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美浜原発2号機 トラブルで停止

12月8日 4時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福井県にある美浜原子力発電所2号機で、原子炉などの圧力を保つ設備の一部から放射性物質を含む水が内部で漏れ続けるトラブルが見つかり、関西電力は、8日午前4時に、原子炉を手動で停止しました。美浜原発2号機の停止で、全国の原発の85%が止まっていることになります。

美浜原発2号機では、先月上旬以降、原子炉などの圧力を保つ「加圧器」という設備の弁から水が漏れて、回収用のタンクに流れ込んでいて、タンクの処理能力を超えるおそれがあるため、関西電力は、7日午後8時から、原子炉を手動で止める作業を始めました。そして、原子炉は8日午前4時に停止したということです。関西電力によりますと、漏れた水は放射性物質を含んでいるものの、すべて内部のタンクに回収され、このトラブルによる外部への影響はないということです。美浜原発2号機は、冬場の電力供給のため、法律で定められた期間ぎりぎりまで運転を続け、今月18日に定期検査に入る計画でしたが、10日ほど早く止めました。関西電力は、さらに1基が止まったあとの今月19日から、企業や家庭に対し、去年の冬より10%以上節電するよう要請することにしています。美浜原発2号機の停止で、全国では54基ある原発のうち、85%に当たる46基が止まっていることになります。