどれがいいの? | T0M0ブログ

  7. ピンバック: ガイガーカウンター購入相談スレ13 [ぬほ〜みゃ] | ぬほ〜みゃ

  8. Yuna より:

    Admin様、

    はじめまして。一つ質問させてくださいませ。
    0.1マイクロシーベルト/時は子供の将来にとって致命的・関西以西へのお引越しをおススメ
    とございますが、そんなに危険な数値なのでしょうか?私は多摩在住で、大体0.7-0.9マイクロシーベルト/時(学校運動場表面から5CMは0.11マイクロシーベルト/時)が周辺の環境のようです。5歳と10歳の子供がおり、引越しが必要かどうか悩んでいます。他のサイトでは0.1マイクロシーベルト程度では大丈夫との見方もあるようですが、是非お考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      通常0.05uSv/hの場所が0.1uSv/hになっているということは今回の原発事故による人工放射能が0.05uSv/hは存在することになります。

      ここで割合で言えば倍、定期預金の利率で言えば100%もの利子がつくことになります。相当多いんじゃないでしょうか。

      で。
      私が問題にしているのは、海外の専門家が指摘しているのと同じ「高放射能粒子」の存在です。

      外部被ばくについては0.05uSv/h程度はまったく問題ありませんが、内部被ばくを起こすことを問題視しています。
      お子さんは外でよく遊び、よりによって放射性物質が強く偏在している場所を好みます。
      たとえば雨どいの排水口に棒を突っ込んで遊んだり、アリの通り道≒雨水の通り道でアリを観察したりしげみの中を突っ切って走り回ったり。

      何が問題かというと測定サービスで得た知見として、これらの場所は放射性物質が濃縮されており、我々が想像している以上の高放射能粒子による内部被ばくを起こすことが想定できるからです。

      かと言ってこどもにマスクをつけることを強く勧めたとしてもいやがる子が大半のため守りきることができません。
      危険な場所について注意しても何がどうなってるかわからないためそのまま遊ぶでしょう。

      地雷原に入るなと注意しても入るようなものです。

      そのためこどもを守りきることは不可能=致命的という表現をしています。

      問題は何かの病気が運良く発生しなかったとしても、遺伝子が損傷して孫の世代以降で何らかの障害が発生する可能性が万が一にも存在することです。
      この点をどう見るかだと思います。
      私はそんなリスクをこどもに負わせたくないです。そんなの大丈夫と思う方は疎開させずにじゃんじゃん遊ばせたら良いと思います。その後の保証はまったくありませんし、私もしませんが。もし遺伝子異常が出たとしても数世代後なら責められても痛くもかゆくもありませんしね。自分達が放射能に強い個体、遺伝子だと信じて後の世代にさらなる耐性をつけるのも良いじゃないですか。しかし何度でも書きますが、私は安全だという保証は一切しません。

      1万人に1人の確率だとしても、発症した本人から見れば100%であり、なんで自分だけという理不尽な思いを一生することになります。
      また、自分の家族が無事だったとしても、周りで一人でもこのような病気や症状が発生するとうわさは一気に駆け巡ります。
      都内の0.1uSv/hの地域では保育園~高校合わせて10校前後について1名、千葉など一部のホットスポット地域は1校について1名前後の発生を見込んでいます。
      大学では巨大なところも存在しますから1万人規模の大学の場合、1名は確実に存在するんじゃないでしょうか。周りはあいつこなくなったなーとへらへら笑ってるかもですが。

      その後は次は自分達の番ではないかと生きた心地のしない生活を死ぬまで送ることになります。
      私はそんなのいやですから疎開できる人は疎開したほうがいいと主張しています。
      こどもがもし大丈夫でも大人の方がストレスでつぶれます。これが2個目の主張。
      ここに書き込まれたということはもうすでに色々と悩んでらっしゃいますよね?
      先日測定サービスの申し込みをされた方が3週間後という日時を設定したため、ストレスでつぶれキャンセルが入りました。耐え切れないので1ヶ月だけでも西日本に行くそうです。

      理屈の上では関東圏で20万人前後、微妙だけど仕事ができないレベルの貧血など、症状が病気と認定されない人はその3倍以上が影響を受けていてもおかしくありません。
      都内だと数年後に一気に増えるのでどの病院も瞬く間にパンクするはずです。

