明治 粉ミルクの検査強化へ
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明治 粉ミルクの検査強化へ

12月7日 4時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

6日、大手食品メーカーの明治が製造・販売した乳児用の粉ミルクから放射性セシウムが検出されました。明治では、検出された量は国の暫定基準値を下回っているものの、今後、放射性物質の検査を強化する方針です。

放射性セシウムが検出されたのは、乳児用の粉ミルク「明治ステップ」850グラム缶のうち、原発事故直後のことし3月、埼玉県春日部市の工場で加工されたものです。このうちの一部から、1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。牛乳・乳製品についての国の暫定基準値、1キログラム当たり200ベクレルを下回っていますが、明治では、ことし9月に出荷され、賞味期限が2012年10月となっているおよそ40万缶を対象に無償交換することになりました。会社側では、原料の脱脂粉乳などを水で溶かした後、外部から空気を取り込んで乾燥させる加工工程で、原発事故で放出された大気中の放射性セシウムが入り込んだ可能性があるとみています。今回の事態を受けて明治は、これまで月に1日程度、製品の一部を抜き出して行っていた検査を、製造した日には必ず検査するとともに、その結果を会社のホームページ上で公表することを決めました。また工場では、敷地内の空気中の放射線量を調べ、高い値が計測された時は生産を停止することにしており、今後もこの対応を続ける方針です。