東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機の取水口付近で5日採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は、前の日を上回りましたが、変動の幅は僅かで、全体でも横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の測定を行っています。このうち、5日、2号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たりセシウム134が国の基準の2.7倍の0.16ベクレル、セシウム137が2.9倍の0.26ベクレル検出されました。また、3号機の取水口付近ではセシウム134が基準の4.8倍の0.29ベクレル、セシウム137が4.1倍の0.37ベクレル検出されました。いずれも前の日を上回りましたが、変動の幅は僅かで、全体でも横ばいの傾向が続いています。一方、5日、沿岸の4か所で行われた調査では、すべての場所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも基準を大幅に下回りました。