東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機の取水口付近で、4日に採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は、前の日を下回りましたが、変動の幅は僅かで、全体でも横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで、東京電力が海水を採取し、放射性物質の測定を行っています。このうち、4日に2号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たりセシウム134が国の基準の1.8倍の0.11ベクレル、セシウム137が1.3倍の0.12ベクレル検出されました。また、3号機の取水口付近では、セシウム134が基準の2.8倍の0.17ベクレル、セシウム137が2.7倍の0.24ベクレル検出されました。いずれも前の日を下回りましたが、変動の幅は僅かで、全体でも横ばいの傾向が続いています。一方、4日に福島第一原発から南におよそ16キロの沿岸1か所で行われた調査では、放射性セシウムが検出されましたが、基準を大幅に下回りました。