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 俺は校門近く、警備員から見えない位置に立ち、ケータイを開いて、孝史から貰ったラグビー部員のメアド情報を見ながら、帰りの足が来るのを待っていた。
日は既に落ちていて、校内は真っ暗だが、門付近には電灯が立っているので、さほど気にならない。
 そのままぼんやりとしていると、来た時に会った、確か上山とかいう教師が歩いていた。
どうやら帰宅する所のようだ。目が会った瞬間、反射的に魔眼で意識を止めた。

 …つい捕獲してしまったが、どうしよう。
割と広い敷地なのに、一日に二度も俺に会うなんて、コイツも相当ツいてない…いや、逆にこれは運命なのかな?
どっちかは分からないが、折角なのだから、性奴隷にしてしまおうか。
でもなぁ…このたるんだ腹…。
絶対に無理という事も無いが、やはり体育会系的な鍛えられた筋肉の方が俺は好みだ。
性奴にする以外にも奴隷には幾らでも使い道がある。
あるので別に好みで無くとも困りはしないが…そうだ、こうしよう。
 俺はつらつらとそんな事を考えた後、上山に命じた。

「えーっと、上山だったな」
「はい…」
「お前はこれから一ヶ月、授業と睡眠、食事の時間以外は全て身体を鍛える事に費やせ」
「…はい、運動します」
「…まぁ、過労死しない程度に抑えてな。一ヶ月経ったら、俺の所まで会いに来い。連絡先は…」

「はい、分かりました」
「運動する理由は適当に誤魔化しておけ。また、一ヶ月経つまで俺の存在は気に掛からない」
「…はい、誤魔化す、気にしない」
「じゃ、行って良し。目を覚ます」

 上山は目を覚ますと、俺を見る事無く足早に去っていった。
家に帰ってすぐにでも身体を鍛え始めるのだろう。

 さて、これは賭けだ。
もし一月で上山が、まぁスレンダーボディとまでは行かなくてもガチムチ体型にまで持って行ったら、
あいつを俺の奴隷にしてやろう。
もし中年体型のメタボのままなら、更なる男を探すレーダー役としてだけ使う。

 どっちになっても俺の勝ちか、これは。

 俺は笑みが溢れるのを必死でこらえ、迎えに来た奴隷のバイクにタンデムで乗り込み、家へと帰った。

 二日目。
俺は昼から目的の体育大へとやってきた。
やはり不審そうな目が多いが、単なる視線なんて気にしなければ無害だ。
今日は午後一からラグビー部の練習があるらしい。
 俺は迷う事なく、ラグビー部の部室へと入った。
部室の鍵も、ラグビー部の役職付きで無ければ手に入らないものだったが、昨日様々な指示を出すついでにスペアを作っておいたのだ。
最終的にはこの部室棟全てのスペアキーを手に入れるつもりだ。

 部室の中には、指示通り悠一郎一人だけが待っていた。
他の連中は既に練習へと出かけたようだ。
悠一郎自身も、ヘッドギアを被り、公式ユニフォームに身を包んで準備万端だ。
ベンチは全て横に片付けてあり、大きめの、だが少々古びたタックルバックが中央に据えてある。

「こんにちは、部長。昨日言った通り、今日も来ちゃいました」
「ああ、待ってたよ。君は孝史の弟だから、俺の弟も同然さ」

 そう言う悠一郎。孝史の弟、じゃなくて主人なんだが。
まぁ悠一郎の主人にもなる気なのは確かだけどな。

「じゃあ、悠一郎さん、って呼んでもいいですか?」
「ああ、いいぞ。忠勝に言ってたみたいに、悠さん、と呼んでくれてもいい」
「い、いやあ…そこまで馴れ馴れしくは、ちょっと…」
「そうか。残念だな」

 本気なのか冗談なのか、イマイチ良く分からない。

「あ、あの、本当に良かったんですか?昨日のお話…」
「ああ、試験でやる実技の予習だろ?部員に聞いて回ったらどうも二種類に絞れるんだって?」
「はい、それで悠一郎さんにお願いしたくて…」
「君、結構したたかだねぇ。しかし俺でいいのかい?実の兄貴の孝史が居るのに」
「あ、アニキはあんまり…アテにならないので」
「ははは、酷い言われようだなぁ。俺はそんな風に思わないけどな」

 うーん、会話での誘導は失敗気味か…?
魔眼での操作も視野に入れた方が良いな。
だがこのゲームを楽しむために、魔眼を使うのはあえて抑えたい。

「あの、それで、まず一つ目がラグビーじゃないかって」
「ああ、聞いてるよ。用意しておいた。しかし凄いラッキーだなぁ、弟君。まさしく君はこの大学の、それもラグビー部に入る運命なんじゃないか?」
「そうですね。あ、いや、本当かどうかは分からないですけど。ま、それで」
「うん。俺で良ければ基礎を教えてあげるよ。そのために」

 悠一郎はタックルバックをバシバシと叩く。
よく見ると、カバーが破けているようだ。

「コイツを用意したんだからな。もっとも、もう部員が使ってない壊れた奴だが」
「いえ、それでいいです!道具を用意して頂けるだけでも凄いのに、悠一郎さん自ら教えて頂けるなんて…」
「そんな持ち上げても何も出ないぞ。昨日言った通り、大きな試合が終わったばかりだし、ウチは皆しっかりしているからな。一日位部長が居なくても平気なんだよ。じゃ、始めようか。まずはポジションから…」

 何とか話を戻せたか、と安心する俺を尻目に、悠一郎は流れるように説明を始めた。
正直チンプンカンプンだったが、さも理解し、興味あるような顔付きで頷く。

「それで、俺はスタンドオフとか、偶にフライハーフって呼ばれるポジションなんだ」
「へえ、そうなんですか」
「ラグビーはフォワード、スクラムが華で、そこばかり注目されるが、バックスを軽んじるチームは…っと、そこまでやる必要は無いか」

 悠一郎は熱を入れすぎた自身の説明に苦笑した。

「悪いな。説明するのは久しぶりなんだ。下手だったかな」
「いえ、凄く面白かったです。俺もそのスタンドオフってやってみたいです!」
「そうか、そう言ってくれると嬉しいよ」

