県は7日、十和田市深持地区のシイタケ生産者が所有している福島県産のナラの原木から、暫定規制値(1キロ当たり150ベクレル)の約25倍、3790ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。この生産者は原木2000本を購入したが、いずれの原木でもシイタケを生産していない。県は原木をシートで覆い、使用を自粛するよう指示した。
県によると、原木は今年1月、福島県白河市の山林で伐採され、現場に野積みされていた。4月末、生産者が県外の種菌メーカーからこの原木(長さ1~1・5メートル、直径10~15センチ)を購入し、搬入した。植菌後、そのまま寝かせていたが、11月中旬になって種菌メーカーに放射線の簡易検査を依頼。高い値が検出されたため、地元県民局に相談した。
うち15本はビニールハウス内、残りは敷地に野積みされていた。県がハウス内の2年物の原木で生産したシイタケを検査したところ、放射性セシウムは検出されなかったという。屋外の原木は「検査の結果、周囲の環境に与える影響はほとんどない」とした。【吉田勝】
毎日新聞 2011年12月8日 地方版
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