最終更新:ID:zMuehUUbXw 2011年11月29日(火) 20:00:08履歴
俺は再び大学のキャンパスを歩いていた。隣には孝史が付き添っている。
濃紺のポロシャツにジーンズ。すれ違う学生たちにたびたび話しかけられているところを見ると、どうやら本当にこいつの交友範囲は広いようだ。
普通に会話する孝史が、まさか隣の俺の奴隷に生まれ変わっているなんて、思いもしないことだろう。
俺は気付かれないように、そっと孝史の尻を触った。
孝史はピクッと反応するが、その小さな反応に他の奴らは気付かない。
孝史の尻にしっかりとディルドが刺さっているのをズボンの上から確認すると、俺は手を離した。
「…次は応援団と応援會だな」
「はい」
昼休みが終わり人通りの少なくなったキャンパスを練り歩きながら孝史と話す。
実際俺は、どちらから先に堕としてやるかまだ決めていなかった。
真面目な応援団か、落ちこぼれの応援會か。
既にその部員たちのデータは、孝史を通して一通り手に入れていた。
どちらもなかなか、期待できそうな人材が揃っているようだった。
応援団は皆運動部並みのトレーニングが義務付けられているというし、落ちこぼれの応援會でさえ、元々スポーツマンだったからだろう、ほとんどのメンバーが自主トレを行っているという。
俺が部員たちの顔やデータを思い出しながら考え込んでしまい、前から来た人とぶつかってしまった。
「悪い」
俺はついつい、適当な口調で言ってしまう。
「…あ?」
俺の目の前の男は、そんな俺を睨みつけてきた。学ランを着ている。
俺はそれを見てすぐに応援會の男だと分かる。男のホックも、第一ボタンも開いており、そこからTシャツが覗いている。応援団だったらこういった着方は厳禁だったはずだ。
「ふうん」
俺はついつい、ニヤリと笑ってしまう。獲物が自ら、俺の元へ飛び込んできてくれたのだ。
その俺のニヤニヤ笑いが癪に障ったのか、男は俺の襟首を掴んできた。
「てめぇ」
低い声で俺に言う。おお、怖い怖い。
男の髪の毛は短く、坊主が少し伸びてきてしまったという感じだった。
顔はイモっぽい顔をしている。これはこれで、悪くない。
俺はじろじろと男の姿を舐めまわすように見る。
男は俺の襟首を掴んだまま、眉間にしわを寄せて俺に言う。
「てめぇ大学生じゃないだろ、なんでこんなところうろちょろしてんだよ」
そんな男の声を無視して孝史が横から言う。
「今なら周りに誰もいないので、大丈夫だと思います」
…まったく、本当に全て見透かされてるな。
俺は魔眼を開いた。俺の顔を睨みつけていた男は、すぐにその力に取りつかれる。
俺の襟首を掴む手から力が抜け、だらりと垂れ下がった。
俺は乱れてしまった服を直す。
「松本大輔、野球部退部。高校では甲子園にも進んだことがあるようですが、大学に入ってから数度の故障、また部活の練習にもついていけなくなり、レギュラーをとられたことで、部から逃げ出したようです。現在は応援會に所属していますが、全く活動はしていないですね」
孝史がすらすらと言う。
なんだか、あの選手に似ている名前だな。良く見ると顔も少し似ている。俺は孝史に聞いた。
「ポジションは?」
「ピッチャーです」
わお。野球部に居た頃は、それをネタに散々いじられたことだろう。
辞めたのには、そういう理由も関係しているのかもしれないな。
茫然と立ち尽くす大輔の股間をぐっと揉んだ。大輔は虚ろな目で前を見つめたまま何の反応もしない。
俺は股間をモミモミしながら大輔に言った。
「今日は特別訓練だ。お前に応援會としての心構えを叩きこんでやる。俺について来い」
「…はい」
大輔が答える。
「返事は押忍、だろ?」
俺は股間をバチンとはたいた。
「…押忍」
大輔が答える。まだまだ声が小さいな。
まあいい、今日一日じっくりみっちりと、こいつに教え込んでやろう。
俺は孝史と大輔と三人で、応援會の部室へと向かった。
校舎から少し外れたところにあるその建物は、応援団と応援會の部室しかない建物だ。
もともとはこの建物、全て応援団のものだったらしい。応援會が設立された時、その半分が移譲されたのだ。最も今や、応援會の部員でこの建物を使っている人間はほとんどいないらしい。
ここに来たら応援団員と顔を合わせてしまうかもしれないのだから、それはそうだろうと俺は思う。
建物に向かう途中、応援団の練習する声が聞こえた。
太鼓の音、腹から出す力強い「押忍」の声。奇麗に揃ったそれらの声が、遠くの方から聞こえてくる。
やはり本物の応援団の迫力は段違いなようだ。
「お前もあれくらいにならないとな」
「…押忍」
応援會の部室は、独立した建物というだけあってかなり広かった。
これが昔は応援団一つのものだったというから、随分と不公平だと俺は思った。
ラグビー部の部室と比べて、余りに差が大きすぎる。
しかし孝史の話によると、昔は応援団は花形の部活の一つで、最も所属者が多かったらしい。
学校への貢献度も高かったことから、これだけの設備が与えられていたようだ。
そのおこぼれをもらう形の応援會だが、部室は誰も使っていないことが良く分かる。
床は汚れてゴミが散らかり、埃がそこらじゅうに溜まっている。
壁にはグラビアアイドルのポスターが貼られているが、何年前のものなのか、激しく色褪せていて写っているのが誰なのかもわからなかった。
俺はとりあえず部屋を大輔に簡単に掃除させてから、特訓へと移った。
立て付けの悪いパイプ椅子に座って、目の前に大輔を立たせる。
服はしっかりとホックまで締めさせ、ズボンも腰パンにならないようにする。
しっかりとした格好になった大輔は、それなりに決まって見えた。
これで見た目は良い。次は中身だな。
「大輔、聞こえるか」
「押忍」
「そうだ、俺への返事には、全て押忍をつけろ」
「押忍」
「俺はお前の指導をしてやる。嬉しいか」
「押忍。嬉しいです」
「押忍という返事は、忠誠の証だ」
「押忍」
「だからお前は、押忍と言うたびに、俺のことを尊敬するようになる」
「押忍。尊敬します」
「その尊敬は、押忍と言えば言うほど、際限なく高まっていく」
「押忍」
「よし、じゃあ目を覚ませ」
大輔はハッとした表情になった。
「気をつけ!」
俺が言う。
「押忍」
大輔は慌てて姿勢を正す。
「声が小さい!」
「お、押忍!」
「もっとだ!」
「押忍!」
「腹から声を出せ!」
「押忍!」
「拳を握れ!」
「押忍!」
薄暗い室内に大輔の声が響いている。腹から出た芯のある声だ。やればできるじゃないか。
「いいぞ、もう一回!」
「押忍!」
「もう一回だ!」
