西日本旅客鉄道(JR西日本)は松山市、四国旅客鉄道(JR四国)と組み、鉄道と船で松山市や広島県などを巡る新たな旅行商品づくりに乗り出す。JR西が重点送客事業として来年春の「瀬戸内・松山キャンペーン」の実施を7日に決定、松山市に通知した。松山と広島を結ぶ瀬戸内海航路をルートに盛り込んでいるのが特徴で、大手の旅行会社にも商品化を要請する。
瀬戸内・松山キャンペーンの観光ルートは、山陽新幹線の岡山駅から瀬戸大橋線、予讃線を経由して松山に至り、さらに瀬戸内海汽船(広島市)と石崎汽船(松山市)が運航する高速船で広島県の呉市や広島市、宮島(廿日市市)に到着する。その逆のルートも想定している。
キャンペーンは来年4月から3カ月間。近畿、中国、北陸などJR西管内の駅や車内にポスターを大量に掲示するほか、テレビ、新聞、雑誌などで広告展開する。JR西がこのルートに沿った旅行商品を作製し、JTBなど大手旅行会社にも春商品への採用を働き掛ける。
新幹線やJR四国の予讃線、高速船、松山市内の公共交通機関などを組み合わせた割引切符の販売も検討している。
JR西が観光キャンペーンで、鉄道以外の瀬戸内海の海上ルートを含めたり、中国・四国の両地方を対象にするのは初めてという。
来年のNHK大河ドラマ「平清盛」では清盛にゆかりの深い宮島の厳島神社などが登場し、瀬戸内地域への観光客の増加が予想される。松山市が、この地域と道後温泉などのある観光地・松山を結びつけた新観光ルートを、JR西の重点送客事業の候補として提案していた。
観光振興で松山市とパートナーシップ協定を結んでいるJR四国も、乗客減に悩む予讃線の利用促進につながることから、「我々にとっても大きな意義がある。瀬戸内の魅力を訴えたい」(泉雅文社長)と意気込んでいる。
西日本旅客鉄道、四国旅客鉄道、観光ルート、鉄道、瀬戸内海汽船、泉雅文、石崎汽船、JTB
「坂の上の雲」とボードゲーム (12/7)
線と図形でわかりやすい文書を作る (12/6)
ベテラン生産技術者、かく考えり (12/7)
カギ握るコンテンツの「断片供給」と「小口課金」 (12/6)
「周回遅れ」の海洋エネルギーが秘めた力 (12/7)
東京モーターショーに初出展、LIXILと積水ハウスの狙い (12/7)
家庭用燃料電池、分散電源への期待に応え低価格化競う (12/6)
排出量取引、市場は分散 「乗り入れ」通じ統一を (12/7)
・サムスンが貫く信賞必罰
・大日本印刷、電力管理システム、関電管内9工場に導入
・東京エレクトロンデバイス、医療向け通信中継端末
・北越紀州製紙、新潟工場の裁断能力増強
・不二サッシ、アルミ製品、マレーシア生産5割増…続き