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すれ違う男たちが、怪訝そうな表情で俺を見ている。
当たり前だ。ここは体育大で、オープンキャンパスの時期でもないのに俺は、高校の制服を着て堂々と侵入しているのだから。
それにしても、なんて素晴らしい場所だろう。
すれ違う男たちは全員、鍛えられた体をしていて、シャツにその筋肉を惜しげもなく浮かべている。イマドキの大学生みたいにチャラチャラしてるヤツなんていない。全員、スポーツマンらしい顔つきをしている。
俺はしばらくこの楽園みたいな空間を、存分に散策した。備え付けのトレーニングルームも窓から覗いたし、柔道場や剣道場などから聞こえてくる掛け声も聞いた。トラックを疾走する陸上部員の生足もじっくりと眺めて味わった。
余りの愉しさに、俺は本来の目的を忘れてしまいそうだった。
そう、俺は今からこの男たちを、俺の奴隷に変えてやらなければならないのだ。
さて、まず何部から堕としてやろうか?
マイナーな部活から攻めるのもいいが、やっぱり最初はメジャーどころを狙うべきだろう。そうすると、野球部、サッカー部、ラグビー部あたりだな。
そうだな、最初はラグビー部にしてやろう。ユニフォームに身を包んだ男たちが俺のいいなりになる様を想像して、俺は股間を硬くする。
想像ではない、俺にはそれが可能なのだ。俺にはその力があった。
とりあえずまず俺は、ラグビー部の部室に向かうことにした。しかし、その場所がわからない。
面倒だ。「アレ」を使おう。
俺は、たまたま目に付いた、どうやら教師らしい男に声をかける。
「すいません」
「ん?」
男は振り向いた。腹が出ている中年体系だったが、しかし体はがっしりと鍛えられていることがよくわかる。着ている白いポロシャツに、胸の筋肉、そして乳首が浮かんでいた。よしよし。
「ちょっと、教えて欲しいことがあるんですが」
明らかに大学生には見えない俺の風貌に、男は戸惑っているようだった。まあムリも無い。
「あ、ああ、なんだ?」
「ここを見てください」
そういって、俺は自分の額を指差した。まだ、そこには何も無い。男の視線が額に向く。その瞬間、俺は能力を発現させた。

次の瞬間、俺の額に、メリッという音がして、もう一つの眼が現われた。
勿論、普通の眼じゃない。本来白目の部分は紫色をしており、黒目の部分は縦に長く、赤色をしている。
男はそれを見た瞬間、全ての表情を失った。バサバサと、腕に抱えていた書類が落ちる。
「拾え」
俺は高圧的な口調で男に命令した。男は少し呆然と立ち尽くしていたが、
「はい…」と返事をすると、屈みこんで散ばった書類を拾い出した。
俺は周囲を見回す。誰も居ない、大丈夫だろう。
男は書類を拾い終え、うつろな目で俺を見つめて呆然と立ち尽くしていた。
「名前を教えろ」
「上山周一です」男は低い声で応える。
俺は上山に歩み寄り、その鍛えられた胸を掴んだ。上山は一瞬反応するが、すぐに脱力する。なかなかの揉み心地だ。俺は続けざま、シャツに浮かび上がった乳首を人差し指の爪で刺激した。ぴくぴくと反応している。
「お前はここの教員だな?」
「はい、そうです」
俺はニィと笑うと、今度は股間を鷲掴みにした。少しだけ勃起している。俺はその重みを堪能した。
おっと、最初の目的を忘れるところだった。
「ラグビー部の部室の場所、分かるよな?」
「…はい、わかります」
「案内しろ」
「はい」
俺は股間から手を離す。すると上山はまるで何かに引っ張られるような足取りで歩き出した。

「…こちらです」
俺が案内された部室棟は、綺麗に改修されていた校舎とは違い、少し古びたものだった。ラグビー部の部室の前には、誰が脱いだのかわからない片方だけのソックスや、萎んだラグビーボール、空っぽのシャンプーのボトルなどが無造作に捨てられている。
汚れたガラスから部屋の中をのぞき込むと、男が一人居るのが見えた。丁度良い。
「よし、よくやったな。お前は今から俺に『眼』を見せられた場所まで戻る。そこまで戻ると、お前は今の状態から目覚める。そのとき、今の状態の記憶は全て忘却する。分かったな」
「はい、わかりました」
上山はうつろに返事をすると、のそのそとした足つきで来た道を戻っていった。
さあ、時間だ。
俺はたてつけの悪い扉をノックする。
「はい」
中から声が聞こえた。


 扉を開けると、ムアッと汗臭い空気が溢れ出した。
俺は雄の臭いをタップリと吸い込みながら周囲を見回す。
外から見たとおり、部室としてはあまり広くは無い。
精々八畳あるかないか程度のスペースで、両脇の壁に古ぼけたロッカーがズラリと並んでいる。
中央に長椅子が数脚置かれ、奥の窓に向かって一つだけ机とパイプ椅子が置かれていた。
その横に扇風機が置かれている。
どうやらトイレのドアらしき扉があるが、それ以外には部屋も無く、物も無い。
個別のシャワー室は無いか…まぁ古そうな建物だしな。
しかし最低限の掃除はしてあるようだ。
というか、ゴミは全部外に出すか、ロッカーに入れるかしてるのか。
まぁ、ゴミの中で男を侍らすのは好みじゃないし、体育会系とはいえだらしない大学生なんてしょっぱいから好都合だ。
 男はパイプ椅子に座り、一人で何かを書いているようだった。
背後からそっと近寄る。どうやら学生のようだ。
短く刈り、逆立った髪は、窓から入る陽光で濃い焦げ茶色に輝いている。
ユニフォームは俺も見た事があるような柄で、多分普段の練習用に使っている有名チームのレプリカ品なんだろう。
ユニフォームの上からでも分かる鍛えられた大きな背中に筋肉…いいぜ、合格だ。俺の物にしてやる。
 
 男は最初、俺の事をラグビー部の関係者だと思ったのか、そのまま作業を続けていたが、何も言わずに突っ立っている俺を不審に思ったんだろう。
座ったまま、こちらに振り返った。
流行のフレームの眼鏡を掛けた顔はキリッとして男らしく、体育会系的なワイルドさと理知的なイメージが程良く混ざったかなりの上玉だった。
いきなりこんなイケメンにぶち当たるなんて、俺って本当にツいてるな。