      福島のこどもたちの一部ですでに初期症状が発生していますが、関東圏ではそれがいつになるかというだけの話です。たとえば彼らが5uSv/hの環境で生活していて3ヶ月で症状が出ているとすれば、千葉近辺の0.5uSv/hの環境の子たちはその10倍の期間が過ぎる前に具合の悪い子が発生するはずです。
      すでにこどもに症状が現れているのですから安全、大丈夫とするほうがおかしいのではないでしょうか。あくまで大丈夫なのは外部被ばく量だけであって、内部被ばくはどこでどれだけ起こしているかわからないため、本来は行動記録をつけWBCで毎週チェックしてもいいくらいです。そんな予算も機械の数もありませんけど。
      まあそれも確率論ですし、自分達は安全で大丈夫だと思えればそのままでいいと思いますよ。それでも私は保証しませんが。

  9. ピンバック: 放射能の初心者向け情報まとめ。 | 【情報機材調達】の中の人

  10. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    文科省が教育機関に無料でレンタルしている「はかるくんⅡ」を使って近所の放射線量を計測しています。この測定器は、γ線は CsIシンチレータではかり、β線はSi半導体で測定しています。僕はβ線はGM管でしか計れない(GM管の方がβ線に対して感度がいい)という認識でしたが、Si半導体を使ってどうやってβ線を計っているのかが不明です。わかったら教えてください。β線をはかるときは、裏のアルミの蓋をあけて計ります。測定単位はcpmです。また、近所(さいたま市)では、この測定器ではかるとγ線は0.05μsv/h程度です。β線を計ると10cpm程度です。この10cpmは、β線だけなのでしょうか? Si半導体はγ線でも反応するのでしょうか?だとしたらRADEX1503 のようにβとγを同時に計っている測定結果なのでしょうか?もしβ線だけだとすると10pcmは何シーベルトに相当するのでしょうか?
    わかる範囲で教えてください。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      β線については
      http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-04-03-19
      > (2) β線スペクトロメトリ
      > β線は連続スペクトルで、内部転換電子は線スペクトルである。代表的な放射性核種から放出されるβ線の最大エネルギー範囲は10keVから5MeVである。β線や内部転換電子は物質中で散乱を受けやすい。従って、β線スペクトロメトリを行うには、測定試料は薄く(数μg/cm2)、試料支持膜も原子番号が小さい物質で薄く(数10μg/cm2)し、検出器と検出器周辺材料も小さい原子番号の物質が望ましい。検出器には有機シンチレータ(液体、プラスチック、アントラセン)、リチウムドリフト型シリコン(Si(Li))半導体検出器などが広く用いられている。プラスチックシンチレータは加工が容易で、測定するエネルギーに応じた任意の寸法のものが作れ、信号の応答性も良いなどの理由から重用されている。Si(Li)検出器は小型の試料(数cm以下)の測定に限られる。

      とのことでたいていはセンサーの前にプラスチックの塊があるはずです。
      簡単に言っちゃうとプラスチックにベータ線が当たるとX線が出ます。
      ここらへんは機器の仕様書にあるブロック図をみないとなんともいえませんが、まあそんな感じではないでしょうか。

      >この10cpmは、β線だけなのでしょうか? Si半導体はγ線でも反応するのでしょうか?

      これは機械の構成によっても変わってくると思います。
      内部で直接入射してるγ線のエネルギー分を減算してるのであれば問題はないと思いますが、どのような方式でどうなってるかはわかりません。
      そういう仕組み一つでもコストがかかるのでメーカーがどこまで作りこんでるか知りませんので。
      ここらへんは私がはかるくんIIを設計したわけではないので、メーカーに直接聞くのが良いと思います。

      10CPMについては
      http://www.blackcatsystems.com/GM/converting_CPM_mRhr.html
      これ見てください。

      こういう機械を使いこなすコツは自分である程度調べたあと、メーカーの担当エンジニアに直接聞くことです。
      ただし、あんまり素人くさい質問ですと嫌がられますのでそこらへんは相当レベルをあげないとつらいと思います。

