養殖かき出荷再開も生産調整へ
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養殖かき出荷再開も生産調整へ

12月7日 6時37分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

全国有数の養殖のかきの産地、宮城県石巻市では震災の影響で、例年より1か月遅れて10月末から出荷が始まりましたが、販売が伸びないため、出荷量を減らす生産調整をせざるを得ない状況になっています。

石巻市では、津波でかきの稚貝が流されたり、養殖用の施設が被害を受けたりしたため、かきの出荷は、例年より1か月遅れて10月末から始まり、今シーズンの出荷量は例年の10分の1にまで落ち込むと見込まれています。関係者は、出荷量が少ない分、当初は比較的高い価格で売れると見込んでいましたが、出荷の遅れに加えて、全体の生産量が少なく、安定して供給できないことから、先に出荷を始めたほかの産地に市場を奪われてしまっているということです。このため、出荷量を減らす生産調整をせざるを得なくなっていて、かきの水揚げは週に1度か2度休みになっているうえ、共同処理場の作業もいつもより3時間短くして行われています。関係者は、それでも何とか販売を伸ばそうと、今シーズンは宮城県内のスーパーへの売り込みに力を入れたいとしています。生産者の青木英文さんは「苦労してやっとスタートしたのに生産調整しなければならず、がっかりです。どんどん出荷して、皆さんにおいしいかきを食べてもらいたいです」と話しています。