「…押忍!」
大輔は息を大きく吸い、十分に溜めて大きな声を出した。
「…よし、いいだろう。今日はお前の指導をしてやる。お前が一人前の応援會のメンバーになれるようにな」
「押忍!よろしくお願いします!」
そういうと大輔は自ら頭を下げた。だんだんと暗示はしっかり浸透しているようだ。
「よし、じゃあまずお前がなんで応援會に入ったのか話してもらおうか」
「そっ、それは…」大輔はバツの悪い顔をした。
「どうした?言えないのか?」
「おっ、押忍、あ、あの…」
「いいんだ、お前が入った理由は俺も知っている。だがその過去と向きあわないと、一人前の応援會員にはなれないぞ。恥ずかしがらずに、本当のお前をさらけ出せ!」
俺が言うと、大輔はしばらく俯いていたが、やがて顔を上げた。
「押忍!俺は、…俺は、野球部の練習に耐えられず逃げ出して応援會に入りました!」
「そうか、なんで逃げ出したんだ?」
「押忍!他の部員にレギュラーをとられて、居場所が無くなったからです!」
「なんでお前はそこで、もう一度努力をして取り返そうとしなかった?」
「押忍!それは、おっ、俺が……俺が、弱い人間だからです!」
「そうか。それでお前は応援會でも何も努力していないんだな?」
「押忍!俺は、ずっと逃げていました!」
「そうだ。だからお前は生まれ変わるんだ。俺が生まれ変わらせてやる。お前を一人前の応援會員としてな」
「押忍!本当に嬉しいです!ありがとうございます!」
そう言う大輔の目には、うっすらと涙が浮かんでいるほどだった。
俺はそんな大輔の姿を見て、この作戦はうまくいくだろうと確信した。
大輔は、押忍というたびに、俺への忠誠心を深めていく。どんどん俺のことを尊敬する。敬愛する。俺の命令に従いたくなる。俺の言うことを何でも正しいと思うようになっていく。
暗示によって、その忠誠心には際限が無くなっている。
その行きつく先は、俺の奴隷だ。大輔は自ら望んで、俺の奴隷に堕ちるだろう。
俺はその後も、大輔に「指導」を続けた。
大輔の過去を詰り、否定し、侮辱する。
それでも大輔は「押忍」ということで、そんな俺を尊敬する。
やがて、大輔の様子に異変が現れた。
暗示など与えていないにも関わらず、その目がうつろになってきたのだ。
「どうした大輔?勃起しているぞ」
「押忍、俺は、ぼ、勃起しています…」
実際は大輔は勃起などはしていなかった。しかし俺がそう言うと、大輔は勃起した。
ズボンに大輔の股間の形が浮かぶ。
もうこいつはほとんど自意識を手放している、と俺は思った。
「なんで勃起しているんだ?」
「押忍、わ、わからない、っす…」
「興奮しているんだろ?俺のことを見て。お前は俺のことを愛しているんだ」
大輔は虚ろな目でこちらをじっと見つめた。そして口を開き、言った。
「押忍、あ、愛しています…」
大輔の顔が赤く染まった。
俺は立ち上がって大輔の唇を奪った。
大輔は一瞬驚いた表情をしたが、すぐにとろんとした目で舌を絡めた。
「気持ちいいか?」
「押忍、気持ち、いいです…」
「俺が見ててやる、そこでオナニーしろ」
俺はそう言って、再びパイプ椅子に座った。
大輔はしばらく逡巡していたが、俺が
「ズボンからチンコだけ取り出して、扱くんだ。できるだろ」
と言うと、
「押忍っ、…」
と返事し、ズボンのチャックを下してチンコを取り出した。
「押忍、おっ、俺のオナニー、見てください…」
そう言いながら大輔は、学ランのズボンからチンコだけを取り出して右手で扱いた。
そのチンコは孝史や悠一郎ほどデカくはなく、かといって開ほど小さくは無い。
仮性包茎の、言ってしまえば極めて普通のチンコだった。
そんなチンコを、大輔はぎゅっと目をつぶってぐちょぐちょ先走りの音を立てながら扱いている。
だらだらと先走りを垂れ流す大輔に、俺は訊く。
「何を想像してるんだ?」
「お、押忍、せ、セックスをするところ、です…」
恥ずかしそうに大輔は答える。
「誰とのセックスだ?」
その問いかけに、大輔は一旦手を止め、そして応えた。
「押忍、あなたとの、です」
堕ちたな。俺はニヤリと笑うと、大輔を呼び寄せた。
「どうだ?いいか?尻の穴を掘られるのは」
「押忍!すっげ、あ、気持ちいい、です!」
パイプ椅子に座る俺の上に向かい合うように座って、大輔は自ら腰を振っている。
ズボンとパンツは脱いで下半身は裸、上半身にしっかりと学ランを着こんだ大輔の姿は扇情的だった。激しい運動のせいだろう、だらだらと汗をかき、男の臭いがぷんぷん漂っている。
俺はほとんど動かず、大輔が一人で一生懸命に動いている。
最初は痛みに悲鳴を上げていたが、「押忍」と何度も言わせているとだんだんそれさえ薄れてきたようだった。
今や自ら腰をいやらしく動かし、触ってもいないチンコをギンギンに勃起させながら、俺にケツを掘られている。
運動量は相当のはずだが、野球部で鍛えた足腰はいまだに衰えていないようだ。
太ももがムチムチしている。俺はそんな太ももをさすりながら言う。
「立派な応援會員になったな」
「おっ、押忍!嬉しいです!ありがとうございます、っ!」
俺に褒められて、うっとりと嬉しそうな顔をする。
「よし、最後の仕上げだ。俺がお前のケツマンコにザーメンを注いでやる。それでお前は、一人前の応援會員だ」
「押忍!、よ、よろしくお願いします!」
「よし、イくぞ!」
俺は自ら動いて、大輔の尻の中に精液を打ち込んだ。
薄暗く、汚い部室に野太い声が響く。腹の底から出された、威勢のよい声だ。
大輔は手を後ろで組み、背筋を反り気味に伸ばし、しっかりと正面を見据え、どっしりと腰を落し、声を発していた。
応援団の鑑のようなその態度。
「名前は?」
「押忍ッ、応援會所属、松本大輔っす!」
「応援會員の誓いをしろ」
「押忍ッ!俺は応援會員として、御主人様に忠誠を誓います!御主人様は俺を一人前の応援會員にして下さいました!俺はそんな御主人様に、誠心誠意尽くします!押忍!」
「どうやって尽くすんだ?」
「押忍!チンコも、ケツマンコも、クチも、俺の体全てを使って、御主人様に尽くします!」
大輔の学ランの下のチンコがむくむくと大きくなった。
学ランの布を押し上げるように雄々しく立ちあがったチンコを、大輔は誇らしげに突き出す。
大輔は下半身裸のまま、むっちりと毛の茂った下半身を筋肉で緊張させ、その中心のチンコから、だらだらと先走りを流している。
「よし、応援會としての務めを果たしてもらおうか」
俺がそういうと、大輔は顔を幸福そうに歪めた。
「押忍!御奉仕させて頂きます!」
腰の脇に拳を構えてそう言うと、俺のもとへと歩み寄る。