  11. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    早々とお返事ありがとうございます。
    僕も調べていたら、cpmからシーベルトに換算するHPみつけました。
    セシウム 137のβ線での値です。
    http://www3.plala.or.jp/kings/anzen/cpm-sv.html
    これをみると12cpm=0.1μSv/hでした。
    ネットで検索するとブログ等で多くの人がGM管を使った安価なガイガーカウンターを使って、行政の公表する測定値と違う(ので危険だ!)と言っています。
    行政は「モニタリングのポストの値は外部被曝に影響を与えるγ線だけです」とちゃんと説明すべきだと思います。一方で、β線は内部被曝に影響を及ぼすこともきちんと報道してほしいです。テレビや新聞の大手マスメディアは食品の汚染については報道していますが、β線による内部被曝問題についてはほとんど言及していません。ICRP(←結局は、国際的に原子力開発を”安全に”すすめようとしている組織で、日本で言えば原子力安全委員会程度のものだと思っています)勧告の年間1msvだって外部被曝に関する数値で内部被曝には言及していません。反核団体のECRRのバズビー博士が来日して内部被曝の問題を訴えましたが、扱っているのは東京新聞だけという悲しい現実です。シンチレーターで行政がγ線だけをはかるのは決して間違ってはいないけど、一言「β線は同じ地区でも数メートル離れただけで全く違ってくるので、紙面上で発表することは限界があるので不可能です」と断ってほしいです。
    僕は「はかるくんⅡ」でβ線を計っていますが、北浦和公園の砂場地上5㎝では、20cpmでした。その公園入口では12cpmでした。その砂場で子どもを遊ばせちゃいけいないなと思いました。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      >ネットで検索するとブログ等で多くの人がGM管を使った安価なガイガーカウンターを使って、行政の公表する測定値と違う(ので危険だ!)と言っています。

      これなー、発言する方向が逆なんじゃない?
      むしろブログの人に向かってそれは違うと言えないといけないんじゃないかなあ。
      俺は言っちゃってるけど。

      >僕は「はかるくんⅡ」でβ線を計っていますが、北浦和公園の砂場地上5㎝では、20cpmでした。その公園入口では12cpmでした。その砂場で子どもを遊ばせちゃいけいないなと思いました。

      これなー、γ線でどれくらいだった? それなりに出るはずなんだけど。
      それで判断すればいいのに、なんで微妙なβ線をわざわざ使うの?

  12. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    γ線では、砂場で地上1m付近だと0.045 〜0.055をうろちょろ。5cmで0.06付近でした。地上に近い方がちょっとだけあがった感じでした。γ線は、電波だからなかなか衰退しないですよね。地面の方が線量が高いということは、空間上に塵などにくっついて浮遊している放射性物質よりも地面の放射性物質の方が多ことを示していると解釈すればいいのでしょうか。このことからβ線を計らなくても、γ線のみでβ線の量が推測できるという理屈ですよね。
     でも、β線は内部被曝に関係すると思うので、やっぱり気になるのです。
     β線による内部被曝の危険性をあえて報道していないことに何らかの意図があるように思えるのです。
     ところで、質問ですが、 RADEX1008は、GM管が二つあって、γ線のみとγ+β線の線量が同時に計れる測定器のようですが、この測定器で例えば、γ線のみが0.1でβ+γで0.15だったら、β線は0.05と解釈していいのでしょうか?
     また、川口市は
     http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/28030286/28030286.html
     にあるように、シンチレーターのTSC-171とGM管のRDS-30を使って、測定し、比較しています。それをみるとRDS-30の測定値が高いです。このHPでは「誤差の範囲」と説明していますが、RDS-30は仕様をみるとγ線だけの測定器のようですのでこの違いは本当に「誤差」なのでしょうか? それとも、GM管だからβ線も拾ってしまい、精度が高めに出るのでしょうか?
    中華製やRADEXのGM管では、β+γ線を測定しまうのに、このRDS-30のように同じGM管でも「γ線だけ」を計る線量計があるのはどうしてなのでしょうか?

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      >γ線では、砂場で地上1m付近だと0.045 〜0.055をうろちょろ。5cmで0.06付近でした。地上に近い方がちょっとだけあがった感じでした。γ線は、電波だからなかなか衰退しないですよね。地面の方が線量が高いということは、空間上に塵などにくっついて浮遊している放射性物質よりも地面の放射性物質の方が多ことを示していると解釈すればいいのでしょうか。このことからβ線を計らなくても、γ線のみでβ線の量が推測できるという理屈ですよね。

      理屈としてはだいたいあっています。その測定方法と値が正しければ。
      ときにその測定器で計るのはきっちりと時定数~その3倍程度ごとにメモを取って平均を出してますよね?

