九州看護福祉大(熊本県玉名市)の女子柔道部員に対する準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された五輪金メダリスト、内柴正人容疑者(33)が事件数日後、同僚だった女子柔道部の男性コーチに「誘われたのでその気になった」という内容のメールを携帯電話で送っていたことが捜査関係者への取材で分かった。当時はまだ公になっていないが関係者の間で話が広まったためとみられ、警視庁捜査1課は内柴容疑者が当初から「合意の上だった」と正当化しようとしたとみている。
内柴容疑者は合宿遠征中の9月下旬、東京都内のホテルで宿泊した際、近くの居酒屋で飲酒させ深酔い状態だった未成年の学生に性的暴行をしたとして逮捕された。捜査関係者によると、内柴容疑者がメールを送ったコーチは、部員らと飲食した際に同席していたという。コーチには「酔ったらその気になれない体質だ」という内容も話したという。
内柴容疑者は被害に遭った女子学生と2人で先にホテルに戻り、女子学生を介抱するようにして部屋に入ったとみられている。内柴容疑者は捜査1課に対し「納得いかない。合意だった」と容疑を否認しているという。
東京地裁は8日、内柴容疑者について17日までの10日間の勾留を決めた。【内橋寿明、小泉大士、喜浦遊】
毎日新聞 2011年12月9日 2時30分(最終更新 12月9日 3時19分)
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