「えーっと…君、誰かな?誰かの弟?今オープンキャンパスとかやってなかったよな…」

 流石にいきなり部外者に怒鳴りつけるのは憚られたのか、男は若干引きながらも聞いてくる。
そりゃそうだ。体育大のラグビー部に制服姿の高校生がやって来て、背後に立ったままジッとしているなんてシチュ、普通は考えないもんな。

 俺は何も答えず、男をジックリ検分する。
先ほどまでは見えなかった厚い胸にポチッと浮かぶ乳首、短めの白いラグパンから生える引き締まった太い足。

 あぁ、我慢出来ねえ。……いきなり喰っちゃうのは勿体ないかな…いや、いいや。
この大学にはまだまだ俺好みの男が居るはずだ。一人くらい構わないだろ。
俺は不審そうな顔をしてるイケメンの顔を見つめると、額に意識を集め、魔眼を出現させる。
男は驚きを示す間もなく、全ての表情を失った。

「立ち上がれ。姿勢良くな」

 俺がそう命令すると、一瞬のタイムラグの後男が、「はい」と反応し、椅子から立って気をつけの体勢をとった。
いやぁ、それにしてもデカい男だ。俺の目線とこいつの胸が同じ位置にある。
男の乳首をツンツン突いたり、ボタンのように押してみる。
まだ勃ってはいないものの、コリコリしてて良い感じだ。思わず十六連射。
そういや…

「まだ名前を聞いてなかったな。お前、名前はなんていうんだ?」
「…中川孝史」

 俺は孝史に抱きついた。
ほのかに汗の匂いが染みこんだラグビーシャツに顔を埋める。
手を孝史の背中に回して、弾力ある筋肉を両腕に感じる。
孝史の足には既にガチガチになった俺の勃起が押しつけられてるが、それでも孝史は虚ろな表情で気をつけをしている。

「一人で何してた?」
「…俺、マネージャーだから…今日の個別メニューを作って…た…」

 なるほど、だから一人で居たのか。

「タメ語で喋んなよ」

 俺は命令し、抱きついたままシャツ越しに孝史の乳首をしゃぶる。
胸の辺りがヨダレを吸って変色してるが、俺も孝史も気にしない。

「…はい、分かりました…」

 やや後れて孝史が反応した。俺は孝史の乳首を吸い続けながら質問を続けた。
年齢や趣味から始まり、あらゆる個人情報を聞く。勿論、性癖についてもだ。

 本人から得た情報によると孝史は21歳のラグビー部マネージャー。ノンケ。
趣味はラグビーと筋トレ、それに合コン。
中々真面目っぽい顔の割りに、案外女遊びは好きらしい。
何人と寝たかは全く覚えてないようだったが、魔眼の力は本人すら忘れた記憶すら思い出させる事が出来る。
何と脱童貞から五年で100人斬りを達成していた。イケメンの特権だろうか。

 遊び人かぁ…折角禁欲的っぽい体育大に来たのに、最初の獲物に相応しいのか、そうじゃないのか、イマイチ分からなくなっちまったなぁ。
ま、同じタイプの奴隷より多様な奴隷を揃えた方が良いだろう。
 しかし別に何人の女とヤろうが羨ましくも何ともないが、何となく腹立たしい。
何にしろ、もう孝史が女を抱く事は二度と無いんだから、と俺自身に言い聞かせる。

 数分吸ってみて分かったが、どうも孝史は性感がイマイチだ。
遊び過ぎで耐性が付いてるんだろう。
乳首もそうだが、背中をさすり、尻を揉んでみても、俺の腹に押しつけられた孝史の股間はピクリともしない。
クソッ!面倒臭い!今はさっさとヤりたい気分なのに!
俺は抱きしめていた両手を離すと、孝史のラグパンとサポーターを足首までズリ下げた。
ズボン下ろしの体勢になっても、当然孝史はピクリともせず、股間のイチモツをさらけ出している。
孝史のモノは、先程押しつけた時の感触から想像した通り、かなりのデカチンだった。
普通の男の勃起時の長さくらいはあるんじゃないか?という大きさがデフォルトサイズみたいだ。
大きさもさる事ながら、形が綺麗だ。皮はしっかり剥けてカリは高く、左右に曲がってる事もない。
扱いて勃たせるか…いや、時間掛かりそうだな…。単に今の興奮を吐き出したいだけじゃない。
もしかして部室に篭もったマネージャーを心配し、誰かが来てしまうかもしれいない。
しっかしなぁ…この勃ちの悪さ…俺に興奮するようにさせるか、男好きの淫乱にするか…いや、待てよ。

 俺は再び魔眼を開くと、孝史に見せた。額に力を込める。
意識だけではなく、身体にも魔眼の力が及ぶように。

「お前の身体は童貞の頃に戻る。お前の記憶から、身体からセックスの体験を消せ」
「…はい」

 魔眼の力が、孝史の虚ろな瞳から脳に、筋肉に、身体全身へと行き渡るのを感じる。
これでいい。俺は孝史のシャツを剥ぎ取ると、再び抱きつきながら茶色い乳首に吸い付き、両手で尻を揉みしだいた。

 孝史は相変わらず無表情のまま気をつけの姿勢で立っている。
しかし、俺の愛撫によってその顔は徐々に火照り、巨根が俺の腹の下ですぐに暴れ出した。
実際はどうあれ、魔眼によって孝史の身体はリセットされ、思春期の頃の性欲と敏感さを取り戻したのだ。

「許可するまでイくなよ」
「…はい」

 快感が与えられ、血液が送られる度にブルンブルンと大きく震え、先走りを垂らす孝史自身を握りしめ、俺は命令する。
そしてプクッと膨らんだ乳首から、綺麗に割れた腹筋に辿る汗を舐めとり、臍を舌で抉って、孝史のイチモツに舌を伸ばした。
熱く固く大きなソレを口に含み、俺が楽しめるようにしゃぶる。
それは舐められる側にとっては下手な舌遣いだが、性交経験がゼロへと戻った孝史にとっては未知なる快感だ。
 無表情のままマックスまでガチガチにし、カウパーの糸を引いているイケメンというのも乙なものだが、折角なので快楽に溺れる表情も堪能する事にした。
俺は口を離すと、こう言った。