      地上にぴったりつけて測ってみましたか?
      その場合、機械の中のセンサー中心までの距離がおよそ1cm程度になるはずです。

      あとその機械の校正証明書による測定値の乖離は最大で何%なんですか。

      > でも、β線は内部被曝に関係すると思うので、やっぱり気になるのです。
      > β線による内部被曝の危険性をあえて報道していないことに何らかの意図があるように思えるのです。

      この点については他の方に説明したコメントがあったと思いますので読んでください。
      端的に言えばβ線を屋外で正確に測定する術が無いというのが結論です。
      あなたが言ってるそのβ線数値は学術的に言えば間違いだともいえます。
      β線測定時における想定環境とは真逆の環境で測定しているともいえます。

      精度良く計れるならコンタミ用のセンサー群もありますから、それで試験所の皆さんは計ってると思うのですが。何ゆえそれをしないか良く考えてください。
      おそらく当初はそのような事も検討されたと思いますが、プロなら汚染状況があまりにまだら模様すぎて、データが使い物にならないことに検討時に気づくはずです。γ線ですら10cm移動したら値が変わるような場所がごろごろしているのです。

      測定された場所はどこでしょうか。開示できる範囲でお答えください。
      砂場1mでその程度というのはかなり低め、もしくは汚染がほぼない地域のはずです。

      > ところで、質問ですが、 RADEX1008は、GM管が二つあって、γ線のみとγ+β線の線量が同時に計れる測定器のようですが、この測定器で例えば、γ線のみが0.1でβ+γで0.15だったら、β線は0.05と解釈していいのでしょうか?

      それはマニュアルをお読みください。設計者ではないのでわかりません。おそらくその解釈は違うと思いますが。
      β線の場合だと、お使いのはかるくんのようにモードを変更して何個計ったかというのがおおよその測定器のデータの出し方です。そのような値段の機種がそのものずばりのuSv/h換算をきっちりしてくれるなどとは夢にも思わないほうが良いでしょう。

      まともな神経で設計された測定器というのは高額なのです。10万程度だと普通はγ線測定が精一杯です。それもあらゆる機能とスペックを切り詰めての話です。
      本来メーカーエンジニアを使っての校正費用だけで10万以上します。それらのコストの形跡が無いということはどういうことか考えてください。

      > また、川口市は
      > http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/28030286/28030286.html
      > にあるように、シンチレーターのTSC-171とGM管のRDS-30を使って、測定し、比較しています。それをみるとRDS-30の測定値が高いです。このHPでは「誤差の範囲」と説明していますが、RDS-30は仕様をみるとγ線だけの測定器のようですのでこの違いは本当に「誤差」なのでしょうか? それとも、GM管だからβ線も拾ってしまい、精度が高めに出るのでしょうか?

      高めというよりも数値が乖離しているの間違いですよね。

      このデータを見ていて気づいたのは完全に同一の時間、同じ場所で測定できないからこのように数値が変わるんだろうなということです。

      あくまでその数値はその場所で、その時間でのものであって、5分違えば変わります。だいたいメモを取りながら作業するので入れ替え時間などを含めると5分を超えます。
      そのうえ、地上の高さを3箇所変えながら測定しているので最大で15分前後のずれが発生しているはずです。RDSの方は職員の方が測定されたということで、まったく違う時間(15~30分後くらい)に測定されたということでしょう。
      汚染されている場所というのは空気の流れ、風が吹いた時に数値が上昇する傾向が見られます。ですので、ある程度の濃度の場所だと風の関係などでも相当変わるはずです。

      放射能がメトロノームのように規則正しく崩壊しているとでもいうのでしょうか。

      http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
      これはCPMですがこんな感じでデータは推移します。

      最初は私もこれは機械の特性上高めにでるのか?とも思いましたが、よくよく読むと低いものもあったりしてこの程度のサンプル数だと偶然性を排除しきれないということに気づきました。データの乖離について検討するには測定方法を工夫して同時刻に取ったものが最低でも300サンプル必要です。
      何ら不思議なことはありません。

      データはものすごく偏ります。
      測定サービスで皆さんに通常モードの計測状況をお見せしていますが、0.00~0.03までいったりきたりという振幅の激しさを実感していただいています。

      >中華製やRADEXのGM管では、β+γ線を測定しまうのに、このRDS-30のように同じGM管でも「γ線だけ」を計る線量計があるのはどうしてなのでしょうか?