俺がズボンのチャックを開けて硬くなったチンコを取り出すと、大輔は手を再び後ろに組みそれをしゃぶった。
まだ不慣れな拙いフェラチオだったが、大輔は日に焼けた顔を興奮で真っ赤にし、とても美味しそうな表情でしゃぶっている。
「うまいか」
「押忍!とても美味しいです!」
そんな大輔の表情を見ていると、俺の昂りもおさまらなくなってきた。
よし、そろそろ出してやろう。
「っし、出るぞ!口を放せ!」
そういうと大輔は従順に従った。
どくっ、どくっ。
俺のチンコから溢れだした精液が、大輔の顔に、そして学ランにかかる。
大輔は鼻を膨らませて、その精液の濃い雄の臭いを吸い込んでいた。
「ご苦労さん」
俺がそう労いの声をかけると、すぐに大輔は直立し、
「押忍!御主人様のザーメンをかけていただき、ありがとうございます!」
と言った。漆黒の学ランに、精液の白が良く似合っている。
俺は服を着なおし、外に控えていた孝史を呼び出す。
孝史からディルドとローションを受け取ると、それを大輔に手渡した。
「これを使って毎日特訓だ。それを俺のチンコだと思い、フェラの練習、ケツマンコの慣らしをしておけ」
「押忍!毎日、特訓します!」
「あとそうだな、他の応援會員を一人前にするために、お前には色々と手伝ってもらうぞ」
「押忍!もちろんです!」
「よし、じゃあ今日の特訓は終わりだ。とりあえずズボンを履け」
「押忍!」
そう言って大輔はズボンを履いた。顔と学ランにかかった精液は拭わせない。
その後、俺と大輔と孝史は、三人で今後の計画を練った。
大輔を落し終わった翌日、俺は、改めて部員たちのデータを眺めていた。
俺は大輔のページで指を止める。この写真を撮影した時はまだ大輔は野球部の期待の新人だったはずだ。それが挫折し、堕落し、そして俺の手によって、生まれ変わった。俺は携帯電話を開き、大輔から届いたメールと写真を見る。大輔は応援會員らしい真剣な、そして忠実な眼差しで、一生懸命にディルドをアナルに突っ込んでいる。
俺は大輔のページをクリップから外すと、そのページを破り捨てた。
さて、次はどいつにしてやろうか。やはり、前の部活から選ぶのが良いだろう。俺はパラパラとめくっていると、一人だけ「退部欄」が空欄の学生がいた。
「おい、周一」
俺は股に顔を埋める周一に言う。
「はい、なんでしょうか、御主人様」
今まで顔を真っ赤に染めて懸命にフェラチオをしていた周一は、俺の言葉に顔を上げる。唇の周りは唾液と先走りでデロデロだ。
「この池島勝、こいつはなぜ退部欄が空欄なんだ?」
「はい、池島は入学してすぐ、応援會に入部を希望したからです」
「最初から応援會だと?そんなことが許されるのか?」
「本来であれば許されません。まず新入生は応援會の存在自体を知りませんし、それに応援會は、事情があって他の部活を退部した人間のための組織ですから。なので池島に関しても、入部当初は応援団でした。ですが当人が『自分が入部希望を出したのは応援會だ』と主張しまして、練習にも全く参加しませんでした。なので一か月もたたずに、当人の希望通りに応援會へと転部させました」
なるほど。俺はこの池島の考えたことが大体分かった。大方知り合いがこの学校の学生で、応援會のことを聞いていたのだろう。そして恐らく池島は、ハナから何の部活にも、サークルにも所属する気が無かったに違いない。しかし肩書きだけは欲しかった池島は、応援會という組織を利用することにしたのだろう。小賢しいやつだ。
「入部の時、運動経験などはあると言っていたか?」
今の話からして、池島は最初にすぐ、上山のところへ行って入部手続きを取ったに違いない。
「はい、高校時代はサッカーをしていたと言っていました」
恐らくそのサッカーも、大して真面目にはしていなかったのだろう。俺は書類に目を落す。飄々とした顔つき、茶髪のウルフカット、着崩した制服。
いいだろう、次はこいつに決まりだ。
「失礼いたします、御主人様」
俺が池島勝を落とすと決めてから一週間後、悠一郎がマンションにやってきた。
玄関にまっすぐに立つ悠一郎を、俺は見る。以前よりも鍛えられた体、そこからは強い雄の臭いが漂っている。淫乱ラグビー部の主将となった悠一郎は、更に雄の魅力を身につけているようだ。
俺は今すぐにでも犯したいと思ったが、それはまず要件を済ませてからだ。
「一週間御苦労だった。悪かったな、練習にも参加できなくなって」
俺が言うと、悠一郎は真剣なまなざしで答えた。
「いえ、御主人様の命令ことが最優先です。それは部員たちも全員分かっていることですから」
「…そうだったな」
俺は椅子に座り、目の前に悠一郎を膝立ちにさせる。そして悠一郎に魔眼を開かせ、そこに掌を当てた。
悠一郎の一週間分の記憶が流れ込んでくる。
そう、悠一郎には一週間、勝の尾行をさせることにしたのだ。悠一郎からの映像には、夜な夜なクラブを練り歩く勝の姿が確認されていた。
それだけではない。どうやらかなり女癖が悪いらしい。一週間だけで三人の女とデートをしている。恐らく三股をかけているのだろう。講義にも、ほとんど出ていないようだ。(しかし確かデータによれば、成績はそこまで悪くないということだった。要領が良いのだろう。)珍しく出席した時にも、一応校内を歩く時は学ランを着用してはいるようだが、ボタンは一つも留めておらず、中に着ているのはワイシャツでは無くティーシャツだった。
「応援會だからってなんで毎日あんなもん着なきゃなんないんだよ」とクラブでこぼす姿も、記録されていた。
また一応フットサルは高校の仲間と続けているようで、そのために体はそこまで鈍ってはいないようだ。
その悠一郎からの報告を確認し終わった俺は、悠一郎を犯しながら、どうやって勝を落すか、大体の方向性を考えていた。
悠一郎のしなやかで筋肉質の体が快感に反りあがり、びくびくと震えている。
「悠一郎、お前のケツマンコもだいぶ具合が良くなってきたな」
「はい、っ、毎日、くうっ、特訓、しています!」
「そうかそうか、さすが、淫乱ラグビー部の部長だな」
「は、いっ、俺は、主将として、っ、あいつらの、手本にっ、なら、ああああっ」
全く、さすがは真面目な部長さんだ。俺は叫ぶ悠一郎の口を無理やり口でふさいで、舌で凌辱しながら考える。
あれだけタチの悪い男を、一人前の応援會員にするのは骨の折れる作業だ。勿論魔眼を使えば一発で人格を改変できるが、それは面白みに欠ける。しかしいちいち、俺は面倒なことをするつもりもない。
どうするか――そうだ、上山にでも魔眼を埋め込んで、あいつに直接指導させるか?
