今月19日に大阪市長に就任する橋下新市長は、午前中は大阪商工会議所の会頭と極秘に会談。きょうも精力的に改革の準備を進めています。午後からは、市役所の各部局からの聞き取りをしました。
午前11時、橋下新市長は大阪市内のビルで、大阪商工会議所会頭の京阪電鉄・佐藤茂雄相談役と20分ほど会談しました。就任のあいさつだったということですが、大阪経済の再生のため経済界へも協力を求めたとみられます。午後2時に大阪市役所に現れた橋下新市長は、開口一番、「文化行政のあり方をちょっと抜本的に見直しますんで」と話しました。というのは、橋下新市長の関心事の一つは、知事時代にも大ナタを振るってきた文化行政です。橋下新市長は、「今までの日本の文化行政は間違っていると思います」と話しました。橋下新市長は、今年度1億1000万円が支払われている、大阪フィルハーモニー交響楽団の補助金など根本的に見直すと宣言しました。これに対し、収入の2割を補助金に頼る大フィルは戦々恐々です。大フィル関係者は、自助努力で賄う方法はとの問いに、「非常に難しい。現在年間120回公演があるんですけど、練習して本番、練習して本番という形となりますから、補助金を補うまで公演を増やすのは物理的に無理」と話しています。また、平松市長が建設計画を進めてきた近代美術館も白紙に戻す方針です。橋下新市長は、「近代美術館という美術館がいいのか、コンサートホールのようなアーティストが国内外から集まるような施設が大阪に相応しいのか、議論しましょうということを(担当部局に)伝えました」と話しました。きょう最初の聞き取りは、市立病院を所管する病院局。マニフェストでは独立行政法人化を掲げています。瀧藤伸英病院局長は、「マニフェストの話をそのまんまされまして、こちらと意見交換をした」と話しました。続いて監査人事総括局では大阪府と同様、民間の監査法人の導入で一致したということです。
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