プーチン首相 米に批判の矛先
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プーチン首相 米に批判の矛先

12月9日 0時24分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ロシアのプーチン首相は、先の下院選挙で不正があったとする野党勢力の抗議デモについて、「アメリカのクリントン国務長官がデモを支持するシグナルを送ったために活発化した」と述べて、批判の矛先をアメリカに向けました。

ロシアのプーチン首相は8日、モスクワで行われた支持者との会談で、アメリカのクリントン国務長官が先のロシア下院選挙について「選挙管理の在り方に深刻な懸念を抱いている」と述べたことに言及したうえで、「クリントン長官は選挙監視団の報告が出ていないのに、公正ではないとの評価を下した」と非難しました。そして、「その発言がアメリカの国務省がデモを支持するというシグナルを活動家に与え、抗議行動が活発になり始めた」と述べて、クリントン長官の発言が抗議デモの拡大につながったと批判しました。野党側の抗議デモを巡って、プーチン首相は、当局が許可を出したデモは認める一方で、無許可のデモには厳しく対処していく方針を示しました。今回、批判の矛先をアメリカに向けたことで、両国関係の一層の悪化は避けられない見通しです。