'11/12/7
電車新路線 年度内に基本案
広島市は、広島電鉄が構想する路面電車の新路線「駅前大橋線」について、JR広島駅(南区)南口に乗り入れるルートの構造を3案から絞り込んだ基本方針を2011年度中にまとめる。駅南口広場の再整備計画も盛り込む。関係機関との協議が難航した結果、予定より1年遅れで具体化へ向け動きだす。
駅前大橋線は、市中心部との時間短縮が目的。駅東側を迂廻(うかい)する現行ルートを変更し、駅正面を直進する。広電は16〜17年の開通を目指している。
市は1月、駅南口へ乗り入れる構造について、地下(250億〜300億円)▽平面(30億円)▽高架(70億〜100億円)―の3案を公表。バス停留所やタクシー乗り場、駐車場の再配置などを盛り込んだ駅南口広場(1万5千平方メートル)の再整備計画と合わせ、10年度中に基本方針をまとめる予定だった。
だが、各案の実現可能性などをめぐり、広電やJR西日本など関係機関との協議が長期化。駅南口広場の再整備計画も3案ごとに必要となるため、準備に時間を要した。
【写真説明】広島電鉄が駅前大橋線を計画する駅前通り(中央)。稲荷町交差点(手前)から広島駅(奧)に直進する