暴力団幹部であることを隠して寺名義でクレジット会社とローン契約を結んで車を購入したとして、警視庁組織犯罪対策3課と野方署は8日、元警視庁警察官で指定暴力団山口組系幹部、渡辺直樹(47)=東京都江戸川区松江2=と、「広済寺」住職、武田英勢(48)=同区春江町4=の両容疑者を詐欺容疑で逮捕したと発表した。2人とも容疑を認めているという。
逮捕容疑は3月、東京都江戸川区の中古車販売会社で、購入者が渡辺容疑者であることを隠すため、広済寺名義で港区のクレジット会社とローン契約を結び、209万円を販売会社に振り込ませ、ベンツ1台を購入したとしている。
組対3課によると、クレジット会社には、購入者が暴力団員であることが分かれば契約を解除できる暴力団排除条項があった。このため、渡辺容疑者は高校時代の同級生だった武田容疑者に購入を依頼。代金は渡辺容疑者が毎月、同寺の口座に振り込んでおり、09年にも寺名義で外車を2台購入していたという。
渡辺容疑者は高卒後、警視庁の警察官に任官したが、87年に退職し、組員になったという。
毎日新聞 2011年12月8日 13時37分
あなたのビジネスが“オンライン”に!
クルマの最先端が集結
学生は社会で必要とされる力を身につける