「快感を感じたら素直に表現しろ」
「は…いぃぃ…あぁ…気持ちいいぃ…あっ」

 途端にそれまでの無表情から、蕩けたような顔へと変わる。
だが、その瞳はどこか虚ろなままだった。
俺は孝史を全裸にさせ、長椅子にM字開脚で寝かせると、尻を解し始めた。
痛がりながら抱かれても興醒めなので、尻の痛みを感じなくしてやる。
そのお陰で、指が一本、二本と増えても、孝史の喘ぎも勃起も止む事は無い。
しかし快感を与えた訳じゃない。元からの素質だ。
こんなエッチで感じやすい身体が、すっかり快感に慣れるまでセックスを重ねたのか。
ホントこいつヤリチン野郎だな。
それが今ではヤリチン童貞…形容矛盾だなぁ…。
しかし偶然とはいえ結構面白い奴隷が出来上がりそうだ。

「へへ…女とヤる時は、まんぐり返しで犯すのが好き…だったな。もう覚えてねえかな?」

 俺はそう呟くと、孝史にまんぐり返しの体勢を取らせる。
筋肉質な尻たぶの間からは、毛に覆われ、緩んでパクパクともの欲しげに動く秘孔が覗いている。
リセットされてもセックス好きな所は変わらないらしい。
息を荒くしながら、尻に突っ込んで欲しがってるのが丸分かりだ。

「おら、欲しいんだろ」
「…はい、チンコ突っ込んで欲しいです」
「ったく、初めての癖にケツでこんな感じて、孝史、お前って本当に変態の淫乱野郎だな」
「はい…俺は変態淫乱野郎です…」
「変態野郎は誰かの奴隷になるべきだ。そうだろ?」
「はい、そうです」
「だから、お前はたった今から俺の奴隷だ。俺だけの事を考え、俺だけを愛し、俺だけの物になるんだ」
「……はい、俺は今から貴方の奴隷です……御主人様」
「よし、俺がお前のケツに突っ込むと同時に、奴隷になった事は覚えたまま覚醒するんだ。いいな」
「…はい」

 俺は孝史の初物の孔を一気に貫いた。
途端に孝史の目に理性の光が戻る。だが、その目は服従と快楽に堕ちていた。
俺の熱くなった棒を孝史のキツく締まる尻に思い切り叩きつける。
孝史はまんぐり返しのまま俺の動きに合わせて、尻とガチガチになったまま自身の腹に当たる肉棒を揺らし続ける。

「あっあっあっ…す、すげえ!こ、こんな……き、気持ちいいです、御主人様!」
「そうだろ、そうだろ!お前はもう俺の瞳の虜だ!よし、今日は何回でもイッていいぞ!」

 俺の言葉が聞こえるかどうかという速さで、孝史の巨根は白い迸りを放った。
俺はギュッとキツく締めてくるのを堪え、掘り続ける。
それでも十分ほどで、俺は孝史の中で爆発した。
そのままタップリと注ぎ込む。
孝史の方はというと、俺が掘ってる間に何度もイッたのだろう、
上半身全体を自身の体液で白く汚している。
未だ萎えない陰茎の先からは、最早半透明になった汁が垂れていた。
息子をケツから引き抜くと、ポッカリと空いた穴に白い体液が溜まっているのが見えた。

 俺は一息つき、まんぐり返しのまま陶然として動かない孝史を眺めた。
次は他のラグビー部員達か…どうやって犯そうか。
孝史のようにガッつくのはやはり勿体ないな。
しかしいきなりこんなセックスしちゃって良かったかな…。
コイツが一番のイケメン、一番の名器って事は無いよな…。
そんな不安に襲われる。


 それが杞憂に過ぎなかった事に気が付くのは、すぐ後の事だ。


とりあえず俺はまず孝史の体や俺の体についた行為の痕跡をポケットティッシュで拭い去った。
臭いを嗅ぐと、濃厚な精子の臭いがした。さすがヤリチンだ。
そして孝史にまたウェアを着させ、俺の目の前で気をつけさせる。
見た目は先ほどまでの孝史と同じだが、中身は俺の忠実な奴隷として生まれ変わっている。
その証拠にラグパンにはくっきりと孝史のデカチンの形が浮かび上がっていたし、俺が太股を軽くさすってやるだけで「あっ、あ…」と悩ましげな声を漏らしていた。
とりあえず、いつまでもこうしているワケにも行かない。
「とりあえずお前はメニュー作成に戻れ」
そう命令した瞬間、
「おい孝史! おせぇぞ! 何してんだ!」という怒鳴り声とともに男が部屋に乗り込んできた。
俺は驚きに一度大きく体を震わせる。
「あ、チュウさん、すいません、すぐ戻りますから!」孝史が返事をする。
俺はゆっくりと振り返り、その男の方を見る。

先ほどの不安は吹き飛んだ。目の前の男は、孝史に勝るとも劣らない上物だ。
髪の毛は坊主。髭はラウンド髭。男らしい、いかにもホモにウケそうな顔つきをしている。しかし角度によっては、結構なイケメンにも見える。女にもモテるかもしれない。孝史とは系統の違う、野性の臭いをぷんぷんさせている男だ。
練習中だからだろう、顔には汗が玉になって浮いており、それがこいつの男らしさをより一層強調している。
体つきも申し分ない。いかにもラガーマンといった体格で、太股なんか、俺の腕の二倍くらいありそうだ。孝史も逞しかったが、この男は更に一回り大きい体をしている。
じろじろと男の体を見ていると、その男が怪訝な顔で俺を見ていた。
「……、おい、こいつは?」
やばい、そうだった。俺は急いで魔眼を使おうかと思うが、男は今孝史の方を向いている。
「あ、こいつは、俺の弟です」
え?
「弟? お前、弟なんて居たのか?」
「ええ、見て分かるとおり今高校生なんですけど、大学どうするか結構迷ってるみたいで、なんか勝手に見学に来ちゃったんですよ」
男は俺の方をじっと見る。
「…似てねぇな」
「よく言われます。俺父親似で、こいつ母親似だから」
孝史は全く悪びれる風も無い。俺はこいつを最初に奴隷にしたことが、いかに幸運だったかを実感していた。ここまで機転の効くやつだとは。

