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安全網に銀行機能も 独仏、欧州版IMF前倒し合意
資金供給を拡大

2011/12/6 1:47
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5日、パリで会談後に握手するフランスのサルコジ大統領(右)とドイツのメルケル首相=AP
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5日、パリで会談後に握手するフランスのサルコジ大統領(右)とドイツのメルケル首相=AP

 【ブリュッセル=瀬能繁】フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が5日、恒久的な金融安全網の早期設立で合意した。背景には資金供給の能力に不安が出ている欧州金融安定基金(EFSF)の衣替えを急ぎ、常設の欧州安定メカニズム(ESM)に銀行の機能を持たせる狙いがある。

 ESMは通称「欧州版・国際通貨基金(IMF)」。5000億ユーロの資金枠を見込む。

 現行のEFSFはユーロ圏各国が政府保証をつけて債券を発行し、緊急融資の財源を確保する。これに代わる恒久的な仕組みのESMは各国が出資する点で、欧州中央銀行(ECB)と似た組織になる。出資国の信用度を裏付けに資金調達が容易となり、融資枠なども増やしやすいとされる。

 債務危機が想定以上に広がる欧州域内では安全網の資金供給の能力を大幅に高めることが急務となっている。EFSFを銀行に衣替えする構想も一案に浮上したが、困難な情勢。独仏首脳らは次善の策として銀行の機能を持たせやすいESMの早期設立に傾いた。

 ESMに関しては国債の買い取り機能に加えて、国の債務不履行(デフォルト)が起きた場合など非常時に投資家へ強制的に負担を求める条項も検討されている。

 ESMの設立にはEU基本条約の改正が必要だ。独仏を中心に財政規律を強化するため条約改正を求める声があり、8~9日の首脳会議では2つの改正手続きを一体で扱う案も浮上しそうだ。

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サルコジ、メルケル、EFSF、ESM、銀行、IMF、ECB


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