ユーロ圏財務相、780億ユーロのポルトガル向け融資を承認
[ブリュッセル 16日 ロイター] ユーロ圏財務相は16日、ポルトガル向けに3年間で総額780億ユーロの緊急融資を実施することを承認した。ポルトガルが民間投資家に同国債へのエクスポージャーを自主的に維持するよう求める方針であることも明らかにした。
欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)によるユーロ加盟国向け支援は、ギリシャとアイルランドに次いで過去1年で3カ国目となる。
声明によると、融資は欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と欧州金融安定化メカニズム(EFSM)およびIMFで260億ユーロずつ負担する。
EUは声明で「ポルトガル当局は同時に、民間投資家に(同国債への)全体的なエクスポージャーを自主的に維持するよう促す」とした。
ポルトガルは財政健全化に向けて積極的な民営化プログラムも打ち出す。
民間投資家への要請と民営化プログラムの実施は、いずれもフィンランドが13日、ポルトガル支援策を支持する条件として挙げていた。
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ユーロ圏の分裂を想定
一部の欧州中銀当局者は、周辺国の銀行システム崩壊が、ユーロ圏分裂のきっかけになる可能性があると指摘している。
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