米“仮想イラン大使館”開設
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米“仮想イラン大使館”開設

12月7日 15時23分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アメリカ政府は、国交を断絶しているイランの国民に向けて、アメリカの対イラン政策やアメリカ入国のビザの取得手続きを紹介するウェブサイトを開設し、国内で情報統制を続けるイラン政府をけん制するねらいがあるものとみられます。

アメリカ政府が、6日、開設したこのウェブサイトは「アメリカ政府の仮想駐テヘラン大使館」と名付けられています。ウェブサイトには、アメリカ政府による制裁の内容などの対イラン政策や、アメリカに入国するためのビザの取得方法、アメリカの大学に留学するための手続きなどの情報が、英語とペルシャ語で掲載されています。また、クリントン国務長官のビデオメッセージも掲載され、「インターネット上の空間を通じて交流を促進し、互いの国の理解を深めましょう」と呼びかけています。このウェブサイトを開設したことについて、アメリカ国務省のシャーマン次官は6日、「イランの国民にアメリカ政府の考えを直接伝える努力の一環だ」と述べるとともに、イラン政府が国内でインターネットの利用を厳しく制限しているものの、アクセスは可能だという認識を示しました。アメリカ政府としては、ウェブサイトを開設し、イランの国民への情報提供を強化することで、イラン政府をけん制するねらいがあるものとみられます。