「それでチュウさん、申し訳ないんですけど、今日こいつに部活の見学、させてやってもいいですか? 折角来たんだし、練習くらい見せてやりたいんですよ、な?」
そう言って孝史は俺の方を見る。
「…よろしくお願いします」俺はそういって頭を下げた。
「…君、ラグビーに興味あるの?」男が聞いてくる。
「ええ、まあ…」俺は曖昧な返事だ。ラグビーに興味っていうよりも、ラグビーをやってる男に興味があるだけだからな。
「そうか、じゃあ見ていきな。運動経験は?」
「一応、今は剣道やってます」…部員たちを奴隷にして以来ほとんど活動してないが。
「そうか。まあ初心者で入部するやつもいるから。心配するなよ」
そういって男はニッと笑った。笑顔になると顔がくしゅっと崩れて、人懐っこい表情になる。
まるで犬みたいな感じだ。犬、ね……。俺の心の中で、この男を征服したい気持ちが大きくなる。
まあいい、折角孝史が機転を利かせてくれたのだから、今日はとりあえずまず部活を見学することにしよう。別にこいつを落とすのは部活が終わった後だって良い。余り何人も遅れると、さすがに不審がられるだろう。
「…それで、急に弟が来たから、まだメニュー作成終わってないんですよ。あとちょっとだけ、すぐ終わりますから」
「分かった。キャプテンにはお前の弟の見学のことも含めて俺から言っておくから。すぐ来いよ!」
男はそういうと慌しく出て行った。
静かになった部室で俺は孝史に聞く。
「今の男は?」
「山口忠勝、この部の副部長です」
「ふーん…なるほどね。だからチュウさんか」
「そうです」
「とにかく、よくやったな。良い機転だ。おかげでこれから、次の奴隷を物色できるぜ」
「ありがとうございます」
「まあとりあえず、今の山口だったか、こいつが最有力候補だな。いい男だな、お前もそう思うだろ?」
「そうですね」
「なんだ、勃起してるのか?」
「はい、チュウさんが奴隷になるのを想像したら、勃って来ました」
俺は奴隷らしいその姿に満足する。

メニュー作成を終えた孝史とともに、俺はグラウンドへと向かった。
歩きながら俺は、ただ見学してもつまらないので、とりあえずまず仕込みを行おうと考えていた。
先ほどの忠勝と、もう一人見知らぬ男が待っている。
「部長です」俺にしか聞こえない声で孝史が言う。
なるほど。ますます本当に、無駄な心配だったな。
日本男児らしい切れ長の目と、しっかりと通った鼻が印象的だった。今時のイケメンとは違うが、誰しもがこの男の顔を見れば「整った顔」と形容するだろう。表情のせいもあるだろう。部長を務めているだけあり、責任感の強さや能力の高さが、顔を見るだけで察知できる。孝史や忠勝に比べると体格は細いが、運動に適した瞬発力のある筋肉が、しっかりとついているだろうことは推測できた。
「部長の、菊池悠一郎です」
男がそう俺に名乗ってくる。
「兄がいつもお世話になってます」俺はそう言って頭を下げ、魔眼を発動させ頭を上げた。
魔眼を見た悠一郎と忠勝の表情が抜け落ちる。
「この後俺を、全部員にまとめて紹介しろ」
俺は悠一郎にそう命令する。
「はい、分かりました」
「不自然にならないようにな」
「はい……お前たち! 一回集合だ!」
悠一郎はいつもの調子で部員たちを集める。眼は濁っていて光が無いが、気づく人間はいないだろう。

部員たちが各々の練習を中断し、こちらに集まってくる。総勢40名程度か。
その中にも、上物の姿がちらほら見える。ラグユニのせいで二割増くらいに見えているのかも知れない。
「えー、この子はだな、孝史の弟さんだ。大学進学で、うちの大学も考えているらしい。いろいろ聞かれたら答えてやってくれ」
部員たちの80の目が、好奇の色でこちらに注がれる。
俺はその瞬間を狙って、また魔眼を発動させた。
全員が一気にトランス状態に堕ちる。異様に静まりかえったグラウンドに、他の部活の掛け声が聞こえた。
「お前たち、良く聞け」
「「「「はい」」」」孝史以外、全員の部員たちが返事をする。異常な光景だ。
「俺と孝史は兄弟だから、どんな会話をしていても、どんな行為をしていても、全く気にならない」
「「「「気にならない」」」」
「俺がお前たちにする行為も、何もおかしいことは無い、全く気にならない」
「「「「気にならない」」」」
「あと悠一郎、今日は孝史は練習は無しだ。弟が来ているのだから相手をしなきゃいけないからな。分かるな?」
「はい、分かります。孝史は今日、練習は無しにします」
「あとお前たち、今日はラグパンの下は何も履くな。履いていないことに、違和感は持たない」
全員がのそのそと立ち上がり、ラグパンを脱ぎ、下のスパッツを脱いだ。
そうだな。折角だ。
「脱いだものは俺によこせ」

大量の男たちの脱ぎたてスパッツが、俺の手の中でてんこもりになっている。
まだ体温が残っており、汗と股間の臭いがムンムン漂っている。
俺はそれに顔を埋めて臭いを存分に堪能する。横で孝史がじっとこちらを見ていたので、何枚かおすそわけしてやった。孝史も嬉しそうにその臭いを嗅いでいる。孝史の股間はギンギンに勃起していた。
そろそろいいか。
「よし、じゃあお前たち、目を覚ましていつも通り練習に戻れ!」

部員たちは練習を再開した。いつもと違うのは、ラグパンの下に何も履いていないということだ。
「どうだよ孝史? いい眺めだな?」
「そうですね、御主人様」
スクラムをする部員たちは、引き締まった尻を惜しげ無くもみ合いでめくれ上がったパンツから晒していたし、パス練習をしていて転倒した部員からは、皮をかぶった太いチンポがばっちり見えた。うんうん、本当に良い眺めだ。
「どうかな、練習風景は?」
いつの間にか俺の後ろに悠一郎が居た。顔についた汗を、肩にかけたタオルで拭っている。
「ええ、すごいですね……なあ孝史、どいつから奴隷にしてやろうな?」
「そうですね、迷いますね」
そんな俺と孝史の会話も、にこにこしながら聞いている。
「本当に今日は、突然なのに見学させていただいて、ありがとうございます」
「いやいや、気にしなくていいよ。丁度大きな試合も終わったあとだったからね」
「あ、そうなんですか。良かったです」
「ところで受験生、勉強のほうはどうなんだ?」
「ああ、ええ、まあ、ぼちぼち…」
悠一郎は俺の隣りに座ってくる。
「もし本当にうちの大学に入りたいんだったら、実技の試験があるから、普通の試験の勉強だけじゃなくて、そういうのも練習しておかないと。詳しい話は孝史から聞けばいいと思うけど、試験の内容、ローテーションらしいから、他の学年のうちの部員のやつとかにも、もし良ければ内容聞いてみな」
どうやら意外に、気さくなところもあるらしい。実際俺はほとんど悠一郎の話は耳に入っていなくて、隣りに座った悠一郎の汗の香りと、ラグパン一枚だけで覆われた股間のふくらみに、夢中になってしまっていた。
「はい、頑張ります」
「おう、頑張れよ、ワカゾー」悠一郎はそういって、ぽんと俺の背を叩き、練習に戻っていった。
練習で汗をかいている部員たちのラグパンは透けていて、股間の形がしっかり分かるくらいになっていた。