 そう言って笑った顔は、先程浮かべた苦笑いとは違う、
それどころか今までの責任感の強い、部長らしい表情とも違った、悠一郎本来の笑顔に見えた。

「俺や弟君、君のような背の高くない男は、ラグビーに向かないなんて言われたりもするけど、それは違うんだ。バックスは……」

 俺は悠一郎の気が済むまで喋らせてやる事にした。
俺たちの時間はまだまだあるのだから。

 悠一郎が一しきり語った後、俺は行動を開始した。

「あの、実際に見せてもらってもいいですか?」
「ああ、いいよ。スクラムはちょっと組めないけど…」
「じゃあ、ボールの投げ方からお願いします」

悠一郎は頷くと、ロッカーからオレンジのラグビーボールを取りだした。
それを握り、説明しながらモーションを見せてくれる。
俺が魔眼を開くと、ボールが床に落ちた。悠一郎の目は虚ろになっている。

「俺の言う事は正しい」
「…正しい」
「俺の言う事に違和感は無い」
「…違和感は無い」
「俺の言う事に従う」
「…従う」
「目を覚ませ」

悠一郎はハッと目を覚ますと、「悪い、悪い、ボーっとしてた」と言ってボールを拾った。

「あのー、良いですか?」
「何?」
「ボールの投げ方なんですけど…」
「ああ、分かり難かったかな?この縫い目に指を、こうかけて…」
「あの、全身の筋肉の動きが良く分からないんです。ウェアが邪魔なんで、脱いで貰えますか?」
「…ああ、良いよ」

そうして、俺の目の前に、ヘッドギアと靴下だけ身につけ、
そのエロい身体を惜しむ事なくさらけ出し、ラグビーの指導をする変態部長が現れた。
俺への指導であるはずなのに、悠一郎だけ動き続ける事に、本人は何の疑問も持たない。
俺は椅子に座って、悠一郎を飽きる事なく視姦する。
やがてその筋肉から流れる汗の匂いで、さほど広くもない部室が充たされる。
ブランブランと激しく揺れる棍棒からも汗が滴り、飛び散った。
そろそろ我慢出来なくなり、更なる段階へと進める。

「じゃあ、次は道具を使った練習をお願いします。タックルとかを」
「…ハァ、ハァ……ああ、良いよ」

悠一郎はそう言うと、息も整わない内にタックルバックに身体をぶつけた。
俺は、全身汗まみれの悠一郎に向かい、

「悠一郎さん、凄いタックルですね」
「…ああ、ありがとう」
「タックルだけじゃなくて、筋肉も凄いです」
「…ああ」
「返事は、はい、だろ?」
「…はい」
「こんな逞しい男が裸で練習して敬語使うなんて、俺なんだか興奮してきちゃいましたよ」
「…はい」
「悠一郎さんも、興奮してるんじゃないですか?」
「はい」
「心身を鍛えた男達が、汗まみれになってぶつかり合う。凄く興奮しますね」
「はい」
「悠一郎さん、そんな男達の姿を見て、興奮してるでしょ」
「はい」
「試合中も、練習中も興奮してるでしょ」
「はい」
「悠一郎さん。俺の言う興奮、って勃起の事ですけど」
「はい」
「勝負に熱くなってるんじゃなくて、性的な意味で興奮してるんですか?」
「はい」

悠一郎はタックルを続けている。
しかしその股間の物は明らかに昂ぶり始めていた。

「へぇー。試合中に勃起。それって随分変態ですね」
「はい」
「もしかしてスクラム組まないポジションなのって、勃起してる事がバレるのを防ぐためですか?」
「…………はい」
「本当は汗まみれの男目的でラグビー始めたんじゃないですか?」
「はい」
「いつも男達の筋肉を見て勃起してるんじゃないですか?」
「はい」
「いつも男達のチンポ見て勃起してるんじゃないですか?」
「はい」
「いつも男達の臭い嗅いで勃起してるんじゃないですか?」
「はい」

俺は言葉でいたぶり続ける。
ほとんどは誘導尋問的な言い方だったり言い掛かりなのだが、悠一郎は全て受け入れる。
今や責任感の強い部長は男好きの変態へと変わった。
その勃起は、俺が今まで見た事のあるどんなモノよりも大きく、逞しく、迫力があった。

「ありがとうございました。ラグビーはもう大丈夫です」
「…そうか、役に…立ったかな?」
「ええ、とても」

悠一郎は興奮でフラフラになりながらタックルバックから離れ、言った。
別に射精もオナニーも禁止していないんだが、変態になっても自制心は強いらしい。

「あの、じゃあもう一つの方もお願いしていいですか?」
「…良いよ。何だったかな?」
「セックスです。セックスが実技で出るそうです」
「セ………良いよ。俺が手伝える範囲で良いなら」
「ホントですか!良かった。じゃあ、悠一郎さんのバックヤらせて下さい」
「…バック…」
「尻です。男同士のアナルセックスをさせて下さい」
「はい。良いよ」
「やった。じゃ、準備お願いします。あ、悠一郎さん」
「うん?」
「掘られる事になって、嬉しいんですよね」
「…そうだな、嬉しいよ」

悠一郎は再び無邪気な笑顔を見せた。

 準備の知識を与え、俺はベンチを並べ直して悠一郎を待った。
ベンチに寝転んで時を待つ俺の前に現れた悠一郎は、
今更ながらやや恥ずかしげに股間を覆ってる。
しかし当然のように両手からはガチガチのままの勃起ははみ出ていた。
俺はヘッドギアと靴下を付けさせたまま悠一郎とヤる事にした。

「じゃあ始めましょうか」
「はい」
「俺寝っ転がっているから、チンポの上に座って、ケツに嵌めちゃって下さいよ」
「はい…!ぁ……!」
「はは、案外楽に入っちゃいましたね。流石悠一郎さん。チンポと懐だけじゃなくケツの穴もデカい」
「…ああっ!」
「ちょっと慣れるまでこのままでいましょうか」

 貫かれても、悠一郎の勃起は萎える事がない。
俺は肉棒を包む優しい暖かい感触をしばし楽しんだ。

「突き上げても、回しても、あんまりバック良さそうじゃないですねぇ」
「…」
「でも前はビンビンのままですね。掘られる事自体に興奮してるんですか?」
「…はい」
「まあ、今日はいいか。悠一郎さん、チンポ弄って欲しいですか?」
「はい、弄ってくれ」
「もっとちゃんとおねだりして下さいよ」
「…俺のチンポ弄ってくれ」
「下さい」
「俺のチンポ弄って下さい」
「男にケツ掘られながらデカチンビンビンにしてる変態部長の、でしょ」
「…はい、男にケツ掘られながらデカチンビンビンにしてる変態部長のチンポ弄って変態汁発射させて下さい!」
「じゃ、ケツガンガン掘りながらチンポ擦ってやるよ。一緒にイこうぜ」