      私の測定器6150ADもγ線だけですよ。
      機械の構造上、γ線のみというのはきっちりシールドされているということです。
      少なくとも私の測定器は本体側もプローブ側のセンサーもごっついアルミ製ですのでβ線を拾ってしまうということは万が一にもありえません。

      ちなみにこういう質問が出てくるというのは放射線の性質をまったく理解していないということです。まずは放射線の話をウィキや大学初級レベルの放射線計測学についての専門書籍などをよく読むことでしょうね。そうすればβ線の測定についても納得がいくはずです。

      その上でβ線が必要だとさらに主張しつつ、センサーを含む方法論を構築できるのであれば自分で世界の学会を納得させることができる極めて能力の高い人でしょう。

  13. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    >ネットで検索するとブログ等で多くの人がGM管を使った安価なガイガーカウンターを使って、行政の公表する測定値と違う(ので危険だ!)と言っています。

    すみません、言葉足らずでした。

    多くの人がGM管の特質を知らずに測定値だけみて言ってるようなので、いたずらに危険性を煽っていることが問題だと僕も思っています。

    「週刊ポスト」(7月29日号)で、「煽らない本紙が専門家指導の下、シンチレーションカウンターで計測」という記事が載っていましたが、この記事は正しいと思いました。都内40カ所のデータが載ってましたが、それにしても錦糸公園の地上5mで0.23μsvは高いと思いました。

    しかし、その記事の中に1カ所だけ解せない点がありました。

    「・・・現在問題となっている空間線量を調べるには飛散したセシウムが崩壊していく過程で出すγ線の量を調べなければいけないが、GM管ではそれを計るのが難しく・・・」という下りです。

    間違っていないと思いますが、「現在問題となっている空間線量」という前書きは、ダメだと思いました。現在問題としなければいけないのは、空間線量ではなく、内部被曝に係わる放射線ではないでしょうか?

    僕は、例えば同じ0.1msvでもβ線とγ線では、外部被曝と内部被曝に関して違った見方をしなければいけないと思っていますが、この認識は間違っていますか?
    つまり、外部被曝では、γ線0.1msv>β線0.1msv
        内部被曝では、γ線0.1msv<β線0.1msv
    という認識です。誤りだったらご指摘ください。

    • admin より:

      >僕は、例えば同じ0.1msvでもβ線とγ線では、外部被曝と内部被曝に関して違った見方をしなければいけないと思っていますが、この認識は間違っていますか?

      学会でも結論が出ていないのに、自分らは何をどう主張するのでしょうか。
      内部被ばくデータがあるということは人体実験されているということです。

      • ●●●●(個人情報のため非開示) より:

        とても勉強になりました。忙しい中、細かいコメントありがとうございました。

        ちなみに僕は20年前のことですが、大学では原子物理学(素粒子論)専攻でした。でも、放射線の人体への影響の講義は全くありませんでした。だから学生時代は高木仁三郎の本も読みましたが、どちらかと言えば「原子力の平和利用」をすすめるべきだと思っていました。
         放射線の人体実験は「ヒロシマ」「ナガサキ」のデータやアメリカの核実験によって得られたデータ(目の前で核実験のキノコ雲があがっているのに、それに向かってつきすすむ軍人の映像をみたことがあります)と現在進行中の「チェルノブイリ」くらいしかないので、誰もわかってないのでしょうね。

        だから、きっと低線量放射線に対する研究は「フクシマ」の人体実験によって、はじめて構築されていくんだと思っています。山下教授の意見が正しいのか、バズビー博士の意見が正しいのか10年後20年後の結果を待つしかないですね。

        • admin より:

          素粒子論専攻の方がβ線遮蔽についてご存じないとは。。。(´Д`lll) ああ~~
          単にお忘れだっただけでしょうか。。。

          原子力の平和利用については積雪量を計ったりするのが関の山でしょうね。。。
          エネルギー源として使うのは少なくとも日本人と日本という国土には不適ですよね。

          低線量被ばくの影響については放射線防護対策直下のいろんな情報をまとめたページで南ドイツ新聞の記事があります。
          それを見るとどういう理由かはわからないけどもともかくごく微量の低線量被ばくでこどもに対しては影響があるという話です。

  14. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    すみません、素粒子専攻でも量子力学の特殊関数論で実質は「数学」やっていただけなもので。
    β線遮蔽とは、GM管で計測しているガイガーカウンターでも本体がアルミで覆われているので、β線は透過しないから計れないという理屈ですね。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/ガイガー=ミュラー計数管
    に、以下のような記述がありました。

    ほとんどのGM管はガンマ線と2.5MeV以上のベータ線を検出する。 ・・・・GM管はガンマ線も検出できるが、感度はよくない。 GM管内のガス密度が低いため、透過力の高いガンマ線は相互作用をしにくいためである。 ガンマ線を測定する目的では、NaIシンチレーション検出器の方が適しているが、逆にシンチレーション検出器は窓が厚くベータ線は透過できないので、ベータ線の検出には適していない。・・・

    GM管はβ線には反応がいいにもかかわらず、一部の高価なGM管カウンターは、わざわざアルミボディにしてβ線を遮断してしまうのでしょうか? 
    それはやっぱり、β線が不安定で測定してもあてにならないからですか? 
    あてにならないβ線よりも、感度はよくないけどわりかし信頼できるγ線だけを測定するという理屈でしょうか?

