文学館企画展「青木幽渓 百人一首展」
更新日:2011年12月8日
文学館第29回企画展「青木幽渓 百人一首展」書と画が織りなす雅な世界
青木幽渓(あおきゆうけい)は、明治39年(1906)、静岡県志太郡高洲村(現・藤枝市)に生まれました。本名は桜井操(のちに青木姓となる)。幼い頃から日本画に親しみ、書家として活躍しました。県内外で60回以上の個展をはじめ、アメリカでの個展開催など、海外での評価も高く、現地の新聞に大きく取り上げられたこともあります。昭和54年には、ワシントン州タコマ市名誉市民になりました。数々の受賞歴のほか、書道団体の重鎮として後進の指導にも尽力し、書家の沖六鵬(おきりくほう)や桜井琴風(きんぷう)とも交流がありました。幽渓が手がけた隷書・楷書・行書・草書の『四体千字文』や、『慶弔と手紙実例集』、『以呂波加留多 解釈付習字読本』などの著書は、今でも実用書として利用されています。
中でも幽渓が遺した「小倉百人一首」の色紙は、絹や金潜色紙に和歌と歌人が描かれたとても美しいものです。書体の美しさもさることながら、書家でありながら日本画にも造詣が深かった幽渓ならではの作品です。企画展では、子どもから大人まで、日本人になじみの深い百人一首を中心に、幽渓の書画の世界を紹介します。雅な和歌の世界を美しい書と絵で楽しみませんか。
とき/2011年12月22日(木)~2012年年2月5日(日)
※月曜、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)休館
入館料/大人200円、中学生以下無料(郷土博物館・文学館共通)
小倉百人一首かるた試合実演 †
県立金谷高校百人一首部(全国大会個人戦ベスト8)によるかるたの試合実演です。本格的な競技かるたをお楽しみください。
とき/2012年1月7日(土)午前11時~、午後3時~
ところ/文学館展示室
※申込不要。入館料大人200円(中学生以下無料)が必要です。