『ラストエグザイル-銀翼のファム-』に出演される声優のみなさまからインタビュー形式で本作に関するコメントをいただきました。毎週更新予定ですのでご期待ください。なお、各記事は最新2回分のみ(通常2週間)の掲載となりますので、お見逃しにご注意ください。
- カイヴァーン役・小西克幸さんへのインタビュー公開日 2011/12/2
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「LASTEXILE」をひと言で表すと?
小西 「冒険」ですね。ここ何年かは若いキャラクターを演じていますが、実はデビュー当時はオジサンの役が多くて(笑)。『LASTEXILE-銀翼のファム-』ではカイヴァーンという職業軍人で、久しぶりのオジサン役。武人然とした役をどのように演じようかというのが、自分の役に対しての「冒険」です。『LASTEXILE』って、僕の勝手な見方ですが、みんな等身大でナチュラルなお芝居をされているのかなって思うんです。その中で、僕はかなり作って・・・特に声色ですが(笑)・・・言葉を発しつつ、ナチュラルな芝居を演っていけるのか毎回、不安です(苦笑)。役も歳を取らなきゃいけないし、精神的にも歳を取らなきゃいけない。そのコントロールが難しいですね。普通に喋る分には作った声で演じられても、声を張ったりするとどうしても声が若くなりがちなので、そこも難しい部分ではありますね。
ナチュラルなお芝居というのはどのような意識で演じましたか?
小西 一番は作風ですね。作品の雰囲気、出演されている役者の皆さんの演技・・・作品を作っていく中で、自分の演じている役が浮かないかなというのは気になります。なので、その中でも、よりナチュラルに、作品の中で生きてるように演じようとは心がけてます。
小西さんはふだん、どのように役作りをされていきますか?
小西 大体は、最初に監督が説明して下さったり、後は台本に書かれている情報を元に役作りをしていきます。情報が少なくてあまりにも分からない場合は、監督に聞きます。でも、監督によっては「先のことを知らないほうがいいです」と教えてもらえないこともありますね。そういう場合は想像しかないです(笑)カイヴァーンの場合は、周りのキャラクターとの距離感やポジション、もちろん見た目も、そういうところから作っています。基本は職業軍人なので分かりやすいですね。
芝居で絡むことが多いのは?
小西 ルスキニア(CV:興津和幸さん)とヴァサント(CV:折笠富美子さん)ですね。将軍たちが車座になって軍議をするのですが(第3話)、監督からは、そこでは堅苦しくやる必要はなくて、近い距離感でやってもらえたらと説明がありました。後は、子供たちかな?(笑) あくまで僕の印象ですが、彼は子ども好きで良い人そう。無骨で不器用そうですが、本質は人間味があって温かい人なのかなと思います。
カイヴァーンへの最初のアプローチはどのように?
小西 オーディションの時、1、2行の抜粋したセリフを渡された中にカイヴァーンのセリフがありました。その時キャラクターの絵はなかったので、台詞からイメージして受けました。今回、それが監督のイメージされているカイヴァーンの雰囲気にあったんだと思います。しかしそうやって信じて選んで頂いたので、当然ですが責任も重いし、やっぱりこの役で答えを出していかなきゃいけないと思います。
『LASTEXILE-銀翼のファム-』という作品全体については、どのような印象を持たれましたか?
小西 すごく絵が綺麗ですね。2Dの部分と違和感なく3DCGがうまくハマっていて、色遣いも含めて全体的に綺麗な印象が強いです。鯨獲りといって、相手の戦艦に銛を刺して釣り上げる描写も面白いですよね。(第1話)あと、ヴァンシップ・ヴェスパには乗ってみたいんですけど、空は道がないし僕は高所恐怖症なので、そこまでの勇気があるかな(笑)。
五大将軍ということで、今後激しい戦闘に向かっていきそうですね。
小西 僕は死んじゃう役が多いので、死にたくはないですね(笑)。ベタですが、死んだ……と思わせて実は生きているとか(笑)。あとは、彼は軍人ですが、戦い以外の部分で死んでも面白いかもしれないですね。
次回のインタビューはオーラン役の福山潤さんです。メッセージをお願いします。
小西 オーランも無骨で線の太いキャラクターだったので、僕と同じく「挑戦」なのかなと思います。共に手をとり一緒にがんばろう! 逝くときは一緒だぜ?(笑)
- アラウダ役・松風雅也さんへのインタビュー公開日 2011/11/25
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「LASTEXILE」をひと言で表すと?