そしてしばらくして練習が終り、俺は孝史の次に「あいつ」を堕とすことにした。

 グラウンドの片付けをする部の連中を尻目に、俺は両手いっぱいの下着を抱えて孝史と共に一足先に部室へと戻った。
決めた。次の獲物は悠一郎だ。
勿論、忠勝の方を堕とす気も充分ある。しかし忠勝とどちらを先にするか、実に悩ましかった。
見た目のタイプこそ違うものの、どちらも上玉で甲乙つけ難い。ならば別の要素で決めればいい。
 やはり部長命令でラグビー部員全員を集め、一気に集団催眠に掛けられるのは、俺好みのラグビー部員全てを落とすまでのアドバンテージになる。
忠勝も部員に慕われているようだし、副部長の命令には従わないという事も無いだろうが、そこは念には念を入れた方が良い。
 いや、違うか。
さっき嗅いだ悠一郎の匂いが、俺の頭から消えない。男を堕とす理由なんて、それで充分だ。

 部室の窓から、薄暗くなってきたグラウンドを眺める。
ラグビー部が片付け終わって部室まで帰ってくるには、まだ時間がありそうだ。
ああ、早く悠一郎とヤりてえなぁ……。
俺は行き場の無いムラムラを抱えたまま、辺りを見回した。
長椅子の上には、40人分もの雄臭い下着が山積みになっている。
種類は、ケツ割れにスパッツ、ボクブリ等、特に決まりが無いのか、部員はそれぞれ好きに穿いているようだ。
いくら体育大とはいえ、流石に金欠が多いであろう大学生に、練習時の下着の統一までは強要出来ないか。
まあ、全員堕とし終えたら、俺が一種類に決めてやろう。

 孝史は下着の山に顔を突っ込んでいた。
 軽度の近視らしく、読み書きする時以外の日常生活では眼鏡を掛けていない。
今、眼鏡を外した孝史は、掛けている時とはまた少し違う格好良さがある。
あるにも関わらず、今の孝史は変態野郎としか言えない。
 恍惚に充たされた顔で、汗まみれの男の下着を両手で抱え、口に咥え、男の下着の山に顔を埋めてギンギンに勃起する孝史。
こんな姿の孝史を、一体誰が想像するだろうか。
 いや、この光景は今朝まで、どころかたった数時間前までは、確かに地上の何処にも存在していなかったのだ。
部員にも、友人にも、誰にも想像出来るはずがない。
誰にも想像出来るはずがない光景が、今俺の手によって、俺の目の前に広がっている。

「奴隷の醍醐味、ここにあり、ってか?」

 俺がふざけて呟くと、何を勘違いしたのか孝史が「ふぁい」と口をもごもごさせながら返事をした。
ちょうど良い。悠一郎との一戦に備えて、少し準備運動しておくか。

「おい、孝史。もう一回ヤろうぜ」
「は、はい!」

 孝史は長椅子から転げ落ちるように降りると、ラグパンを一気に脱ぎ去った。
布から解放された勃起チンポが、腹にベシッと音を立てて当たる。
ウェアも脱ごうとするのを押しとどめて、その鍛えられた身体を眺めた。
それにしても、全くもってこのデカい身体に相応しい巨根だ。
普通はあんまりムキムキだと、相対的にチンポが小さく見えちゃうんだがな。
 孝史はそのまま直立不動となり、俺の視線を受け止めた。
目をキラキラを輝かせて、俺の更なる言葉を待っている。

「おいおい、ヤる気満々だなぁ。そんなに掘られるのが嬉しいか?」

自分の事は棚に上げて聞くと、

「はい!非常に嬉しいです!」
「もっとハッキリ言ってみろよ」
「御主人様に尻を掘ってもらうのはとても嬉しくて気持が良いです!」
「ふーん…奴隷になってそんなに良かった?」
「はい!世界が180度変わったようです!本当に最高の気分です!」
「へへ…そこまで持ち上げられると照れるなぁ」

 先程の機転の速さを見ると、
何だかゴマすられてるような気もしたが、まあ、良い。
魔眼で刷り込んだ俺への忠誠と愛はホンモノなのだから。
俺が褒美をやるように乳首を優しく抓ると、孝史は大きな声で喘いだ。

「次は悠一郎を奴隷にしてやろうと思うんだが、どう思う?」
「あぁ…は…はぁはぁ…部長が奴隷になるのは素晴らしいですね……っぁ!」

 俺の指に合わせて悶え、喘ぐ孝史。
こりゃ今後も魔眼で快感を増幅させてやる必要は無いな。ただ…俺は魔眼を開き、

「お前は性的快感への耐性がつかない」

 孝史のこの感度が再び失われる事がないよう暗示をかける。
感度の方は固定したので、女との付き合いがあった記憶も元に戻してやる。
ただしセックスの経験だけは抜かす。
これで心は女たらし、身体は(記憶と耐性の部分では)童貞。
名実共にヤリチン童貞と呼ぶに相応しくなったんじゃないだろうか。

