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福島第1原発:建屋地下の汚染水、浄化後に海へ放出計画

 東京電力は8日、福島第1原発で建屋地下などに流入した汚染水を浄化して海に放出する計画があることを明らかにした。汚染水や地下水を新たに処理し、法律に基づく放射性物質の濃度限度を下回らせて放出することを検討しているという。時期や放出量は未定だが、地下水が1日あたり200~500トン建屋内に流入して汚染水が増え続けており、将来貯蔵タンクの容量を超えると試算した。

 東電は、同原発の冷温停止状態を維持するための施設運営計画の策定に際し、汚染水の処理方法を検討している。循環注水冷却システムで1日約480立方メートルを原子炉に注水しているが、雨などによって建屋に流入する地下水が増えているため、処理量が注水量を上回っている。敷地内の貯蔵タンクは約16万5000トン分あるが、すでに約10万トンたまっており3月上旬には容量を超えるとみている。

 東電は5日に全漁連に放出について説明。しかし、漁連が8日、同社に抗議したため施設運営計画を再検討する。

 松本純一原子力・立地本部長代理は「将来の見通しがないままタンクを増設することは難しい」と話した。【関東晋慈】

毎日新聞 2011年12月8日 13時31分

 

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