俺はそういうと、腰を振るペースを速め、悠一郎の勃起を両手でしごいた。
やがて悠一郎が「…イくっ!」と叫ぶと、悠一郎の勃起は一際大きく膨らみ、大量の白濁を放つ。
柔らかな感触から一転して激しく締め付ける肉の中に、俺も熱を解放した。

「ハア…ハア…。気持ち良かったですか?」
「ハッ…ハッ…は、はい」
「ねえ悠一郎さん、相手の身体にかけちゃった精子は自分で舐め取るのがセックスのルールでしょ」
「ハア…はい」
「俺の方はルール通り、中にたっぷり出しましたよ」
「はい、今やります」

 そう言ってデタラメを信じ、俺の腹に飛び散った飛沫を、ゆっくりと舐め取っていく。
イってもまだデカい亀頭から、精液が糸を引いているのが見えた。

「その中にまだ残ってますよ」
「はい」

 そう告げると、何とセルフフェラまで始めてしまう。
俺は征服感に酔いしれ、勃起は悠一郎の中で再戦可能なまでに昂ぶっていた。

 やがて、日が暮れた。
俺も悠一郎も、あれから何度もイった。
残念ながらケツだけでイかせる事は出来なかったが、悠一郎とのゲームはもう終わりだ。
今後は魔眼の力を使えば、何とでも修正出来るだろう。
俺たちはすっかり満足し、裸のまま二人並んでベンチに横たわっていた。

「…まあ、練習はこんなトコですかね」
「そうだな。こんなトコか」
「悠一郎さん、今日は本当にありがとうございました」
「いや、いいよ。君が後輩になってくれれば本当に嬉しいから」
「へへ、ありがとうございます。ところで、もうすぐ皆帰って来ますかね」
「ああ、もうそろそろじゃないか」
「じゃあ、その前に済ませておこうかな」
「うん?何をかな?」
「もう一つだけ、悠一郎さんに頼みたい事があるんですよ」
「何だい?俺に出来る事なら…」

 その言葉を待たず、俺は魔眼を見せた。
悠一郎の瞳から光が消える。

「悠一郎。俺の奴隷になれ」
「…奴隷に…なる」
「ああ。主人と奴隷の、決して覆らぬ契りを結ぶんだ」
「…はい」


 俺が悠一郎に奴隷の心得を刷り込んだ直後にラグビー部の面々が帰ってきた。
彼らが会ったのは、外側だけは今まで通り責任感が強く気さくなラグビー部部長。
だが、中身は俺だけに奉仕する奴隷へと変わっていた。

 さて、残りは忠勝か。昨日蒔いた種、果たして何時芽吹くか…。
まあ、良い。悠一郎に孝史。それにラグビー部の連中。
皆、まだまだ食い足りない。
気長に待つが吉だな。

部員たちの帰ったあとの部室は静まり返っていた。外はもう真っ暗になってしまっている。構内に残っている生徒も、もう数えるほどだろう。
俺の目の前には、変態奴隷に堕ちた悠一郎が、真っ直ぐ立っている。先ほどと同じように、ヘッドギアと靴下だけを身に着けた状態だ。その均整の取れた肉体美の中心には、男の象徴が高々と聳え立ち、脈打っている。
今日は風呂に行かせなかったその体からは、汗の臭いと精液の臭いがぷんぷんと漂っている。
そんな状態で精悍な顔つきで脇にラグビーボールを抱えて正面を真っ直ぐ見つめている姿は、まさしく変態部長という感じだ。
「入っていいぞ」俺は扉の外に言う。
「はい、御主人様」孝史の声が聞こえ、ドアが開き、中に入ってくる。孝史は他の部員たちと一緒に風呂に行っていたが、今はまた練習用のユニフォームを着用している。
「あ…」部室の中の悠一郎の姿を認めるなり、孝史は感嘆の喘ぎを漏らした。孝史のユニフォームの股間が、むくむく膨らむ。
「こいつが俺の、新しい奴隷だ。お前の尊敬していた部長が、奴隷に堕ちた姿はどうだ?」
「あ、あ、は……す、素晴らしいです。部長も御主人様の奴隷になれて、幸せだと思います」孝史は恍惚として悠一郎を見つめている。悠一郎はその状態でも、真っ直ぐ前を見つめたままぴくりとも動かない。俺がそうさせているからだ。
「こいつを奴隷にできたのもお前の機転があってこそだからな。お前のおかげだ。ありがとう」
「いえ! 俺は奴隷として当然のことをしただけですから!」そう言う孝史の表情は幸福でいっぱいだ。俺はそんな孝史の乳首をぐいっと摘んでやる。
「あ、あっ、は…ありがとうございます……」孝史は体をぴくぴくと痙攣させた。
「さてじゃあ悠一郎、お前がどんな奴隷になったかを、奴隷の先輩の孝史に教えてやらないとな」
俺が悠一郎のほうを振り向いて言うと
「はい、御主人様」と、悠一郎が口だけ動かして返事をした。

「じゃあ悠一郎、俺の質問に答えろ」
「はい、御主人様」
「お前は何だ?」
「俺は、御主人様の奴隷です」
「俺のことをどう思う?」
「はい、御主人様は素晴らしい方です。御主人様を愛し、御主人様の命令には忠実に従います」
悠一郎の股間がぴくんと動く。
「お前は何に興奮するんだ?」
「はい、俺は男の筋肉や汗の臭いに興奮します」
「特にどんな男に興奮するんだ?」
「はい、ラグビーをやっている男に、特に興奮します」
「お前はラグビー部の部長なのに、ラグビーをやっている男に興奮するのか?」
「はい、その通りです」
悠一郎がラグビーボールを握る腕に力が入り、血管が浮きあがる、
「そしたら試合中とかは大変だな」
「はい、試合中はラグビーをしている男の臭いで、常に勃起しています」
「お前はそのためにラグビーを始めたのか?」
「はい、汗まみれでラグビーをしている男目的で、俺はラグビーを始めました」
「そうか、お前は変態なんだな」
「はい、俺は変態です」
「変態のラグビー部部長なんだな」
「はい、変態ラグビー部長です」
悠一郎の亀頭にぷっくり先走りの玉ができ、そしてつうっと糸を引いて床に垂れた。
「もう一度、まとめて言ってみろ」
「はい、俺は御主人様の忠実な奴隷です。御主人様を愛し、御主人様の命令に従います。そして俺は、男の筋肉や汗の臭いに興奮します。特に、ラグビーをしている男に興奮します。試合中には常に勃起しています。ラグビーをしている汗まみれの男目当てでラグビーを始めた俺は、変態ラグビー部長です」
「自分がなんなのか、しっかり分かったみたいだな。もう動いていいぞ」
「はい」
悠一郎の腕からラグビーボールがぽろっと落ち、床に弾んで、そして先走りの水溜りの中に落ちた。