「はぁ、あっ、は、御主人、さまぁ」
そう言いながら悠一郎は射精した。さすが魔眼を埋め込んだだけあって、いくら出しても出し切ることは無いようだ。この一週間ラグビー部の練習にも参加していなかったから、さぞ溜まっていたことだろう。
俺は悠一郎を犯しながら、悠一郎の今は何も浮かんでいない奇麗な額を、優しくなぞる。
――そうだ。
俺は思いついた作戦にニヤリと笑い、悠一郎に腰を強く打ち付けると、精液を更に注ぎ込んだ。
――一日目。
『俺』はいつものように目を覚ました。なんだか妙に、股間がズキズキする。朝勃ちか。俺はおもむろに布団の中に手をやると、チンコはギンギンに勃起していた。そのまましばらく布団の中で過ごしていたが、どうにもチンコがおさまる気配は無い。俺は仕方ないので一発抜くことにした。何をオカズにしようかと考えていると、部屋に適当に脱ぎ散らかした学ランが目に入った。
……そうだ。
俺はなんとなく、その学ランを着てオナニーすることにした。服を脱ぎ、シャツも着ずに学ランを上下着る。余り洗濯していないからか、ほのかに汗臭い。
ズボンのチャックを開け勃起したチンコを取り出す。いつも以上にビンビンになっている気がした。もう先走りをだらだらと垂らしているそのイチモツを、上下に擦る。
「…ふぅっ、ふうっ」
やべえ、なんかすげえ興奮する。一昨日だってミカとヤったから、溜まってるはず無いのに。なんでだろ、変な夢でも見たのかな。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら俺はチンコを扱く。学ランのズボンからぴょこんとチンコが飛びでている。
「ああ、は、あああっ」
あっという間に俺はイってしまった。ドクドクとチンコから精液が溢れ出て、学ランを白く汚す。
俺はしばらく荒い呼吸をしていたが、
「やっべ、染みになる」
すぐに焦ってかかったザーメンを拭った。
その後、俺はそのまま学校へ向かった。もちろん、中にティーシャツを着て。
いつも講義なんて真面目に聞いていないけれど、今日は一段と集中できなかった。ムラムラして仕方が無い。チンコが爆発しそうに勃起している。朝からずっとだ。あんなに射精したのに。
「くそっ」
眠る振りをして机に突っ伏しながら、俺は悪態をつく。その時、携帯が震えた。
開くと、ケイコからのメールだった。『今日クラブで待ってるね』。俺は机の下でガッツポーズする。ケイコとクラブで会った後は、必ずそのままラブホテルだ。今日はあいつの都合なんて気にしないで、俺の気が済むまで犯してやる。
「…珍しいね、そんなカッコで来るの」
ケイコはクラブに来た俺の服を見て驚いた顔をする。
「そうか、お前は見たこと無かったよな。ワリぃ、着替える時間なくて」
俺は学ランのままクラブに向かっていた。こんな格好でクラブに来るヤツなんていない。時間が無かったというのは本当だ。俺はさっきまで、ずっと学校のトイレでオナニーしていた。ムラムラがおさまらない。
ケイコは今日も、露出度の高い服を着ていた。こいつはいつも俺と会うときは、そうやって俺を誘ってくるんだ。
「なあ…今日はクラブはいいから、行こうぜ」
俺はケイコの手を乱暴に引っ張る。ケイコは俺が言おうとしていたことをすぐに察し、顔を赤らめると「…うん」と言った。俺たちはそのまま、行きつけのラブホテルに向かう。
「ねえ、せっかくだからそれ着たまましようよ」
ケイコの方からそう言いだして、俺はなんだか嬉しい気持ちになった。
「それ、すごく似合ってるね。ショウ、かっこいいよ」
ケイコがにこにこして言う。褒められて、俺も悪い気はしなかった。
「うし、…じゃあ、…はやく来いよ」
俺は学ランから勃起したチンコを取り出すと、ケイコに言った。ケイコもすぐに服を脱ぎ、俺に跨って――
結局その後、俺は三回射精した。
――二日目。
昨日は朝帰りになった。家に帰った『俺』は昼過ぎまで眠っていた。今日は学校はサボリだ。やっと起きるとまた、チンコがギンギンに勃起していた。
昨日から一体、なんでこんなにムラムラするんだ?
