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最後の被災列車撤去完了 東松島・仙石線

クレーン車でつり上げられ、線路上から撤去される車両=8日午前11時すぎ、東松島市野蒜

 東日本大震災の影響で、JR仙石線の野蒜―陸前小野(ともに宮城県東松島市)間に残されていた列車が8日、9カ月ぶりに撤去された。JR東日本管内で、震災後に取り残された車両の撤去が完了した。作業は午前9時ごろ、東松島市野蒜の鳴瀬川橋梁(きょうりょう)付近で始まった。線路上にある4両編成の列車を、クレーン車で1両ずつ慎重につり上げ、トレーラーに積み込んだ。
 車両には、さびなどが見られるものの大きな損傷はなかった。仙台車両センター宮城野派出(仙台市宮城野区)まで陸送され、点検を受ける。
 列車は3月11日、あおば通発石巻行きの下り快速として運行していた。震災直後に野蒜駅から600メートル離れた高台で緊急停車し、浸水を免れた。乗客ら約60人は翌日、線路を歩いて避難所まで移動した。
 仙石線は一部区間の線路が津波で流されるなどの被害を受け、高城町(宮城県松島町)―矢本(東松島市)間が不通となっている。


2011年12月09日金曜日


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