「…というわけで、こいつが俺の新しい奴隷の悠一郎だ。これから仲良くするんだぞ、奴隷同士な」
俺はニヤニヤ笑いながら孝史に言う。孝史はそんな変わり果てた悠一郎の姿を見て、
「さすがです、御主人様……本当に御主人様は、素晴らしいお方です」と言った。
そして悠一郎のもとへ歩いていき、
「先輩、これから御主人様の奴隷として、一緒に頑張りましょうね」
と言った。悠一郎もいつものような、まるで試合前の掛け声をかけるような表情で
「ああ、ラグビー部全員、奴隷にしていただくために、頑張ろうな」
と言った。
悠一郎のむき出しのチンポは相変わらず脈打ちながら先走りを垂らしており、孝史のラグパンの中のペニスも、既に臨戦状態になっているようだった。
……そういえば、孝史は次期ラグビー部キャプテンだったか。
俺は現キャプテンと次期キャプテンの絡みを見ておくのも悪くないと思った。
「孝史、悠一郎の臭い、好きなだけ嗅いでいいぞ」
「はいっ!」
孝史は悠一郎の首筋に顔を埋めた。深呼吸する音が聞こえる。
「あ、あー…部長、すげ、すげーいー臭い……」という声が聞こえる。孝史のラグパンに包まれたチンポが痙攣している。
「悠一郎、孝史のペニス揉んでやれ」
「はい!」
悠一郎は薄汚れたラグパンの上からこねるような優しい手つきで孝史のペニスを揉んでいた。
「ん、ふ、んぅ」孝史は顔を埋めたまま声を漏らす。孝史は悠一郎の背中に手を回していた。
「悠一郎、どうだ? ラグビー野郎のチンポを揉むのは」
「あ、はい、御主人様……と、とても幸せです」
悠一郎は嬉しそうに答える。

「そうだな、折角だから二本一緒にしごいちゃえ。それで二人で一緒にイっていいぞ」
「「は、はいっ」」
孝史はそれを聞くと、顔を埋めたまま体を揺らし、膨らんだチンポのせいで窮屈になったラグパンを脱ぎ去った。
押さえつけられていたチンポが勢い良く飛び出て、先走りの汁を悠一郎の下腹部や、チンポに散らした。
それを浴びた悠一郎は「う、うおぉっ」と呻き、ブッとい二本のチンポを掴んだ。
二本の巨根は、大きな悠一郎の手から零れ落ちてしまいそうな大きさだったが、悠一郎はグッとそれを掴み、ゴシゴシと乱暴に扱いた。
「あ、ああ、ぶちょ、部長!」
「孝史、孝史!」
ラグビー部の部長とマネージャーが、淫らに部室で絡み合う様を、俺は存分に堪能する。
「よし、イけ!」俺が言うと、
「「ああああああああああああ」」と言いながら、二人はその巨大なチンポからどくどくと大量の精子を放った。


部室の中はすっかり汗と、精子の臭いでいっぱいになっていた。折角風呂に入った孝史も、汗まみれだ。
二人はぐったりと床に崩れている。
「じゃあ俺は帰るから。二人は部室の片付け、しっかりやっておいてくれ。他の部員に怪しまれると、面倒臭いことになるからな。まあいずれ、この部室は常に、こういう臭いでいっぱいになるようになるから、もう少しだけガマンしてくれよ。明日も来るからな、よろしく頼むぞ」
「「はい、……御主人様…」」
二人は荒れた息のまま、しっかりと返事する。そしてふらつきながらも立ち上がると、
「「ありがとうございました」」と言った。
俺はそれが何に対してのお礼なのだろうと思ったが、あえて聞かないことにし、部室を出た。

今日もまた、俺は奴隷の迎えを待っている。
退屈な時間を潰すため、学内の図書館へとやってきた。
しかし、俺には興味のない本しかない。
司書達を追い出し、ソファに寝そべってケータイを開いて「奴隷名簿」を眺める。
そこには様々な男達の顔や身体、チンポの画像と共に個人情報がギッシリ詰まっている。

俺は奴隷には利用価値に応じて幾つかのランクを付ける事にしている。

最低ランクの奴隷は、自身が奴隷であるという自覚を持たず普段通りの生活を送っている。
俺の欲望を充たす容貌も才能も持ってないと判断したからだ。「奴隷名簿」にも載っていない。
ただ、俺好みの男を発見すると無意識の内にメールに諸情報を認め、専用のPCに送るという最低限の行動は出来るようにインプットされている。
この大学が俺のターゲットになったのも、ここ近辺でのメール情報が多かったからだ。
一応、特定の催眠ワードを登録しておき、他の奴隷達にも扱えるように細工してある。
使う機会は滅多にないだろうが、万が一のための保険だ。

中位ランクの奴隷は、俺の所有物となった事は理解しているものの、普段と変わらぬ生活を続けている。
「奴隷名簿」に名前と職業、能力等は詳しく載っているが、俺好みの外見をしていないため外見情報は登録していない。
こいつ等にもまた、自在に使えるように仕込んである。

上位ランクの奴隷は、俺の奴隷である事を強く自覚し、その身体と能力を鍛える事に余念が無い。
そして、常に俺のメール一本で飛んで来れるよう備えている。
俺に仕え、俺の欲望をその身に受ける事こそが生き甲斐になっているのだ。
名簿は主に上位ランクの奴隷によって構成されている。

