シリア大統領 デモ弾圧を否定
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

シリア大統領 デモ弾圧を否定

12月7日 22時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

反政府デモへの弾圧で多数の死傷者が出ている、シリアのアサド大統領は、アメリカのABCテレビのインタビューに応じ、「国民を殺害したり暴力を加えたりするよう命令した事実はない」と述べ、みずからが弾圧を命じたことはないと強調し、国際社会の圧力に強く反発しました。

アメリカのABCテレビは7日、シリアの首都ダマスカスで行ったとする、アサド大統領の単独インタビューを伝えました。この中でアサド大統領は、反政府デモの弾圧を指示したのではないかという質問に対し、「国民を殺害したり暴力を加えたりするよう命令をした事実はない」「すべての残虐な行為は個人によるもので、組織だったものではない」と述べ、反政府デモへの弾圧は、みずからの命令によるものではなく、一部の部隊の独断によるものだと強調しました。そして、「私は国民を守るために全力を尽くした。犠牲者が出たのは悔やまれるが、罪の意識はない」と述べ、直ちに退陣する意思はないという姿勢を示しました。さらにアサド大統領は、欧米に加え、アラブ諸国などがシリアへの経済制裁に踏み切ったことについて、「シリアは、これまで30年以上にわたって経済制裁を科されており、特に新しいことはない」「われわれは孤立しておらず、人の往来や貿易も続いている」と述べ、制裁の影響はないとして、国際社会の圧力に強く反発しました。