俺はまた、昨日の興奮を思い出して、学ランを着ることにする。
「それ、すごく似合ってるね」
そんなケイコの言葉を思い出し、俺はその姿を確認するために全身鏡の前に立つ。
鏡に映ったのは、いつものように学ランを着崩した俺の姿。昨日も何度かトイレに行って鏡を見るたび、妙な違和感があったことを思い出す。
……そうだ、そういえば俺は、応援會に所属していたんだっけか。
「池島、お前またそんな格好をして。応援団員として、恥ずかしいと思わないのか」
上山に言われた言葉を思い出す。ふん、俺は元々応援団なんか入る気無かったんだよ。
「いいか、学ランのボタンはしっかりと上まで締めろ。襟もだ。ズボンもしっかりあげて履け」
俺はなんとなく、しっかりと学ランを着こむことにする。シャツは何も着ていなかったが、ボタンを締めてしまえば分からない。一番上までボタンを閉じ、襟も閉じ、ズボンもしっかりベルトを締める。
鏡の中に映っている自分は、見たことも無い姿だった。
「はは、ダッセェ、中学生かよ」
こんなしっかり学ランを着たのは、中学校の入学式以来だ。俺はまじまじと鏡の中の自分の姿を見つめる。体がそれなりに鍛えてあるお陰で、着こなしも悪くない。中学生のころと比べて成長した顔、そして体。それがしっかりと学ランを着こんだ姿は、まるで応援団の部員のようだ。
「ショウ、かっこいいよ」
昨日のケイコの言葉。
「かっこいい…」
俺の口から言葉がこぼれる。俺は鏡の中の自分の姿に、いつの間にかくぎ付けになってしまっていた。すげえ、かっこいい。しっかりと学ランを着こんだ姿は、いかにも男って感じだ。
「やべぇ」
俺は無意識のうちに学ランのズボンからチンコを取り出して、思い切り扱いていた。
鏡の中の自分をじっと見つめて。学ランを着た俺。かっこいい。すげえかっこいい。男って感じ。そうだ、俺は応援會員だったんだ。俺には学ランを着る資格がある。
「やっべ、イくっ!」
すぐに俺は射精し、鏡の中の自分にザーメンをぶっかけた。
――三日目。
『俺』は、学ランをしっかり着て学校へ向かった。外は気温も上がって暑かったが、全く気にならなかった。相変わらず朝からチンコは勃起しまくりだ。学ランのズボンの膨らみに、誰か気付くんじゃないかと俺はドキドキしていた。
今まであんな着方をしていたから、きっとバカにされる――そう思った俺を待っていたのは、意外な反応だった。
「お、珍しー、なんで急にそんな真面目な着方してんだ?」
最初はそうやって笑ってきた俺の友達も、結局、
「でも、やっぱそうやって着る方がかっこいいよな。なんか着崩す方がガキっぽいっていうか…」
そう言ってくれた。
俺はなんだか嬉しい気分で歩いていると、顧問の上山と偶然会った。普段は俺に会っても俺のことなんてシカトするのに、今日は違った。上山は俺のことを上から下までじっと眺めると、
「どうした、急にそんな格好をして。やっとお前も一人前の応援會員を目指す気になったか?」
と言った。
一人前の応援會員。
その言葉に俺のチンコがぴくんと反応する。
「ち、ちげぇよこれは…そ、そんなんじゃ」
俺はなぜかしどろもどろになってしまう。俺は何に動揺しているんだ? 俺は上山を振り切るように、慌ててその場を去る。
しかしその後も、俺はずっと上山の言葉が気になってしまう。
一人前の応援會員。
……そうだ、俺は応援會員なんだ。学ランを着るには、一人前の応援會員にならないといけない。
行くあてもなくブラブラと歩いていると、応援団の練習している声が聞こえてきた。「押忍」という声が、何重にも重なって響いている。俺は、その練習を覗き見したいと思う。そうだ、俺は一人前の応援會員にならないといけない。
いつも応援団が練習している、少し校舎から離れた開けた空間。
俺はそこに少しずつ近づいていく。近づけば近づくほど、その声は大きく聞こえてくる。腹に響くような太い声。男らしい声。俺はその声に酔いしれる。
そして俺は、ゆっくりと応援団の練習を覗いた。
そこにいたのは正しく「男」の姿だった。
ピッチリと着こまれた学ランには皺ひとつ無く、夏場でも表情は精悍としている。団長の俊敏な手の動きに合わせて、団員たちが訓練された軍隊のように動き、そして「押忍」の声が響く。
そんな男たちの姿を見ながら、俺は気がつけば、学ランからチンコを取り出して扱いていた。
――四日目。
『俺』は髪を黒く染めた。応援団には、誰一人として茶髪の人間などいなかったからだ。学ランには、漆黒の髪が良く似合う。俺は髪を染め終わるとすぐ、学ランを着た。
鏡の中に映る自分の姿。真っ黒な学ランに真っ黒い髪。
今までより一層、一人前の応援會員に近づいた気がして嬉しくなる。
また勃ってきちまった。
俺はなんの抵抗も無く学ランからチンコを取り出すと、鏡の自分に見せつけるように、いやらしく腰を突き出した。鏡の中の俺が、俺に向かって腰を突き出す。すげえエロい。学ランをしっかり着こんで、男らしい姿をしている。そんな俺がいやらしく誘う姿は雄そのものって感じだ。興奮する。
「ふう……は、あ……」
頭が白くトびそうになる。最高に気持ちいい。学ランを着ている俺は最高にかっこいい。でも見た目だけじゃない、中身も一人前の応援會員にならないと。一人前の応援會員…。
「あぁーやべえ、やべぇよ…学ランすっげぇ、最高…、は、あん、あ、はぁ」
快感の前に、何も考えられなくなっていく。携帯がバイブで震えた。女からのメールだろう。もう何日も、女からのメールに返事なんてしていない。クラブにも行っていない。大学から帰ってきたら、家でずっと学ランを着てオナニーをしているからだ。もう女なんていらない。学ランがあればいい。学ランがあれば俺は最高に気持ち良くなれる。
「やべ…超いい…気持ちいい…」
鏡の中の男が、唇を舐め、胸を揉み、いやらしく俺を誘ってくる。学ランを着こんだ、男らしいやつだ。俺はそいつを見てたまらなく興奮する。応援団員の姿を思いだす。あの腹に響くような言葉。
「押忍…」
俺の口からその言葉が発された瞬間、俺の背筋に電気が走り、チンコはビクンと震えた。
「押忍! 押忍!」
俺は、その言葉を何度も繰り返す。それは誰への言葉だ?