最上位ランクの奴隷。こいつ等もまた、名簿には載っていない。
載せる必要が無いからだ。何故なら、かつての生活を捨て、常に俺の側に侍るのがその役目だから。

「御主人様、お迎えに上がりました」

俺が顔を上げると、そこには最上位ランクの奴隷である男が立っていた。

俺と同じ学ランを着るそいつは、かつて俺のクラスメートだった男だ。
馬鹿で、粗野な男だった。
髪を金髪に染め、腕や身体にタトゥーを入れ…まぁ、要するにチンピラ予備軍の不良である。
次から次へと問題を起こし、クラスの鼻つまみ者になっていたが、俺は雄らしく整った顔と鋭い目つき、引き締まった身体は評価していた。
そして、蛮行の奥には素晴らしい本当の彼が眠っていると信じていた。
だが、奴はあろう事か俺をユスッてきた。
秘かに抱いていた淡い期待、いや幻想は思いきり裏切られてしまった。
だから、俺は奴を俺の望んだ通りに「矯正」してやる事にしたのだ。
魔眼の力によって心と体を分離させ、奴の心はそのままにそのいやらしい身体を貪った。
だが、まだ魔眼の力の使い方をしっかりと心得ていない頃だったので、
俺はついついその身体を犯す事ばかりに夢中になり、切り離された心を徹底的に壊してしまった。
別にその事自体は後悔も何もしていない。
人形のようになった奴に、俺だけに忠誠を誓う従順な人格を吹き込み直してやれば良いだけの事だから。
ただ、ここまで激しく性格を変えたのは、この男が初めてだった。
俺は自身に対する戒め…或いは記念として、男を最上位の奴隷とする事にした。
そのついで、と言ってはなんだが、魔眼の様々な実験も施した。
尤も、最上位と言っても愛奴なんかではない。あくまで足であり、便所に過ぎない。
かつてと同じく金髪にタトゥーを留めさせているのは、男に対する征服感を損なわないため。
この男の場合は、外見はそのままで中身を完膚無きまでに改造するという料理方法が一番だと考えたのだ。

「おい、奴隷。ヤるぞ」

名前も奪われ、ただ奴隷とだけ呼ばれるが、男は気にしない。屈辱を感じるプライドなど残っていない。
男は虚ろな瞳のまま頷き、ベルトを外すと何の躊躇いも無くズボンを一気にズリ下げた。
ノーパンの男は、見た目に似合わず可愛らしい一物の持ち主である。
そのチンポは俺の許可無しには射精させるは叶わないが、射精は勿論勃起すら決して許す気は無い。
その固い尻には太く長い張り型が埋まっている。
金髪を掴んで身体をくの字にさせ、その卑しい尻から張り型を引き抜くと、
パックリと口を開け、閉まろうともしない開発されきった黒い孔が見えた。
俺はそこに無造作に肉棒を突っ込み、先程見た二人の痴態を思い出しながら腰を振った。

ラグビー部をこれからどうしようか。
勿論あの三人を上位以上の奴隷にするのは確実だ。
…そうだ。元・真面目で有能な部長さん、現・変態奴隷部長の悠一郎こそが部員を性奴隷化させるのに適役なんじゃないか?
俺が一人一人堕として回るよりよっぽど面白そうだ。
俺が部員を堕とす事を望んだ悠一郎自身に魔眼を分けて、ラグビー部を支配させてやろう。
じゃあ孝史は?
孝史。最初はヤリ捨てでも構わないと思ってたが、あの顔、身体、頭。予想以上に気に入った。
あいつは最上位の奴隷に、文字通り身も心も変えてやる。

そして忠勝。
安心しろよ、俺は善意には善意で報いるのがポリシーなんだ。
俺に優しく接してくれたお前達は、俺も精一杯優しく堕としてやる。
ムカつく対応していたら、この奴隷みたいな目に遭わしてたかもしれないけどな。ははっ。

俺はこれからの二人の乱れ様を想像し、そしてこれから見る忠勝の姿を想像しながら奴隷の中へと放った。

深夜。
俺の突然の呼び出しにも、悠一郎と孝史は文句一つ言わず、むしろ嬉しげに応えた。
待ち合わせ場所は、やや郊外にある丘の上のマンションだ。

こと金の問題では、販売員に「ソレ寄越せ」と言って魔眼の力で貰う、なんてやると後で面倒になる。
そこで財布用として何人か経済的に裕福な奴隷を作り、その資産を流用して様々な事に役立てているのだが、
それは金持ちの奴隷の一人に建てさせた、俺専用のマンションの一つだ。

大学からは少々遠いのでここ最近は使っていないが、色々な設備が整っているので何かあると此処を使う事にしている。
いわばセーフティハウスみたいなものだ。

俺は奴隷と共に一足先にやって来た。
オートセキュリティーは俺の姿を即座に認識出来る最新製だ。

「よう、竜一。元気にしてたか」

「お帰りなさいませ。お待ちしておりました」

玄関を開けると、馬鹿丁寧な挨拶が返ってくる。
その男は、見た目はチンピラのようで、タンクトップにダメージジーンズを履いている。
金髪の下は男らしい顔、引き締まった身体。
敬語がまるで似合わない外見だが、その言葉は確かにこの男から発せられたものだ。
その姿は俺の後ろに控えている「奴隷」にソックリである。
まさしくその通りで、竜一は「奴隷」の実の兄だ。
学校での振る舞いも格好も、全て奴なりにこの男をリスペクトし、真似た事からああなったらしい。
もっともオリジナルである竜一は、あんな浅いチンピラでは無かったのだが。

竜一のダメージジーンズは股間から尻にかけて破け、性器も何も全て丸出しにし、ズボンとしての役割を半分放棄している。
が、竜一は俺がそのジーンズを履いている姿を見るのが特別好きなのを理解し、あえてそれを履いている。
そう、竜一も最上級の奴隷であり、俺を喜ばせる事が生き甲斐なのだ。
弟を奴隷化させた後始末の折りに知り合い、揉めた事からついでとばかりに持ち帰ったのだが、予想外に素晴らしい掘り出し物だった。

