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【芸能・社会】

松岡昌宏がタイムスリップ テレ朝ドラマ1月から

2011年12月6日 紙面から

 アイドルグループTOKIOの松岡昌宏(34)が、来年1月から放送のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「13歳のハローワーク」(金曜午後11時15分)に主演することが5日、分かった。

 原作は、作家村上龍さんによる03年の同名ベストセラーと、昨年の加筆改訂版「新13歳のハローワーク」。子供に向けて500種以上の職業を紹介し、累計148万部を売り上げ、全国の学校で進路指導の教材にもなった。もちろんこれが初ドラマ化となる。

 ドラマはファンタジーやコメディーの要素を加えた新感覚のストーリー。身勝手な性格の35歳の警察官・小暮鉄平(松岡)が、日本中が浮かれていたバブル全盛期の90年にタイムスリップ。能天気な13歳の自分と出会い、運命を変えて理想の仕事と人生を手に入れようと決意し、さまざまな職業体験を積ませながら再教育していく。

 タイムスリップした先で出会う青年役には、松岡とは初共演の関ジャニ∞の横山裕(30)。その22年後の姿は俳優古田新太(46)が演じる。13歳の鉄平が通う学習塾の講師役は女優桐谷美玲(21)。バブル期のファッションも注目だ。

 松岡は「僕が初めてテレビに出たのが13歳のとき。すでにTOKIOのメンバーで、将来のビジョンもしっかりしていました」と自らの13歳を振り返りつつ、現在と過去を行き来しながら人生をやり直す物語について「すごく夢があって面白い! 思わずグッときました」とコメント。横山も「要所要所でホロリとくるところもあり、いろんな方に楽しんでいただける作品だと思います」と熱く語った。

◆「旧来のパラダイム打ち砕くドラマに」

 原作の村上龍さんは「子どものための職業図鑑をどうやってドラマにするんだろうと、最初はけげんな気持ちだったが、プロデューサーの内山(聖子)さんと何度か話すうちに、案外いけるかもしれないと思いはじめた」という。

 原作については「世の中には自分に向いている仕事を活き活きとやっている人と向いていない仕事を嫌々ながらやっている人の2種類しかいない、という基本コンセプトで作られたミもフタもない絵本である」と説明。

 その上で、「だが日本のテレビドラマの多くは、いまだに、国民が一丸となって豊かさと幸福を追い求めていた高度成長時代のパラダイムに沿って作られている。物語を支えているのは、突出する個人ではなく、集団・家族の『和』だ。テレビドラマ『13歳のハローワーク』が、旧来のパラダイムを打ち砕くことを願っている」とドラマ化に期待を込めた。

 

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