日中両政府は12、13両日で調整していた野田佳彦首相の就任後初の中国訪問を延期する方針を決めた。中国側が6日、日本政府側に「内政上の都合」(外務省幹部)による延期を打診し、日本側が受け入れた。両国政府は年内の訪中実現に向け、日程を再協議する。
政府関係者によると、中国政府が6日午後、丹羽宇一郎駐中国大使を呼び、延期を要請した。中国側は代わりに年末の日程を提示したが、28日前後に首相のインド訪問が予定されているため、さらに調整している。
延期要請の理由について日本政府内では「13日が旧日本軍の南京占領から74年にあたるので、インターネット上などで高まっている反日感情に中国側が配慮したため」との見方が出ている。また、中国共産党と政府の最高指導部が出席して、経済運営方針を話しあう年に1度の「中央経済工作会議」が同時期に開催される方向となっていることが影響した可能性もある。
両国は毎年首脳の相互訪問を行っており今年は日本が訪れる番。【西田進一郎、横田愛】
毎日新聞 2011年12月6日 23時26分(最終更新 12月7日 0時56分)
ウェブサイトが15分で簡単作成、しかも無料で
クルマの最先端が集結
学生は社会で必要とされる力を身につける