弟とは違う、長く太く逞しいズル剥けチンポは、真珠を幾つも埋め込まれ、凶悪な形状へと変わっている。
かつてはその一物でさぞかし啼かせて来たんだろうが、今の竜一は俺に尻を掘られるのが一番の幸せと公言して憚らない。
事実、弟とは違って勃起や射精の許可は与えてあり、孝史達のように男に興奮するように改造してあるのだが、
普段から丸出しにさせている巨根が、俺以外に反応して勃ち上がった所は一度も見た事がない。
俺以外の誰かとヤッたのも、俺が無理矢理兄弟でヤらせた時のみだ。
見た目と違い、何とも従順で一途で可愛い奴である。
こんな性格だからこそ、俺にとって重要なこのマンションの管理人をやらせている。
孝史には先輩としてこの貞淑さを教えてあげてもらおうかな、等とも考えている。

俺に対する限りない敬愛の視線とは逆に、弟を見る目は厳しい。
かつては目に入れても痛くないような可愛がり方だったらしいが、俺だけが思考の中心となった今では、外見が良く似ている上に常に俺に付いている弟は、
自分のポジションを危うくするライバルであり、俺だけに捧げた純潔を汚した相手(ヤらせたのは俺だが)という認識になってるらしい。
もっとも奴隷同士が傷付けあい、俺に被害を及ぼす事は絶対に無いから、特に問題視していない。
のんびりとフクザツな兄弟関係を楽しませてもらっている。

最上階で夜景と竜一のアナルオナニーを楽しんでいると、二人が揃って丘の道を登って来るのが見えた。

二人とも私服は体育生らしくサッパリとして飾り気が無いが、服で取り繕う必要が無い位に整った外見の所為か、
はたまた奴隷化の影響か、爽やかさよりもエロさを感じる。

俺は玄関に並んだ二人を見て頷くと、孝史には地下へと行くように、兄弟には諸準備を命じ、悠一郎と共に屋上へ上がった。

真っ暗な空には、僅かに雲を纏った月だけが見えた。
林に覆われた丘の上のマンションへと続く小道の街灯は一つずつ消え、遠くの家々から漏れる灯りも、何時の間にか消えている。
今は月だけが唯一の灯りだ。

俺は目を瞑り、思いきり身体を伸ばした。
うん、良い雰囲気だ。モチベーションも上がる。
そして月を見上げたまま三つの眼を開く。

気をつけの姿勢で待機する悠一郎へと向き直り、俺はこう言った。

「さあ、始めるか」

月が雲に隠れ、魔眼が暗闇に輝いた。

俺は闇の中で催眠状態に陥った悠一郎へとゆっくり、確認するように喋る。

「悠一郎、お前に力をやるよ」

「……ち……から……」

「そう。一応確かめておくが、お前はラグビー部が俺の物になって欲しいって言ったな?」

俺は、心の奥底まで刷り込ませるように先程聞いた事を再び言わせた。
悠一郎も、催眠状態であるものの、俺に応え、従う事に躊躇を感じないため徐々に返事が明瞭になってくる。

「……はい、御主人様の物になって欲しいです」

「そして大切な仲間であり後輩であるラグビー部員達が、皆俺の奴隷になって欲しいと。お前はラグビー部の部長の癖に」

「…はい、俺は大切な部員達が皆御主人様の性奴隷になる事を望んでいる、変態ラグビー部長です」

「その変態さに免じて、ラグビー部員を堕とさせてやる。どうだ、お前自身の手で俺に部員を捧げられるんだ。嬉しいだろう?」

「はい、嬉しいです……!」

「興奮してるか?」

「はい、興奮しています!」

言葉通り、傍から見ても勃起している事が良く分かる。

「よし!それを唱え続けてろ…目を、逸らすなよ…!」

魔眼を大きく見開くと、紫の白目は本来の瞼の可動限界を超えて広がり、赤の瞳も猫の目のように丸く、赤と紫の二重円へと変わった。
悠一郎のうつろな目は、魔眼へと釘付けになっている。

「……俺はラガーマン好きの変態部長です…御主人様のためにラグビー部員を奴隷にします…俺はラガーマン好きの…」

暗闇で光る瞳が輝きを増し、その色を赤と紫からオレンジ、黄へと変え、そして太陽の如き眩い白へと変わり、更に強い光を放ち始めた。
まるで宗教画のような姿だが、それでも悠一郎は魔眼から目を離さず、呟き続ける。

「……俺はラガーマン好きの変態部長です…御主人様のためにラグビー部員を奴隷にします…」

やがて光が収束し、一本の光線となって悠一郎の額に当たる。

「……俺はラガーマン好きの変態部長です…御主人様のためにラグビー部員を奴隷にします…」

そのままゆっくりと悠一郎の目の前に歩み寄り、肩に腕を回す。
悠一郎の濁った瞳には、目を潰さんばかりの、しかし不思議と焼き付く事のない輝きが映っている。

「……俺はラガーマン好きの変態部長です…御主人様のためにラグビー部員を奴隷にします…」

俺はまるで慈しむかのような優しい手つきで、自身の額と悠一郎の額とを合わせた。

「……俺、はラガ……ああ…あああああああ!」

悠一郎は目を見開き、一しきり叫び声を上げると、白目を剥いて立ったまま気絶した。

「ふん…成功…かな?」

額を離すと、悠一郎の額には、まるでビンディーか白毫のようにも見える赤い宝石のようなモノが埋まっている。
「魔眼の種」……とでも言うべきモノだ。

立ったまま固まっている悠一郎を寝かせ、手で瞼を下げて、俺も光が消え元に戻った魔眼を閉じる。
ピクリともしない悠一郎の具合を確かめてみた。うん。大丈夫、成功だ。
そして竜一を呼び、悠一郎をベッドへと運ばせてから孝史の元へと向かった。

正方形の地下室に入ると、床には足の踏み場もない程のケーブルと計器、壁には黒いマジックミラーとドア。
中央付近には、プールか風呂かとばかりに大きい水槽が床に埋め込まれ、オレンジ色の溶液に満たされている。
その前に、孝史が立っている。俺に気付き、声を掛けてきた。

「…御主人様!部長の方は終わったんですか?」

「ああ。今度はお前の番だ。何をするか、ちゃんと聞いたか?」

「はい!これから俺は御主人様の手で、本当の意味での奴隷へと変えて頂きます!」

これから孝史に施すのは、かなり大掛かりな工程が必要になる手術(と言っても魔眼を使った手術だから魔術…なのか?)だ。
魔眼による操作が、生物学的にはどういう現象を引き起こしているのか、実は俺自身よく分かっていない。
感覚としては、視神経から脳内部へと介入し、神経伝達回路の機能を操作する事によって俺の言いなりにしている感じだ。
これは非常に簡単に、それでいて強力に人間を操る事が出来る力だが問題点もある。

