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サイクリング:しまなみ海道、遠隔地に人気--利用実態調査 /愛媛

 ◇愛媛、広島以外から75%--利用者「景色の魅力と気軽にレンタル」

 本四架橋で唯一、自転車歩行道を併設する「しまなみ海道」(今治市-広島県尾道市)。サイクリング客の約75%が愛媛、広島両県以外の観光客らで、全利用者の約25%をリピーターが占めていることが、いよぎん地域経済研究センター(松山市)の利用実態調査で明らかになった。同センターは、景色の美しさと気軽にレンタサイクルを利用できることが遠隔地や複数回の利用者につながっていると分析。観光資源としての魅力が改めて浮き彫りになった。【津島史人】

 8月20、21日、来島海峡大橋を訪れたサイクリング客130人から、同センターがアンケート調査した。

 居住地は、愛媛県が20・8%、広島県が4・6%で計25・4%が地元客。それ以外では近畿29・2%、関東26・9%。中部も12・3%あった。誰と来たかについては「家族」「グループ」で合わせて約9割に上った。

 訪れた回数では、2~5回と複数回訪れた「リピーター」が27・1%。地元にあたる愛媛、広島で半数以上、近畿や関東といった遠隔地でも2割前後がリピーターだった。愛媛の利用者の中には「月に1度、尾道まで往復している」といった熱心な愛好家もいた。

 また、使用自転車は69・2%がレンタサイクル。しまなみ海道沿い14カ所のレンタサイクルターミナルの存在が、利用しやすさにつながっていることをうかがわせた。

 魅力については、「景色がきれい」と答えた人が4割以上を占め、そのほか「海の上(橋)を走れる」「自転車道や設備が充実している」が多かった。不満や改善してほしい点は「坂道が多い」「路面に段差やでこぼこがある」「案内標識が分かりにくい」などの意見があった。

 しまなみ海道でのレンタサイクル利用者は、10年度で延べ4万人以上。しかし、通行の際に無人の料金箱に通行料(橋ごとに50~200円)を投入する方式のため、利用者の意向など詳細な実態が不明だったという。

 同センターは「しまなみ海道の存在は、観光の地域間競争でも有用。自転車ブームの中で、観光や行政関係者がどう発展させていくかに期待したい」としている。【津島史人】

毎日新聞 2011年12月7日 地方版

 
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