「さぁ…お待ちかねの…っと、その前に」

俺はベンチに散らばる四十人の下着を指さし、

「この中で悠一郎の下着は分かるか?」

 と尋ねた。孝史は恍惚の表情から真顔に戻り、山を漁る。
暫く考え、やや首を捻ったがやがて頷き、

「多分これじゃないでしょうか」

 と、一枚取り上げた。
それは白いケツ割れサポーターだった。
新品ではないが、他のと比べても特別丁寧に使っているように見える。
これといった染みや汚れは見受けられない。
臭いを嗅いでみたが、汗と雄のたまらない臭いがする事は分かっても、流石に犬のような個人を判別出来るほどの嗅覚があるはずもない。
良く分からん。
 孝史によると、悠一郎はいつも部長として相応しい、きちんと整ったモノを好むらしい。
服装も、着崩す事はあっても洗濯の手を抜くという事は無いそうだ。
確かに部長がそういう部分でダラけてたら部員に示しが付かないからな。
片付いた部室の理由も良く分かる。成る程、印象通りの責任感の強い部長なんだな。
そして責任感だけじゃなく、ユーモアもある。いいね、堕とし甲斐がある男だ。
 俺は物欲しそうにしてる孝史に、エサをやるようにケツ割れを放った。

「ほれ、嗅いで良いぞ」
「はい!」

 孝史は嬉しそうに握りしめ、「部長…すげえエロい匂いだ…」と言いながら、咥えたり舐めたりしている。
ったく、女好きが一気に反転して大の男好きになっちまったようだ。
 男好きなのは構わないが、こういうタラシには愛と性欲は別なんて言い出すタイプが多い。
少し釘刺しておかないと、「俺の奴隷」を通り越して、誰にでも腰を振るビッチ野郎になっちゃうな。

「忠勝だけじゃなく、悠一郎を奴隷にするのも嬉しいか」
「はいぃ…嬉しいです…」
「へぇ…あいつらとセックスしたいか?ヤリたい?ヤラれたい?」
「…はぁ…あぁ、いえ、御主人様が望むのなら。そう、御主人様がそうお望みでしたら、彼らとセックスさせていただきます」

 孝史の瞳に理性の輝きが戻る。
それはそのまま俺への強い忠誠と愛に呼び起こされる。孝史は考える。俺の少ない言葉の意味を。その真意を。そしてそれを汲み、孝史がどう生きるべきなのかを。

 孝史はもうケツ割れを咥えてはいなかった。
キリッとしたハンサムな顔を、ただ俺の方にまっすぐ向けている。
下半身丸出しの上ビンビン、上半身はウェアを着てケツ割れを握ってる間抜けな図なのに、それでもカッコイイとは、何か卑怯だなコイツ。

「もう一度聞くぞ。忠勝や悠一郎を奴隷にするのは嬉しいか?」
「はい、御主人様の奴隷が増える事は嬉しいです。御主人様に犯され、御主人様に従う人間が増える事が、奴隷である俺の喜びです」
「よし、良い子だな、孝史。ご褒美をやるよ」

 頭の良い孝史ならこれだけで充分だろう。
これで孝史の中の、奴隷の分を過ぎた支配願望や、俺以外に人間に対する過剰な性欲は抑えられる。
乱交用の奴隷なら幾らでも作れるが、折角のヤリチン童貞なのだ。
偽りとはいえ、前も後ろも、俺以外に対する純潔を保った方が面白い。
逞しい男に興奮する孝史は良いが、男達にヤられて喜ぶ孝史じゃ行き過ぎだ。
俺の奴隷は俺だけの物で、赤の他人の玩具にも、他の奴隷達との共有物にもする訳にはいかない。
何事もバランスが大事って事だな。

「悠一郎のケツ割れを穿いて、尻をこっちに向けろ」

 俺がそう命じると、孝史は素早くケツ割れを穿こうとした。
しかし、悠一郎との元々の体格差にプラスして、勃起の所為でかなりきついようで手間取っている。
まぁここまでデカいモノだとなぁ。
それでも一応伸縮性のある素材らしく、暫く身を捩った後に何とか穿き終わり、俺に勃起の形が丸分かりの股間を見せつけてから、ベンチの上に四つん這いになった。
腰周り、足周りのゴムは伸びきり、本来以上に臀部と、玉の付け根を丸出しにしてしまっている。
更に孝史は自分から頭を椅子につけ、両手で尻を拡げ、少しだけ開いた穴をさらけ出す。
そして、腰を振りながら淫らに挑発してきた。

「御主人様…どうかご褒美を…」
「ああ、心配しなくても焦らしたりしねえよ」

 焦らす以前に、まず俺が我慢出来ないし。
俺はウェアを剥ぎ取ると、大きな、筋肉質で綺麗な背中にしがみつき、引き締まった尻に一気にブチ込んだ。

「はぁああ!…んぁああ…」

 孝史の深い喘ぎが耳に入らぬほどに、俺は驚いた。
その熱い孔は俺の肉棒に柔らかく絡みつき、きゅっきゅと優しく締め付けてきた。
数時間前とはまるで別人のようだ。
 一度掘った事で緩んだからか、それとも俺が無意識のうちに込めたイメージが魔眼の力で現出したのか。
腰を止める事なく考えたものの、俺はすぐに思い直した。
どちらも有り得ない。つまり…

「お前、部活中にケツ弄ってたのか?」
「はぁ…はいぃぃ!ご、御主人様に、…あぁ!いつでも…あっ!」

 何時でもヤられても良いように、ってか。
微笑みのような、苦笑のような、何とも言えない笑顔が浮かぶのが自分でも分かった。
ずっと隣に居た俺が気付かなかったという事は、ラグビー部は全員気が付いてないだろう。
暗示があったとはいえ、数十人の前でアナニーした上に、その事実を誰にもバレる事がないとは、全く。
デートの時には常に相手に気遣ったり、絶対に勃起とかバレないようにして紳士ぶってたんだろうなぁ等と、実にどうでも良い考えが浮かんだ。
この用意周到さ、相手の気持ちの汲み取る能力。外見だけじゃない。こりゃ女にモテて当然だ。

「全く、お前は凄いよ、ホント」
「あ…ありがぁ…ありがとうございますぅ…っ、くっ!」

 褒めたとほぼ同時に、孝史はケツ割れの中に発射したようだ。
孝史は身体の興奮に敏感なだけではなく、心の興奮にも敏感なんだろう。
でなければ、幾ら掘られる痛みを消し、快感を表出させたとはいえ、感度を増幅させた訳でも無いのにここまでイきまくる事はない。
 俺は四つん這いから横倒しにし、ゴツい足を片方担ぎ上げた。
真っ白なケツ割れは、布地の大部分を半透明に変え、
吸収しきれなかった白濁を表面に浮き上がらせていた。
さっきほとんど透明になる程発射したのに、もうここまで濃く復活するのか。
精力絶倫、全くもって上等じゃないか。