一つ目は、奴隷達の体の問題。
普段通りの社会生活・学生生活を送らせ、身体が弛まないように運動させ、俺とのセックスをこなし……そこまでやると奴隷の身体が持たないのだ。
俺の奴隷になっても、所詮人間は人間、出来る限界は決まっている。空は飛べないし、無理をさせれば疲労で倒れ、最悪過労死してしまう。
今回のターゲット達は、比較的自由な時間が多く、体力も有り余っている体育会系大学生なのであまり問題にならないが。

二つ目は、俺自身の問題。
力を持つ事、それは力を持った次の瞬間から、常に力を失う事を怖れるという事でもある。
突然、奴隷に魔眼が効かなくなってしまったら……別の魔眼を持つ人間が現れたら……魔眼でも対処しきれない事が起きてしまったら……

魔眼を失ってしまったら。

そんな事を考える。考えて、備えた。
つまりそれが最上級の奴隷に施す手術(いや魔術…どっちでもいいか)だ。

それを簡単に説明すると、遺伝子レベルでの人体改造だ。

・全身の筋繊維・骨組織は、元と同じ太さでありながら遙かに密度が高くなる
・五感も鋭敏に、敏感なだけではなく耐性も強くする
・傷や病気に対する耐性・治癒能力は高い
・記憶力も非常に高い

これだけでも充分以上に超人だが、更に踏み込んで、

・体内外の不随意箇所を、半随意へと変える
・脳の完全制御・改造
・テロメアの複製機構
・消化器官の大幅変化

といった改造を施す。
これらによって、運動をさせずに常に俺に侍らせても筋肉が衰える心配は無い。
更に感情や感覚だけではなく、ホルモンバランスまで制御する事で、
俺がもう少し背を伸ばせ、もっと乳首は小さい方が良い、すぐ色白になれ、なんて無理な注文を付けても叶える事が出来る。
言う気は無いが俺が、死ね、と言えば意思だけで心臓を止める事も出来るようになるだろう。

テロメア延長による不老化は言わずもがな、胃腸を進化させて食物を分子レベルまで完全消化させ、固体・液体問わず排出物を無くすのは、
パワーアップした身体を十二分に活かせるエネルギーを効率的に摂取させると共に、
前述の機能と合わせる事によって、奴隷のチンポと肛門を純粋な性器へと変えるためだ。
ただし、汗と涙だけは残す。汗まみれの男、泣きべそをかく男はエロイから好きだ。

何にせよ何より重要なのは、生物学的な意味で俺だけに忠誠を誓う脳を持った生物へと変化する、という事なのだ。
真社会性なんて下賤なものとは全く違う、俺という王(キング)と、最上級の奴隷という騎士(ナイト)による王国だ。

変化のキッカケ、DNAの改変こそ魔眼によって行うものの、実際に変わるのは細胞の再生によってだ。
だから魔眼の力とは違い、改造が完了するまで数日かかる。地下室はその間安全に過ごさせるためのものだ。
そして変化した奴隷は、今後二度と公の場には出られないだろう。
加齢もせず、病気にもならず、圧倒的な運動性能を持ち、現生人類とは別の遺伝子を持つホミニドになるのだから。

そこまでする価値があるのか? 

ある。

仮に魔眼の力を失い、全人類も上位以下の奴隷達も、みな俺の敵になったとしても、
現生人類とは別の形の脳を持ち、俺以外には従わない最上級の奴隷達は、俺のためだけに尽くすだろう。

「目も良くなるぞ、良かったな。……何か、質問はあるか?」

「はいっ!あの……」

「なんだ?」

言いかけて、モジモジと恥じらう孝史の姿に股間を熱くしながらも、平然と応える。

「全身が自由自在とか、肛門が性器って、どんな風なんでしょう…」

「ああ、その事か。実際に見るのが一番早いだろう。おい、竜一、ちょっと来い!」

マジックミラーの近くのドアが開き、観測室から竜一が現れた。

「お呼びですか、御主人様」

「そう、だな…よし、竜一。チン毛落とせ。パイパンになれ」

「分かりました、御主人様」

事も無げに応えると、竜一は一瞬顔を顰めた。
数秒後、真珠入りチンポの上で綺麗にカットされた陰毛が、ふさふさと束で落ち始めた。股下からも毛が降っている。
竜一が手で軽く下半身を払うと、毛は一気に落ちてパイパン巨根が姿を現す。
引き抜いた跡は勿論、剃り跡すら残っていない完璧にツルツルな下腹だ。
孝史は声も出せずに驚いている。

「次は、お前のケツマンコをこのエロ心旺盛な新人奴隷に見せてやれ」

「はい、分かりました、御主人様。おい孝史、俺のケツマンコをしっかり覚えておけ。てめえのケツもじきにこういう風に改造して頂くんだ」

俺への返答とは対象的に、ややぶっきらぼうに孝史へと言うと、竜一は孝史に背を見せ、前屈みになった。
尻の下には裏玉とチンポがブラ下がっているのが見える。
そのまま両手で、破けたジーンズから覗く尻の割れ目を開く。
瑞々しい無毛の尻の中央に、きゅっとすぼまってガッチリと閉じた穴が見える。
一度も犯された事が無いようにしか見えない肛門は、しかし次の瞬間、触ってもいないのにゆっくりと開き始め、
やがて腕が入るんじゃないかと思える程に拡がった。

