中国人民元5日連続ストップ安 投機マネー流出、売り圧力強まる

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  <中国証券報>6日の上海外国為替市場で人民元は一時、値幅制限いっぱいまで売られるストップ安となった。前4営業日も値幅制限いっぱい、またはそれに近い水準まで売られていた。投機マネーの海外への流出が続く中で、人民元の売り圧力が強まっている。7日付中国証券報が伝えた。

  中国人民銀行(中央銀行)が同日朝に発表した基準値は1ドル=6.3334元と、前営業日から15ベーシスポイント下落した。これにより、人民元基準値は4営業日連続で1ドル6.33―6.34元の低水準にとどまった。

  同日の取引は、基準値からの値幅制限の下限となる1ドル=6.3651元に近い水準で推移する場面が多くみられ、結局1ドル=6.3642元で引けた。

  同日の1年物ドル/人民元ノンデリバラブル・フォワード(NDF)は1ドル=6.38―6.39元の水準を維持し、前営業日と横ばい。人民元は現物レートより小幅に安い状態が続いている。

  アナリストによると、10月の銀行の外貨ポジションが減少したことが、市場に投機資金の海外流出への懸念を拡大させている。中国の貿易黒字が今後速いペースで減少するとの予想もあり、人民元の上昇はすでに天井に達したとする見方がある。(編集担当:浅野和孝)

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