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自己啓発記事に「本当に役に立つこと」を書けない、構造的な要因があります。
まず、「実際に役に立つ自己啓発ノウハウ」の多くは、ほとんどの人が既に持っている概念フレームワークでは表現が困難です。 その肝心な部分がちゃんと伝わるように説明しようとすると、読むのに何時間もかかるような、かなり重たい長文にならざるをえません。 しかしながら、そういう長文を書くのには、膨大な手間と時間がかかるので、それをブログ記事にして広告収入モデルで投資を回収しようとしても、まったく採算に合わないのです。 そこで、「実際に役に立つ自己啓発ノウハウ」を、誰でも知っている言葉で、無理やり手短に表現することになります。 しかし、このとき、できるだけオリジナルのノウハウに近い表現をすると、誤解を招き、バッシングを受けがちなのです。 たとえば、成功者の特質として「謙虚」だとか「崇高な信念」を持っているとか書かれていることがありますが、実態は、一般の人が「謙虚」とか「崇高な信念」という言葉を聞いてイメージするような内容とはずいぶん異なります。 しかし、オリジナルをそのまま表現すると、社会的にバッシングを受けるリスクがあるので、「政治的に正しいきれいごと」の形になるように、言葉を選んで「翻訳」されることになるのです。
「この自己啓発ノウハウを実行することで、自分が成功するだけでなく、人間的にも尊敬できるような人物になれる」といううたい文句なら、それを非難することができませんし、実行している人も、「自分は尊敬されるような人間になって、成功する方法を目指しているんだ」とアピールすることで、自分の政治的立場を守ることが出来ます。 じゃあ、実際に役に立つ自己啓発ノウハウとは、道徳的に邪悪で、とても世間には受け入れられないようなものなのかというと、それも間違いです。
たとえば、成功者は「謙虚」だと言われたり「傲慢」だと言われたりしますが、実際には、そのどちらとも表現できない「ある状態」です。
あるいは、偏見や差別感情に基づいて人を採用したり人事評価をしたりすると、それは自分の経営する会社を成功させることの妨げとなります。 つまり、「謙虚」だとか「偏見を持たない」という表現を選ぶのは、「かろうじてウソでなない範囲で、道徳的に正しく尊敬できる人間を目指しているように見える」という理由からであって、必ずしも「身も蓋もなくリアルに役に立つ」からではないのです。 そういう「○○個の自己啓発ノウハウ」の短文の羅列を読んでも、それなりに結構役に立つとは思いますが、結局、肝心な部分が理解されず、あちこちピントがずれているために、人生が大きく改善しはじめることって、あまりないのではないかと思うのです。
「じゃあ、オリジナルの自己啓発本を読めばいいじゃないか」 そういう社会的道徳的圧力によってかけられたフィルターを取り去ってみると、素のままの身も蓋もなく役に立つ自己啓発ノウハウにの多くは、「純粋に崇高で道徳的なものだ」とはとても言えるようなものではないけど、一方で、「他人を押しのけて、他人を不幸にして自分だけ勝ちに行く、卑怯で邪悪な手段だ」とも言えないものではないかと思います。 実際に役に立つ自己啓発ノウハウを、できるだけ妥当な評価をするとすれば、たぶん、そういう人たちを「卑怯な手段で成功した」と思いこみたい人からは邪悪に見え、「自分も成功者になりたい」と思いこみたい人からは道徳的で崇高に見えるけど、実際は、そのどちらとも簡単には言えないような、簡単な言葉では表現不可能な技術ノウハウの体系のように思えます。 ■ランキング ■通算ランキング ■「この記事は役だった/面白かった」と思われたら、記事にメダルを。→ この記事にメダルを付与する。 ■コメント&トラックバック一覧を表示する。 ■ この記事に0人が集まり0人がコメントを付け8人がスタンプを付け、合計0ポイント分のメダルが授与されています。 opitziu
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