ロシア 下院選巡り批判強まる
K10044862011_1112080702_1112080704
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

ロシア 下院選巡り批判強まる

12月8日 6時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

今月4日のロシア下院選挙を巡って、投票や開票作業で不正が行われたとされる映像が、インターネットの動画サイトなどに投稿され、野党の支持者らの間で、政権側に対する批判の声が強まっています。

インターネット上には、下院選挙で不正が行われたとされる映像の投稿が相次いでおり、このうち、アクセス数の多いビデオ映像では、投票所の責任者が投票用紙の束に、勝手に何かを記入している様子が映されています。責任者は、その場で不正を追及されましたが、記入していた投票用紙を見せることを拒否したうえで、「出て行け」と追い払うやり取りが、そのまま記録されています。また、厳重に管理されているはずの投票用紙の与党を選ぶ欄に、何者かによって印が付けられたものが、束で見つかったとされる、映像などもあります。一方、首都モスクワやサンクトペテルブルクでは、4日連続で野党の支持者らが抗議集会を行おうとして、警官隊に阻止され、合わせて120人以上が拘束されました。こうしたなか、リベラル派野党「ヤブロコ」のミトロヒン代表は、7日、「不正は大規模だ」と述べて、選挙のやり直しを求めたほか、旧ソビエトのゴルバチョフ元大統領も、「世論を無視すれば、政権に対する信用を傷つけることになる」と述べて、現政権を批判しました。プーチン首相は7日、来年3月の大統領選挙に立候補する届け出を正式に済ませましたが、野党勢力は、今月10日に首都モスクワなどで大規模な集会を開き、抗議行動を強める構えです。