    • admin より:

      >すみません、素粒子専攻でも量子力学の特殊関数論で実質は「数学」やっていただけなもので。

      (´Д`lll) そーなんですか。。。
      たとえ理論屋さんでも現物を測定したほうが良く理解できると思うんですが。。。

      >それはやっぱり、β線が不安定で測定してもあてにならないからですか? 

      まさにそれ。

      β線よりはγ線の方がはるかに扱いやすいという話です。
      http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-04-03-19
      >(3) γ線スペクトロメトリ
      > γ線スペクトロメトリは、多くの放射性核種がγ線を放出すること、γ線の透過力が高く自己吸収が少ない、試料の化学分析などの前処理を必要としない、エネルギー分解能が良い検出器を用いれば核種の同定が容易などの利点から、応用面も広い。

  15. ●●●●(個人情報のため非開示) より:

    なるほど よくわかわりました。
    実は、このような内容を話題となっている武田邦彦さんにもメールで質問しましたが、音沙汰無しでした。

    >たとえ理論屋さんでも現物を測定したほうが良く理解できると思うんですが。。。

    まさに正しい指摘!!
    現代の科学が及ぼす社会的問題は、理論と応用の乖離から生まれてるんすよね。

    アインシュタインがE=mc^2という式を発見して、その理論が核爆弾に使われしまった時に嘆いていたことを思い出しました。

    これからもこのHPをみささせていただきます。
    いい仕事をしていると思いますので頑張って下さい。

    • admin より:

      >なるほど よくわかわりました。
      >実は、このような内容を話題となっている武田邦彦さんにもメールで質問しましたが、音沙汰無しでした。

      忙しい上に実は中身を良く分かってないと思いますよ。
      技術的、工学的に良く分かってたら過去に原発推進派のわけありませんから。
      少なくともチェルノブイリの事故を見れば鞍替えしますよね。

      それに、ロシアのTERRAみたいな今後偽物が氾濫しそうな機種をおすすめしているあたりがなんとも微妙な雰囲気を漂わせています。
      すでに香港代理店からの流入品でトラブルになってましたし。

      しかしながらそれを反省して反原発派になっているのは先生なりに責任を取っていると思います。あの先生を参考にする気はありませんけど。

      >これからもこのHPをみささせていただきます。
      >いい仕事をしていると思いますので頑張って下さい。

      ありがとうございます。^^

  16. 関東から福岡への避難者 より:

    こんにちは。
    とても読み応えのあるページでした。

    今度、関東へ行くのでガイガーカウンタを買おうと探しています。
    adminさんの考え方に納得したのでガンマ線のみ測定のものを購入しようかと思います。

    参考になりました。
    ありがとうございました。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      こんなに使えないダメガイガーが世の中にはびこるとは夢にも思っていませんでした。
      ひどい表現かと思いますが、中国に工業力がなければここまでにはなってなかったように思います。
      お買い求めの際はネット上などで情報を集めて、中身が分かってるまともな人のレビューをごらんになることをお勧めします。
      本体への軽い衝撃や、携帯電話の受信電波などでも値が狂う機種まで存在しますので。。。

  17. れお より:

    http://geiger-counters.biz/category3/entry5.html
    このガイガーカウンターではどの程度危険が測れますか?

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      測定サービスで伺ったときに測定中の待ち時間を使って色々お話しています。

      その測定器は某国製のものではなく、β線とγ線を同時に計ったりしないまっとうな仕様なので正しい値は出ます。

      しかし、その値の「意味」するところは人間が判断するものです。

      高かった。>なぜですか?
      低かった。>なぜですか?