 俺も孝史も休む事なく、当然のようにそのまま行為を続けた。
主人と奴隷のセックスは、奴隷がどれだけイッても、或いは一度もイかなくても関係がない。
あくまで主人がイッたかどうかで、継続か終了かが決まるのだ。

 その時いきなりドアが開き、忠勝が入ってきた。
おそらく片付けが終わったのだろう、その後ろにぞろぞろと部員が続いているのが見える。
孝史はちょうどドアに向かって股を広げてベンチに寝転んでいた。
つまり、精液塗れのケツ割れを、ガチガチに勃起したままの巨根を、肉棒を咥え込んだ尻を、快感に喘ぐ孝史の顔を、隠しようがない。
入ってきた皆には、俺たちの行為はセックス以外の何者にも見えないはずだろう。そもそも、それは事実なのだし。
 しかし忠勝は、全裸にケツ割れで喘ぎ続ける孝史の痴態にも、兄貴(と彼が信じているはず)の尻を犯している俺の行動にも驚く事ない。
それどころか、俺達にニカッと笑いかけ、

「よっ!どうだった?練習は」

 と、実に気さくに話かけてきた。
まだラグビー部に入るどころか、この大学に受かるか、そもそも受けるかすら告げていないのに、もう俺の事を後輩だと思っているらしい。
実に開けっぴろげで無防備な、体育会系の可愛い男だ。
とはいえ、今のターゲットは忠勝ではない。今すぐむしゃぶりつきたい気分を抑え、

「ええ、俺、あんまり詳しくないんですけど、何か面白そうでした。ね、アニキ?」
「あ…ああっ、そうだな。や、やっぱり、お前には…ああぁ…ラグビーがむ、むいて、るよ…」

 先程俺が掛けた暗示によって、今の忠勝達にとって俺達のセックスは、精々腹筋を鍛える兄と、足を抑えてサポートする弟、その程度の運動にしか感じられないんだろう。
俺は白々しくも兄弟ごっこを続ける事にし、孝史もそれに応える。

「うんうん!まぁ来年は俺や悠一郎は居ないが、兄貴がキャプテンだろうからな。しっかり扱いてもらえよ」
「ぶ…部長は院に…行くらしいっすよ…ぁ…そ、れに…チュウさんは…卒業危ういじゃないす…はぅ…かぁ…あっ!」
「っかやろ!んな事言うな縁起でもない!」

 掘られながら軽口を叩き、ケツ割れ内で射精した孝史と、全く動ずる事なく笑って返す忠勝。心地よい倒錯だ。

「しっかし、相変わらずでっけえチンコしてるなぁ孝史は。いつも弟にそんな風に見せつけて、兄の威厳保ってるのか?」
「…何言…ってんですか。チュウさんこそ凄いのブラ下げてるのに」

 そんな風とは一体どんな風に見えてんだろう。
それに、忠勝も凄い?一瞬腰が止まる。まぁ良いや。話を合わせてみよう。

「ええ、本当に、いつもこんな感じですよ。俺、アニキ以上のデカいチンポ見たことなくて、何かコンプレックスなんですよ」
「まぁ、確かに孝史のはデッケえからなぁ。部でも同じレベルは精々俺と悠一郎くらいだな」

 うおお!マジかよ。
ちょうど狙った三人が三人ともデカチンとは。
これだけの良い身体の男達なら、粗チンでも逆に興奮要素になりそうな気もする。
が、まぁ俺はやっぱりツいてるんだな。

「ま、あんまり気にすんなよ?自分自身に自信を持ちゃそれでいいんだよ、こういうモンは」
「はい。…ところでセンパイ、皆さん何をしてるんですか?俺、てっきり部活終わって着替えるのかと…」

 周りを見回すと、皆何でもないようにベンチに積まれた汗と体液塗れの下着を取り、更にロッカーの中から普段着やタオル等の荷物を全て取り出し、そろって何処かへ去って行く。
部室があるのに外で着替えるのか?
忠勝も自身のスパッツを握り、ロッカーから着替えを取り出していた。

「センパイなんて堅っ苦しい呼び方すんなよ。孝史の弟なんだから、お前もチュウさんって呼んで良いんだぜ」
「はい、チュウさん!」
「よーし、飲み込みが早いな。ああ、それでな。孝史が言わなかったのかな?この部室棟、すっげえ古いだろ?」
「えーっと…でも、とても綺麗に使ってますね」
「それは悠一郎のお陰だな。で、此処、便所しか付いてなくて、風呂がないんだよ。他の部もな。だから共同の風呂場が用意されてるんだ」
「共同浴場…ですかぁ」
「ああ。100人同時に入れる位広いぞぉ。そこで風呂入ってから解散ってのがいつもの流れなんだが…折角だ。弟、お前も来いよ」
「えっ?部外者の俺も行っていいんですか?」
「いいのいいの。将来のビー部なんだし、誰もそんな小さな事でガタガタ言わないって。な、悠一郎」

 気が付くと、ドアの前に悠一郎が立っていた。
やはり俺と孝史の結合には全く反応しない。
しかし、忠勝の言葉で難しい顔をした。
当然呼ばれなくても付いて行く気満々だった俺は、即座に魔眼を見せるタイミングを窺ったが、次の瞬間、

「そもそも、バレなきゃ問題じゃないな。少年、学生服は部室に置いていこう。君は今からラグビー部マネージャー見習いだ」

 と、ニヤリと笑って言う悠一郎に、すっかり毒気を抜かれて気が緩んでしまった。
と、同時に締め付けてきた孝史の中に発射した。

「ふう………おい孝史、大丈夫か?」

一緒に風呂に行こうと待ってくれている悠一郎と忠勝に甘え、射精の余韻をしっかり味わってから俺は孝史に声をかけた。
孝史もまた、快楽の余韻に浸っていたが、俺の声を聞くと、ゆっくりと頷いた。
俺は孝史の足を離し、正常位の姿勢すると、より深く繋がるように腰を進める。
再び喘ぐ孝史の口を塞ぐように、俺は孝史にキスをした。
頬を赤らめて目を瞑る孝史に可愛らしさを感じながら、舌を絡めあい、孔内と共に口内も犯していく。
腰をゆっくりと動かし、ガン堀りとは違う快楽を楽しんだが、あまり時間を掛けると後に障りがあるな。
三たび孝史が発射し、俺もまた孝史に中出ししたのを機に、ディープキスを止めて尻から俺の棒を引き抜いた。
名残惜しげにパクつきながら、白い体液を垂れ流す孝史の秘孔。