……一人前の応援會員は、御主人様に忠誠を誓う。
そうだ、「押忍」は御主人様への忠誠の言葉。この学ランは忠誠の証。俺は応援會員として、ご主人様に忠誠を誓わなければならない。
俺の口から、自然に言葉が溢れだす。
「押忍!俺はご主人様に忠誠を誓う応援會員ス!」
鏡の中の男が俺に向かって射精し、鏡の中の男は俺のザーメン塗れになった。俺のザーメンはそれだけではおさまらず、俺自身にもどくどくとザーメンがかかる。学ランが白く染まって、俺はそれを見て興奮に笑みをこぼした。
――五日目。
応援団の練習が始まるまで、まだ時間がある。早く始まってほしい。『俺』は待ちきれない気持ちだった。昨日はあの後、ムラムラする気持ちを抑えるのに必死だった。我慢することで、もっと気持ち良くなろうと思ったのだ。
そんな俺の耳に、聞こえるはずの無い音が飛び込んできた。
「押忍!」
小さな声であったが、確かに聞こえた。
どこからだ。
俺は音のする方へと足を向ける。
「押忍! 押忍!」
普段の応援団とは違いその声は、たった一人のものだった。
俺は音に徐々に近づいていく。それは応援団の部室のある建物だった。応援団員が練習しているのだろうか。そう思った俺はすぐに違うと気づく。
応援會の部室に電気がついていた。普段誰も使っていないその部室。そこから電気と、そして声が漏れている。
誰だ。誰なんだ。
俺は勢いよくドアを開けた。
そこに立っていたのは応援會員の松本大輔だった。
大輔は俺が入ってきたことを全く気にせず、まっすぐ背筋を伸ばして立ち、手を後ろに組み、発声を続ける。俺は、大輔の股間に視線を下す。そこには男らしい膨らみがあった。
学ランをしっかりと着こみ練習に打ち込むその姿はまるで、応援団員の一員であるかのようだった。俺は分かる。こいつは、真の応援會員だ。
その後数分間、大輔は練習を続けた。やがて発声を止めると、俺の方を見た。
「やっと来たか。思ったよりも早かったな」
大輔が何を言っているのか、俺はよく分からない。
きょとんとした顔をする俺を見て、大輔はふっと笑った。
「ほら、見ろよ、これが、御主人様から頂いた、俺が一人前の応援會員である証だ。」
大輔はそう言って襟を突き出した。そこには見たことも無いバッジがついていた。
俺はそれを見ると、思わず大輔に縋りついた。
「な、なあ俺にも教えてくれよ…誰なんだよ、その御主人様っていうのは…俺も、俺もその方に…応援會員の誓いを…」
大輔はニヤリと笑うと、
「髪の毛、染めたんだな」
と言って俺の頭を撫でた。そのまま俺の頭をつかみ、股間へと持ってくる。
「御主人様に会うためのテストだ。応援會員として奉仕してみろ」と言った。
俺は震える手で、学ランのチャックを下していく。
俺はふと顔を上げる。短く切った髪、男らしい顔、きっちりと着こまれた学ラン、そんあ男が俺を見下ろしてニタリと笑っている。俺はそれに興奮する。俺はなんで興奮しているんだ?
学ランの中からチンコがぶるんと飛び出す。先走りが俺の顔にかかる。むわりとした汗臭い臭い。俺はそれに興奮する。
思わずしゃぶろうとした俺を、大輔はとめる。
「宣誓しろ。『応援會員として御奉仕させて頂きます』、そう言ってからだ」
「おっ、押忍…」
「もっと大きい声で!」
「押忍! 応援會員として、御奉仕させて頂きます!」
俺は大輔のチンコを口に含んだ。不思議と嫌悪感は湧いてこなかった。大輔が俺の頭を撫でながら、「初めてにしちゃうまいぞ、なかなかだ」「もっと舌を使え」と言ってくれた。俺は夢中でチンコをしゃぶる。俺の頭上で、大輔は電話をかけているようだった。
「…押忍!大輔です。御主人様、御報告させて頂きます。池島勝、計画通り進んでおります。後は『応援會員の誓い』をしていただければ…押忍、はい、そうっす」
電話で話しているのが御主人様だと分かり、俺はますますペニスをしゃぶるのを頑張った。
「っし、イくぞ」
いつの間にか電話を終えていた大輔は、俺の口からチンコを抜いた。
俺の目の前のチンコからザーメンが吹き出し、俺の顔、学ランにかかる。俺がその温かさと雄の臭いに恍惚としていると、大輔はそのザーメンを俺の顔と服に塗り拡げた。そしてかがみこんで臭いを嗅ぎ、
「よし、良い臭いだ。御主人様も満足してくださるだろう」
と言った。
そして俺は、部室から出て行く大輔を追った。
以上が、勝の魔眼に記録されていたデータだ。
悠一郎から報告を聞いた俺は、悠一郎に勝を連れて来させた。そして、勝に魔眼を埋め込んだ。
奴隷で無い人間に魔眼を移植するのはこれが初めてだった。しかし、悠一郎の例から明らかなように、魔眼を使いこなすにはある程度の知識がいる。「魔眼を埋め込まれたこと」自体を知らなければ、魔眼を使いこなすことができるわけもない。またこの五日間、魔眼はずっと勝の額に出現していたが、魔眼自身から「その存在に気付かない」という暗示が発されるようにしておいた。この暗示によって、他の誰にも気づかれず、魔眼は映像を記録し続けた。
そして、俺が勝に与えた暗示はごく限られたものだった。
・お前は学ランに興奮するようになる
・一人前の応援會員にならなければ、学ランを着ることはできない
・一人前の応援會員は、御主人様に忠誠を誓う
この三つだけだ。残りの部分は、自然に補完されていくだろうと推測していた。元々悠一郎の報告から、かなり勝にはナルシストの気があった。それがかなりうまく働いてくれたようだ。今では勝は、立派な学ランフェチの変態だ。
「よし、お前は一人前の応援會員になった。応援會員としての誓いをしろ」
「押忍ッ!俺は応援會員として、御主人様に忠誠を誓います!御主人様は俺を一人前の応援會員にして下さいました!俺はそんな御主人様に、誠心誠意尽くします!押忍!」
そう誓う勝の首元には、俺の与えたバッヂが輝いている。
もともと女にモテていただけあって、顔立ちも整っている。大輔と並ぶと、いかにも対照的な二人といった感じで面白い。
さて、これからどうしようか。
ま、とりあえず一発ヤッとくか。
そう決めると、整列する二人の応援會員を眺めた。
きっちりと学ランを着込んだその姿は、大学内の何処にいても不審感を抱かせない程硬派な印象を与える。
このラグビー部の部室でもそれは同じだ。
正直まだまだ例の計画には人が足りないが…もう始めて良いか。
俺は侍っていた数人のラグビー部員に、応援會の部室の整頓を命じた。
応援団・応援會の建物は、東棟(応援団)、中央階段(各階にトイレだけが付いている)、西棟(応援會)の三つに別けられる。
三階建てで、一、二階にはそれぞれ南北に二部屋ずつ、三階には北側に二部屋あり、南側は屋上となっている。
中央階段は吹き抜けのホワイエとなっている。応援団の練習は、普段は棟に隣接するスペースや屋上でやるが、
屋根があるから、真夏日や雨の日にはもっぱらここで応援の練習をするらしい。
三つのエリアはそれぞれ防火壁で分断されており、非常階段を使えば中央階段を使わずに自由に部室を出入り出来る。
中々小洒落た外見とその構造からして、応援団に交付される前は小教室として使用されていたに違いない。
西棟は勝手に入り込んで使ってる学生も居ないらしく埃が溜まりすぎているが、
それは応援會員も、応援団員も、他の人間も、誰も西棟には入っていない、好き勝手出来る事の証明でもある。
流石に壁を抜いて部屋拡張等したら応援団に勘づかれるためまだ出来ないが、あまりに大声を出さなければ、
俺はラグビー部の部室などとは比べものにならない大きいヤリ部屋を手に入れた事になる。
だが、俺の望みはそこで留まらない。単に抜き合うだけじゃなく、「応援」する場所にしたい。
片付けが終わるまで、俺は勝と大輔、応援會員のセックスショウを眺める事にした。
魔眼を開き、勝に大輔と同じく「押忍と言う度、俺に対する愛情と尊敬が際限無く高まる」という暗示を掛けた。
「下だけ脱げ」
「「押忍ッ!」」
声を揃えて応えると、二人は一気にズボンを膝までズリ下げた。
二人ともノーパンで、勝に至っては学ランの下も何も着ていない。
手を後ろに回したまま、ビンビンの勃起を晒して誇らしげにしている。
勝のチンポのサイズは中の上、位だろうか?
