日本の書物返還は反省の意味=駐日韓国大使
【東京聯合ニュース】申ガク秀(シン・ガクス)駐日韓国大使は6日、植民地時代に持ち出された「朝鮮王室儀軌」など朝鮮半島由来の書物1200冊が同日午後に日本から返還されることについて、「日本政府が過去の歴史問題と関連して、反省の意味で、一種の誠意を示した」と評価した。
聯合ニュースとの電話取材で明らかにした。今回の返還される図書は文化財的な価値が非常に高いとし、協定の批准過程で自民党などの反対や内閣改造などで返還が遅れたが、評価する必要があるとした。
一方、玄葉光一郎外相は同日の記者会見で、「互いの国民感情の改善に役立つことを期待している」と述べた。
書物は成田空港から航空機2機に載せられ、6日午後3時35分と4時35分に仁川空港にそれぞれ到着する予定だ。韓日両国関係者らが書物の引き渡しを確認してから、ソウルの国立古宮博物館に移送される。
朝鮮半島由来の書物をめぐっては菅直人前首相が昨年8月、韓日強制併合100年を迎え発表した談話で返還の方針を示し、両国で引き渡しについての手続きを進めてきた。