松風 "EXILE"には逃亡という意味がありますが、そこから考えると「人生」ですね。逃亡とは攻撃の一手目。ただ逃げているだけではなく、孫子の兵法に書かれているように細いところに入って一人ずつ倒していきます。基本的にそうやって生きてきました(笑)。キャラクター的にもアラウダは強いですよね。作品としては、画が綺麗ですごくやる気が出ますね。僕はバイクが好きなのでCGと画の合わさり具合や、ギミックが物語に即しているリアルさを感じます。この公式サイトで作っているヴェスパも欲しいですね(笑)。古いメカの良さを残して未知の力を用いたらこんな世界もありえたんだろうなと思います。工学として夢の方向の進化がありますね。僕は工具フェチなので、ブログで「松風の大人のおもちゃ」(http://blog.livedoor.jp/matsu_kaze/archives/cat_38710.html)という企画をやっているほどですから(笑)。それがすごく感じられます。
アラウダへの第一印象は?
松風 実は最初、僕はルスキニアでオーディションを受けていたんです。演じるにあたって同じ「悪い」にしてもいろいろな方向があり、監督はどういう方向で考えていますかと話していたら、盛り上がって、別の役のセリフを急に渡されたんです。たぶん、それはアラウダのセリフだったと思うんですが、まだ収録中にも出てきていないんです。かなり悪い人のセリフだったので、どんだけ僕は悪役声と思われているんだと(笑)。
これまで演じた悪役にはどんな人物が多かったですか?
松風 頭が良すぎておかしくなっちゃう役が多いです(笑)。アラウダをはじめて見た時も、やたらに寡黙で意味深なので、このまま加速していくんだろうなと楽しみにしているところです。ただ、どこまで彼が進んでいくのか気になりますね。オーディションの時の原稿はかなり悪い人だったので……。アフレコ中も役者みんなでいろんな情報を持ち寄ってはこれからの話を想像して、とても楽しく組み立てています。
アラウダを演じる時にどんなことに気をつけていますか?
松風 芝居についても監督はすごく柔軟で、「そっちもいいね」とアプローチを活かしてくれるんです。役者もすごく多く引き出しを持って準備してくる方もいれば、ひとつだけすごく強烈な芝居を持ってくる方もいて、その組み合わせで成り立っている現場ですね。役としての精神が決まっていれば、トーンや言い回しについてはこちらに投げられている感じがします。第10話で、声の芝居としてははじめて戦うシーンがあったのですが、その際にひとつアドリブにチャレンジしました。シーンの最初に台本上は「……」とある部分を、ちょっと半笑いのため息を入れてから殺しに行く芝居をしたんです。何かやる時に息を吸ってから動くことはあっても、アラウダはそういう普通の人物ではないと思わせる映像だったので。画か音のどちらかあれば、視聴者は感じられると思うんです。今回、無事にOKをいただいので、こうしたチャレンジはこれからもやりたいですね。今後、手数が多くなるのかどうなるかわかりませんが、僕なりの、印象に残るアプローチをしたいと思います。
アラウダとルスキニアの関係についてはどのように捉えて芝居をされていますか?
松風 それについては最初に答えをもらっています。アラウダはルスキニアに対して「私はあなたの手足です」と言っています(第一話)。それが彼の立ち位置を明確に示してくれました。仮にそれが嘘だとしても、そういう嘘を言う人間だなと考えています。ほかの五将軍をはじめ、基本的に人間については興味を持たない人物。ただ、ギルドや「白の末裔」については敏感で、そこから彼の動くラインが見えてきます。そのあたりが物語としてクローズアップされた時が、僕のキャラが本格的に動き出す時かなと思っています。それまではオーランの副官・クレイシュを演じて爆撃報告しています。よほどこっちの方が喋っているな(笑)。(編注:松風さんは一人二役)
次回はカイヴァーン役の小西克幸さんです。メッセージをお願いします。
松風 小西さんのたまに着ている茶色の皮ジャン、ブラッド・ピットに憧れてわざわざ買ったって言ってましたよね? 飽きたら僕にください!(笑)