「括約筋は元々ある程度は動かせるが、改造後は更に自在になる。しっかり開閉の練習をしておけば、御主人様に解して頂く手間を省ける」

「はい、竜一先輩!」

「あい変わらず綺麗なピンク色だな」

俺がからかうように声をかけると、

「あっ!……ご、御主人様もご覧になるのですか…?」

と、先程までの孝史に対する態度とは打って変わってしおらしい竜一の声が聞こえた。
顔もきっと真っ赤だろう。

「ああ、勿論だ。嫌か?」

孝史にだけ尻を見せようとした事を、むしろいじらしく思いながら俺は言った。

「い、いえ、嬉しいです!どうか俺の卑しいケツマンコをご覧下さい!」

そう返事するのが精一杯の竜一。
弛んだ玉袋がきゅっと持ち上がり、ツルツルになったチンポが一気に勃ち上がって後ろに立つ俺たちの視界から消えた。

「竜一のケツマンコは……いや、本人に言ってもらおうかな。俺は気にしないで良いから、孝史にじっくり教えてやれよ」

「は、はいっ!お、俺のケツマンコは、括約筋だけじゃなくて直腸全体、腸壁の皺単位で動かせるんだ。
腸液の代わりに催淫液が出るようになってて、濡れ具合も締め付け具合も御主人様のお望み通りに出来る。
勿論全身の感度を大幅に上げる事も出来るぞ。
今は御主人様の操作によって快感を増幅して頂いてるのかもしれないが、改造による快感増はマジで比べモンにならねえ。
全身の快感を感じる神経細胞は以前の数倍、チンポや乳首はそれ以上に増える。
小便をする必要が無くなるから、膀胱は新しい精子袋になっている。大量の射精も可能になるだろう。
だが、ケツマンコはもっと良い。勿論、表面積が多くなって、前立腺が大型化した事による快感増だけが原因じゃない。
一度でも御主人様にケツマンコをガバガバにして頂いたら、もうチンポ弄りなんかじゃ満足出来ねえ。
ケツがケツマンコになるのは、改造して頂いた本物の奴隷だけの特権だ」

竜一は入り口だけではなく、内部をうねうねと動かしながらそう言った。
孝史はゴクリと唾を飲み込み、

「俺も……俺もすぐに改造して下さい!御主人様!」

と俺に懇願した。
俺は微笑んで頷き、全裸になった孝史にディープキスをする。
そして魔眼を開き、改変のイメージを全身へとたたき込んだ。

意識が途切れ、俺に倒れかかった孝史を支え、竜一に手伝ってもらい、プールの中に入れる。
最先端技術を使った、肺に入れる事で呼吸が出来、栄養補給も行える滅菌溶液に沈んだ孝史をしばらく眺めてから、
改めて竜一に観測を命じ、悠一郎の様子を見に戻った。

マンションの中ほどにある一室に来ると、扉の前に竜一の弟である奴隷が立っていた。
竜一は悠一郎を運ぶのはコイツに任せ、先に地下の機材を調整する事にしたのだろう。
奴隷をどけ、カーテンも降りて真っ暗な部屋に入ると、ベッドのある辺りに赤く光る円が見えた。
照り返しの中に浮かぶ悠一郎の額を見つめ、俺は満足して頷いた。

「気分はどうだ?」

「はい…何だか、不思議な気分です。…感覚が一つ、増えたような…」

「ちょっと待ってろよ、今力の使い方を教えてやる」

俺はそう言って、自身の魔眼と悠一郎に埋め込んだ魔眼をリンクさせた。
魔眼の開き方、閉じ方、使い方の感覚を直接脳に送ってやる。
悠一郎は一瞬ビクッと身体を震わせたが、すぐに脳に送り込まれる情報に慣れたようだ。
やがて頷くと、魔眼の発光を止め、目を閉じて額に沈めて、電気を付けるため立ち上がった。

「分かるか?その力」

俺が言葉少なく問うと、質問の意図をしっかりと理解した悠一郎がハキハキと応える。

「はい。俺の魔眼は御主人様の魔眼のβであり、下位存在です。催眠性能も低く、何十人も一度に奴隷へと堕とす事は出来ません。
また御主人様が掛けた催眠を上書きする事は出来ず、自身のβを御主人様の許可無しに生む事も出来ません。
βの魔眼は御主人様の魔眼とリンクし制御されており、御主人様の意思を受信する事は勿論、その瞳が見た映像を記録・転送する事が可能です」

「よし。…もう一つ、魔眼の力による作用…あるよな?」

俺はそう言うと、悠一郎の股間を鷲掴みにした。既にガチガチになっている。

「っ!はぃ…魔眼の力による副次効果として…魔眼の保持者は、精力絶倫になり…ます…あっ」

「うん、そうだ。明日からはラグビー部の全員を俺の奴隷へと改造するために励めよ。…堕とすために、この身体を使っても良いんだぜ?」

硬くなっている部分を無理矢理揉みしだかれ、痛みと快楽に顔を歪めながら、
今の欲望と明日からの欲望、二つの欲に染まって頷く、かつては誠実な、今ではただ淫乱な悠一郎、俺は再びその身体を味わおうとした。

その時、俺の携帯が震えた。

やや不満そうにしている悠一郎を抑え、携帯を開く。忠勝からのメールであった。

『明日、部室に来てくれ。待ってる』

俺は種が息吹いた事を知って、にやり、と笑った。

朝早く、もう慣れた道を通って俺は部室へと辿り着く。
忠勝は既に来ていて、私服のまま他の部員と雑談をしていた。
私服姿も中々良いが、やっぱラグシャツ着てるのが一番カッコイイな…ん?
俺はすぐに忠勝の変化に気付いた。が、顔には出さず普通に接する。

「オハヨーゴザイマース。あれ?チュウさん髭剃ったんですか?」

「ああ、ちょっと暑苦しいかなーと思ってな。…変かな?」

「いや、スッゲーかっこいいですよ!っつーか髭も似合ってて悪くなかったっすよ!」

ちょっと軽めの後輩のように振る舞い、忠勝も違和感無く受け入れる。
俺は髭を剃った忠勝の心境の変化が手に取るように分かり、こっそりと楽しみつつ、何事にも気付いていないように、忠勝に聞いた。

「それで、俺に何か用事があるんですか?チュウさんのお願いなら何でも聞いちゃいますよ!」

「な、何でもって…あーっと、その、だな…何だ」

いきなり本題に入り、慌てる忠勝。言いやすいように魔眼で人払いしてやった。
それでもモジモジとしたまま、何も言わない。

「そのー…そういや、悠一郎はどうしたんだろうな。今日はおせーな」

間に耐えきれなくなったのか、話を逸らして雑談を始める。

「部長ならもう少ししたら来るんじゃないですかね」

昨日の晩遅くまで俺と共に過ごした後、今はまだマンションで部員の洗脳計画を立てているはずだ。

「そ、そうか…」

何故俺が悠一郎のスケジュールを知っているのか、という疑問すら浮かばない程焦っているらしい。
余りにウジウジするので、いっそ魔眼で後押ししてやろうか、と思った瞬間、意を決したのか、
忠勝はまっすぐ俺を見て、大声で叫んだ。

「お、お前が好きだ!付き合ってくれ!」


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