並以上の太さ、長さで、皮もしっかり剥け、ヤリチン野郎らしく亀頭も竿もいやらしく黒ずんでいる。
と言っても、ラグビー部の巨根三人組に敵う程ではない。俺は顔色一つ変えなかった。
数日前から何千、何万と押忍と言い続けている大輔と比べ、勝の方は「御主人様」に対する忠誠の念も感じられるものの、
まだ学ランを着た大輔や俺に対する欲情、そして何より学ランを着た自分自身に対する欲情の念の方が強く感じられた。
如何にもナルシストって感じだな。
「二人、向かい合え」
「「押忍ッ!」」
「69でしゃぶりあえ」
「「押忍ッ!」」
最早チンポをしゃぶる事も、男にチンポをしゃぶられる事にも全く抵抗がないようだ。
それが学ランを着た男相手なら、尚更だ。
…だが、俺とヤるにはまだ、一つ足りないな。
「ケツマンの準備をしろ」
「押忍ッ!」
勢い良く返事をし、自分の尻に手を持って行ったのは大輔だけだった。
勝はと言うと、反抗する気があるのではない、俺が何を求めているか分からないのだ。
勝の五日間の記録を見た俺は、勝が筋金入りのヤリチンノンケであるだけではなく、バリタチ気質である事を見抜いていた。
女だけではなく男も、いや、むしろ男の方こそがアナルが感じるという事は知っているはずだが、映像の中ではセックスの時にもオナニーの時にも一度も尻を弄った事がない。
当然、性癖が学ランフェチのホモナルシストに変わった今でも、ソコは変わっていなかった。
単に自分の変化を認められないのか、何か経験に基づく理由があるのか。
…が、理由があったら何だって言うのか。そんなのはどうだっていい。
俺はこの、元不良の学ランバリタチ野郎のケツを掘りたい。だからする。それだけだ。
俺は指を二本ずつ突っ込み、四方向に拡げてアピールする大輔と、その学ラン野郎の姿態を呆然と、しかし確実に興奮して見つめる勝に向かい、
「大輔、お前の尻で勝の男童貞を喰ってやれ。勝、お前は今から男のケツマンコを掘るんだ。気持ち良かったら押忍と言え」
と告げた。一瞬のタイムラグの後、
「「押忍ッ!!」」
と力強い返事が返ってきた。
時間にすると二十分程度であろうか、しかし勝と大輔の交尾は、非常に激しいものであった。
正常位のまま、激しく腰を振り続ける。
たったそれだけでここまでエロくなるとは、俺も予想していなかった。
全身汗まみれになり、それでも学ランを脱がずにしっかり着込んで身体を動かす。
そして勝は押忍と呟きながらも、快感の余り虚ろな目で、血管が浮き出て真っ赤に充血したチンポを突き立て続ける。
大輔もまた、半分トびかけた目で、二人の体液が混ざり、泡立って絡みつく肛門を動かしていた。
「勝、感想を言え」
「押忍…!学ラン野郎のケツ、めちゃ気持ちイイッス!…学ラン野郎のケツを掘る学ランの俺、めちゃ興奮するッス…!…押忍!
っ…ああ、学ランエロい…押忍っ…俺も、エロい……俺を見る御主人様も……押忍、押忍…あぁヤベエ興奮する!…チンコだけじゃなく全身気持ちイイッス!