      そこには必ず理由があり、それを無視して高かったから恐い、低かったから安心とは言えないのです。

      掃除と一言で言っても、町内会で草刈りをしてその草の山を一時的に置いた場所をたまたま計ってしまって高い値が出るなどという可能性もあるのです。
      部屋を換気していないからと言って、外から帰ってきて服の脱ぐ場所を計ったとしたら高かったと言う事も十分あり得る想定ですよね。
      雨が降ったと言ってもごく少ない霧雨で地表がちょっと濡れる程度だと現在漂ってる空気中の放射性物質が落ちてきてぺったり張り付いてる、結果的に高くなるということも考えられますよね。
      ベランダを計ったとしても、爆発後まで置いていたプランターを最近移動させてしまっていて、その部分を計っていたらおそらくたまたま値が低く出てしまいますよね。
      地表が高いという一般的な話なのに空間の方が高かったというのはそれこそ何度もあります。
      砂場が0.08uSv/hでまあ安心かもと思えたとしても、実はこどもがスコップで砂を混ぜていて、実態はもっとすごかったかもということもあるのです。あくまで測定器のプローブ近辺のデータを主に計るため、5cmも砂の中に放射性物質が潜ってしまうと値が全然変わってきます。そしてその値を見た時に真偽の判定ができるでしょうか。

      つまり、その場所で人間が何をした、気候がどうであったかなどのかなり詳細な情報が必要となります。その上でそれらを順にトレースしておおよその原因を突き止めるという使い方をします。
      実は慣れないとものすごく大変な作業です。15cmずれると激変する数値にうろたえます。
      決定的な要因を見逃すと意味が180度変わります。つまりその後はまったく逆の対策、悪化する方向に行動してしまうのでこういう測定器の運用は計るときもコツがいりますし、その後がさらに難しいのです。

      こういうのも含めて、測定サービスのときは色々お話しながら入れ知恵もしているのです。逆にこういう想定を頭の中で訓練して慣れないといくら優秀な測定器を買ったとしてもまったく意味がありません。

      何度も言葉を変えて言いますが、こういう測定器は恐がるために買うのではなく、その後の自分たちのリスクコントロールのために使うというスタンスを崩してはいけません。

      一言で言っちゃうと、その数値が出て、どう対応しますか?

      皆さんどうしても必要ということでHPに掲載してる理由は、買いたい人は買えばいいと思う、、、というところが大きく絶対買えとは言えない感じです。自力運用できるのが前提なのですが。

      ですので、上記はネガティブな表現ばかりとは思いますが、高い機械を買うからにはガツっと使いこなして下さい。^^

  18. まきちょ より:

    上から下まで読ませていただきました。とても勉強になりました。
    ありがとうございます。
    そこで、お願いがあります。
    私の考えに大きな誤りが無いかどうか、診断していただけないでしょうか。

    我が家には小学5年生の子供が1人います。
    あの日以来、小学校にお願いして、給食では水産物を一切食べさせていません。

    理由その1は、水産物は漁場と漁港に一貫性が無いし、魚は育つ海域と漁場が違ったりするので日本産は生産地で選べないため、
    家ではヨーロッパ産の水産物を選ぶようにしています(最近、バルト海も怪しいようですが…)が、
    給食では毎日毎日訊いていられないし、訊いても安全かどうか判断できないからです。

    理由その2は、陸より海への人工放射性物質の垂れ流しが圧倒的に多いうえに、海流における人工放射性物質の拡散がいまひとつはっきりしないからです。

    理由その3は、肺や甲状腺や心臓組織の異常などよりも、骨の異常が一番やっかいだと思っているので、骨に溜まる人工放射性物質をできるだけ防ぎたいからです。

    以上の理由で子供には給食を一部がまんしてもらっています。
    基準値が以前のレベルに戻るか、諸外国が日本の水産物を輸入するようになるまで、
    がまんしてもらおうと思っています。

    どうでしょう。やりすぎでしょうか。無駄なことでしょうか。

    とても悩んでいます。よろしくお願いいたします。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      骨以上に厄介なのが「発症しないレベルでの倦怠感」などだと思います。

      ムダな事ではないと思いますが、関東以北の北海道を除く地域の食べ物は食べない方が良いと思います。

      あと、こういう話は実は個人の経済レベルに強く依存する話でもあるため、その答えが絶対的に正解ということはなく、その方が無理無く数十年単位で実行できることが正解だと思いますよ。

      • まきちょ より:

        お忙しい中、早々のお返事をありがとうございました。
        「倦怠感」と「個人の経済レベル」、そうですね。
        とても参考になりました。
        もっともっとよく考えて頑張ります。

  19. まきちょ より:

    度々すみません。まきちょです。
    我が家は山梨県の甲府盆地です。

  20. はじめ より:

    ( ̄▽ ̄)ノはじめまして
    このサイトとても勉強になりました。
    さて、私ガイガーカウンターterra-p-05を使ってます
    雨どい地表で1.2usv/h その上1mで0.23usv/sでした。
    あれ?こんなに差があるの?と考え、もしかしてβ線がなにか機種にとんでもない数値を与えてるのでは?と考えていました。
    (たしかγ線だと数十mとぶと聞いてたので)

     つまり、この機種は地表では正確ではない高い数値になる可能性があるということで良いのでしょうか?
    カウンターにアルミホイルを3重に巻いて、使用すればβ線を遮断できる効果があるか?

