松永信雄・元駐米大使
元外務事務次官で駐米大使、政府代表も務め、様々な外交交渉の前線に立った松永信雄(まつなが・のぶお)さんが、今月1日、心不全のため死去した。88歳だった。葬儀は近親者だけで行った。後日「お別れの会」を開く予定。喪主は長男義隆(よしたか)さん。
1944年に東京帝大を卒業。学徒出陣の後、46年に外務省に入り、駐メキシコ大使や事務次官を経て85年1月から4年8カ月にわたり駐米大使を務めた。
日米経済摩擦が激化するなかで、米国内を広く回る行動派として知られ、米議会に幅広い人脈を築いた。知日派の発掘にも尽力し、「第一級のロビイスト」との異名をとった。