…あぁ俺カッコイイ、学ランカッコイイ、御主人様カッコイイ…!学ラン着た俺、学ラン着た御主人様…応援會サイコ―ッス!押忍!押忍!押忍!」
「やめ。整列」
俺の一言で、二人は爆発寸前のチンポをそのままに、フラフラとした足取りで並んだ。
「勝、中腰で尻を突きだし、良いと言うまで動くな。大輔、勝の尻を舌でトロトロにしろ。一時間後に応援會の部室の三階に来い」
「「…お、押忍…ッ」」
「ああ、俺が許可するまでイくなよ」
二人は快感の残滓に狂いそうになりながらも、俺の命令に従った。勝が突きだした尻に、大輔が顔を埋める。
俺は先に掃除中の部室へ行き、レイアウトの指示や掘り出し物の調査をして過ごした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
きっちり一時間後、二人がやって来た。
履き直したズボンは、二人とももう隠しきれない程はち切れてグショグショに濡れている。
一部屋だけだが、綺麗に掃き清められ、窓と壁全面を遮光カーテンで覆われ、床には防水シートを敷き、マットレスと大きな姿見が数枚置かれた
名実共に「ヤリ部屋」に相応しくなった部室を見ても、感想すら出てこないようだ。
勝の目は数時間前に比べ、俺への愛と忠誠で綺麗に澄んでいた。
初めてでケツ舐めは刺激が過ぎたのか、随分押忍を連呼したのだろう。
俺は大輔に褒美と、新しい任務を与える事にした。
「良くやったな、大輔」
「押忍ッ!ありがとうございます、御主人様!」
「ところで、この部屋、どうかな?」
「押忍ッ!……以前とは比べものにならない位、とても綺麗に片付いていると思います!」
「片付けてくれたのは、そこに居るラグビー部員達だ」
「押忍ッ!感謝したいと思います」
「感謝…素晴らしい事だな。ところで、応援會の仕事は分かるか?」
「押忍ッ!御主人様に全身を使って忠誠を誓う事でありますっ!」
「だけ、じゃないだろ?学生を応援する事もお前達の仕事じゃないのか?」
「押忍ッ!俺達応援會員は学生を応援します!」
「だからコイツらを、俺の物である奴隷達を応援してやれ…スポーツマンや応援団らしく、身体を使ってな……復唱!」
「押忍ッ!俺達応援會員は、御主人様に身も心も捧げて忠誠を誓います!御主人様の所有奴隷達を、身体を使って応援致します!」
「よし、それが新生応援団の規則になるんだ。今日が記念すべきヤリ部屋”応援會”の開店日。今はまだ二人しか居ないが、ささやかでも精一杯尽くしてやれよ」
大輔は大きく押忍と応えると、
「応援會所属、松本大輔、ただ今よりラグビー部員の応援をさせていただきます!」
そう叫び、男達の性処理奴隷となるべく駆け寄り乱交を開始した。
俺は勝に向き直る。黒髪の元不良は、今も学ランをしっかり着込み、ズボンを膨らませている。
ハンサムな顔を赤らめ、俺から目が離せなくなっているようだ。
俺は奴のズボンを脱がせ、マットレスに俯せで寝かせた。股を大きく開かせ、勃起したままの逸物を後ろに引きずり出す。
平泳ぎの途中で止まったような両足の間で、肛門も蟻の戸渡りも玉袋も裏スジも、ヒクヒクと震えているのが全て丸見えだ。
チンポを根本から曲げられてかなり苦しい上、女タラシのイケメン不良にも、男らしい応援會員にも似つかわしくない、
相当カッコ悪くてマヌケな体勢なのだが、勝は全く嫌な顔をしなかった。むしろ興奮しているようであった。
かつては斜に構え皮肉げな表情を浮かべ、ある時には不良らしい脅しの表情、ある時には女タラシの表情を浮かべていたその顔は、
今では忠誠と恥じらいと興奮だけを浮かべ、十代のウブな少年のように純真だった。
「さて、今からはご褒美の時間だ。好きなだけイッていいぞ」
「押忍ッ!……あぁっ!」
そう告げ、丹念に解されて唾液だらけの初物の尻にバックから突っ込む、と同時に勝はイった。
「ったく、早いな。女タラシの名が泣くぜ?」
「…お、押忍!…ぁっ押忍…お、す…」
ほとんど泣きながら勝は答える。
俺は更に追い打ちをかけるように、大輔を犯しているラグビー部員のうち、少々あぶれていた一人に姿見を正面に持ってこさせた。
「ほれ、見てみろよ」
「押忍…あぁ…俺、御主人様に掘られてる…押忍、押忍、学ランで…押忍…」
余りの興奮と快感で、もうトロンとした目のまま押忍という以外に出来なくなったようだ。
そんな勝のチンポからは、白濁が少しずつ、しかし止めどなく流れ、マットレスを汚し続けていた。
勝はこの後もバリタチのままだろうか、それともケツを掘られないとイケない身体になるか、両方イケる口になるか。多分どれでも面白いだけの事だ。
気が済むまで掘り続けて中に出しまくった後に、俺は勝の魔眼を使い、勝と大輔の感覚を共有させる事にした。
「応援會員は皆、一心同体だろ?」
「押忍ッ!応援會員は皆一心同体です!」
意識がハッキリとした直後にも、勝はハキハキと答えた。
感覚共有の行き着く先には、ケツを掘られながら自分のケツを掘り、チンポをしゃぶられながら自分のチンポをしゃぶる感覚が得られる、
そんなナルシストにとって最高の天国が待っている事を、多分本能で分かっているのだろう。
早速俺はラグビー部員に揉まれる大輔を引っ張り出し、勝と69させながら、勝のケツを掘る事にした。
俺の感覚を勝に送ってやる事で、自分のケツを掘る感覚を一足先に味合わせてやったのだ。
勝は泣いて喜びながら、トコロテンとも単なる射精とも分からない白濁を吐きだし続けた。
俺は笑いながら、練習中の他のラグビー部員達を呼び出して大輔を犯させ、部員同士でヤらせる事を決めた。
…結局ヤリ部屋の開店日はささやかどころか、この体育大に居る俺の奴隷達数十人を巻き込んだ大饗宴となる。
次の日。
応援會員として自主的に部室へやってきた勝と大輔に、合羽を着せて座らせた。これからやるのが床屋の真似事だからだ。
あれほど丹念に手が加わっていた勝のウルフカットは、今ではざんばら髪にされ、更に改変されるのを待っている。
黒子として働くラグビー部員の一人がバリカンの刃を整え、俺に渡した。
俺は優しく、丁寧な手つきで二人の髪型を五分刈りにしてやる。
本当は丸坊主にしてやろうと考えていたが、髪を染め直した時の気持ちを勝が忘れないために少し残す事にしたのだ。
元の顔が良いのか、二人とも良く似合っていた。共に元不良にはとても見えない。
多くの人は二人が生粋の応援団員だと勘違いするだろう。
だから俺は、掃除の時間に発見した応援団の古い学帽を、合羽を外した二人に被せやる。
これで現在はハチマキを締めている応援団員と、更正した応援會員との明確な違いが生まれた。
二人は王冠を授かったかのように恭しく頭を下げる。
その顔は精悍でカッコ良く、その心は忠誠心に溢れ、その身体は良く鍛えられ、そして下半身は丸裸で勃起チンポを丸出しにしていた。
「さて、次は誰にするかねぇ」
俺がつぶやくと、側に侍っていた一人のラグビー部員が挙手をした。
それは、以前悠一郎が堕とした、ドロップアウト寸前だった童顔で生意気な佐藤だ。
佐藤は俺に、自分を応援會に誘った、元ラグビー部の応援會員が居る事を告げたのであった……