    先生~教えて下さい。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      こういう場合、いくつか原因が考えられますが、、、
      ・機械は壊れてないか。
      お持ちの機種は裏蓋をはずしてβ線を計るようになっているみたいですね。
      ですので、裏蓋の内側に貼られているはずのシールドが脱落してるなんてことになってないか、目視でチェックした方が良いカモです。
      その他、最初からちゃんと動いているかいないかということは現物を見てみないとわかりません。

      ・適切に計れているか。
      最大値を読んでる人がいたりしますが、そりゃ違います。測定時間もそこそこ取っておいたほうがいいでしょう。

      >つまり、この機種は地表では正確ではない高い数値になる可能性があるということで良いのでしょうか?

      何をもって正確かは議論の別れるところですが、雨どいならそのくらいの数値は出ても不思議ではありません。
      5〜10倍くらいはあり得るんじゃないでしょうか。

      シールドが底面だけか、それともGM管が取り付けられている本体側にもちゃんとされてるかで機械の価値は決まってくると思いますが、地表を計る場合等は取り外し式のフタ側にシールドがついてるので極端に乖離した値は出ない気もします。

      ただ、実際にはここで何度も書いているように「計ってみないとわからない」というのが答えです。お近くの方で校正済みの機械をお持ちの方と一緒に計るのが一番手っ取り早いです。

      ちなみにβ線を気にしてらっしゃるようですが、もしβ線用のシールドが無い機種の場合、3mmの厚みのアルミが必要です。アルミホイル3重程度ではちょっと難しいんじゃないでしょうか。

  21. はじめ より:

    ( ̄▽ ̄)ノ
    先生お返事ありがとうございます。

    >ちなみにβ線を気にしてらっしゃるようですが、もしβ線用のシールドが無い機種の場合、3mmの厚みのアルミが必要です。アルミホイル3重程度ではちょっと難しいんじゃないでしょうか。

    ( ̄▽ ̄)アルミだと3mmも必要なんですね。了解しました。

    フライパンにのせて計るのはだめでしょうか?

    ちなみに、今日も再計測してみましたが雨どいは地表。1m高とも同じ位でした。
    (1.2usv/h~      1m高 0.23usv/h~)
    対照として、雨どいではない他の場所を計りましたが、地表が0.13msv/hだとすると。1mの高さを測ると0.11msv/hでした。
    1ヶ所3分以上かけて計ってます。

    ちなみに、市役所発表の場所も計ってますが、この機種でよく言われてる誤差くらいでした。(0.1usv/hくらいでは、当方機種表示0.1usv/hあっても実際0.07usv/h位)ので、壊れてはいないとは思いますが・・・確認してみます。

    ありがとうございました。

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      >フライパンにのせて計るのはだめでしょうか?

      測定時の形などを変更してしまうと、何がどうなってしまったかまったくわからなくなります。
      そのフライパンも鉄かアルミか銅なのかで透過率がまるで変わってきますし。
      ちょと難しい言葉で言えば、そのフライパンフィルターでどの程度リニアに各種パラメータが減衰するかどうか見当つかないんです。
      距離によって二次関数、その他の高次関数的に減衰したなんて話になるとさらにややこしくなります。
      おすすめできません。

      >ちなみに、市役所発表の場所も計ってますが、この機種でよく言われてる誤差くらいでした。(0.1usv/hくらいでは、当方機種表示0.1usv/hあっても実際0.07usv/h位)ので、壊れてはいないとは思いますが・・・確認してみます。

      あー、もしかしてその誤差が何となく気になってきちゃってるんですね?
      もしそうなら多少奮発しても誤差の少ない良い機械に買い替えるのがいいかもです。

      お金をある程度かけた測定器ならそういう微妙なストレスから解放されるようになります。

      こういう状態だと、あらゆる工夫をして疲れ果てた挙げ句、結局高い測定器を買うことになりますので。^^;

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