「良かったか?孝史」
「はい、最高でした…。御主人様、ありがとうございました…」

もう半分意識を飛ばしながら、それでも健気に孝史は応えた。
うーん、今日はこれ以上こいつをヤるのは無理だな。

「風呂、一緒に行けるか?」
「…少し、休んでから、に…」
「ああ、分かった。今日はケツ初めてでよく頑張ったな。それじゃ、後から来いよ。…あ、チュウさん!ちょっとスパッツ貸してもらえますか?」

俺は孝史に労いの言葉を掛けると、忠勝に向かって言った。

「おう、ほらよ」

 下着を貸してくれという異常な要求にも疑問を挟まず、黒いスパッツを渡してくる忠勝。
俺はヤり過ぎて上手く身体を動かせない孝史を起こし、精液まみれのケツ割れを脱がせ、身体に付いた汗や汚れをそのスパッツで拭いてやる。
そして大きめのタオルにくるんで、また寝かせてやった。
 最後に自分のチンポを綺麗にすると、二つの汚れた下着を本来の持ち主に返した。

「ありがとうございました!チュウさん、これ返しますね!後、こっちのは部長のですよね?はい、どうぞ!」

二人とも、精液でドロドロのそれを、「ああ」「おうよ」等と言って笑いながら受け取る。

と、同時に俺は魔眼を開いた。
先程までの様子を見ると大丈夫だろうが、一応保健を掛けておく。

「二人とも、俺からの提案には疑問は勿論、倫理的拒否感も感じずに従う」
「「はい」」
「元に戻れ」

 すぐに戻し、

「折角なので、その下着穿いて風呂場まで行きませんか?」

 と、提案する。
何が折角なのか全くもって意味不明だが、

「ああ、そうだな、折角だから…」「そうするか」

 と、二人は気にしない。その場でラグパンをズリ下ろした。
俺はすぐさま二人のチンポをガン見して、観察する。

 忠勝のチンポは、成る程孝史に勝るとも劣らない迫力だった。
長さは若干負けているようだが、太さが尋常じゃない。
その上しっかり使い込んだ色をしている。
ただし、包茎であった。
もっとも、先っちょから赤黒い亀頭が覗いているあたり、単なる仮性なのだろう。
とはいえ亀頭の七割方は皮が覆っている。
ふーん…自分自身に自信を持ちゃそれでいい…ねぇ。
いや、確かにこれほど大きいなら、皮を被っていようが全く関係ないか。
包茎自体は珍しくもないが、しかし、三人で一番身体が大きいのに一人だけ包茎というのは面白い。

 一方の悠一郎のモノも実に個性的だ。
その顔や雰囲気から、何となく孝史のような、スッと伸びやかで爽やかな巨根を想像していた。
実際は、何ともゴツゴツとした印象を受ける、いかにも雄といった、左曲りの逸物だ。
しっかりと剥けた大きい亀頭に、竿に浮き出た血管が更に凶暴な印象に拍車を掛ける。
長さ、太さも二人に劣らない、
いや体格差を考えると悠一郎が一番身長に比べて大きいのか。
顔とチンポのアップ写真を撮ったら、その二つが同一人物のものだと分かる人間は居ないんじゃないか。
そう思う程のイメージとのかけ離れっぷりである。
しかし、このアンバランスさ、ギャップはむしろ素晴らしい魅力となっている。

 何はともあれ、ラグビー部三人組。
見た目と同じくチンポも三者三様、
しかしそれぞれ魅力的とくれば、実に奴隷のし甲斐がある。

 ベトベトの下着を穿いた二人は、先程までの行為ですっかり鼻が慣れているはずの俺からしてもイカ臭い。
本当は精液パンツで校内見学兼お散歩と行きたかったが、しょうがないな。
他の部の連中とはまだ接触したくないし、面倒を起こすのはもっと嫌だ。
外もかなり暗くなってるし、さっさと風呂に行くか。
 俺はタオルにくるまって眠る孝史を置いて、部室に鍵を掛けると、悠一郎、忠勝と共に共同浴場へと向かった。

 さて、風呂場に着くまでどんな羞恥プレイをしようか、と思ってワクワクしていたら、なんとわずか一分ほどで目的の建物に着いてしまい、何も出来ず仕舞いで終わった。
まあ…部活動用の風呂をわざわざ部室棟から遠くに設置するはずないか…。
そこは残念だったが、幸い近い距離にあるお陰で、部外者に遭わずに風呂場まで着けそうだ。
その真新しい建物は、地上階は教室で、地下に風呂や保健室等があるらしい。
並んで歩く二人に挟まれ、地下へ直通する緩やかな坂を下りながら、建物の構造の話を聞き流す。

「しかし百人も入れるって凄いお風呂ですね」
「百人?あぁ…さっきチュウの奴が言ってたな…。いやぁ、流石にそんなには入れないんじゃないかな」
「いや、イケるだろ。…中で立ってれば。……スマン、フカしすぎた」

 こんな風に爽やかに話す二人だが、精子でグチョグチョの下着に、汁が染み出て変色したラグパンを穿いている。
穿かせた俺が言うのも何だが気持ち悪くないんだろうか。
とにかく、真っ暗で良かったな、二人とも。

 聞くところによると、この時間帯はちょうどラグビー部の専用らしい。
脱衣場に入ると、気の早い部員が幾人か、既に湯から上がって全裸で涼んでいた。
俺はそれを横目で見ながら、二人の下半身をそれとなく隠しつつ着替えた。

 いやぁ、下着穿かせたのは失敗だったな…誰が見てるか分からんから口封じしにくい。

 俺はこっそりとそんな反省をし、全裸にタオルを持った二人と共に浴場へ入った。
そこは、確かに100人は無理だろうが、それでも50人くらいは優に入れる大きさだった。
定員20人の大きな浴槽が二つ、その隣には5人用の小さなジャグジーと、同じ大きさの、こちらは水風呂だろうか、二つ浴槽がある。
向かいにはシャワー付きの水道が十基備え付けてあり、木の風呂椅子が置いてあった。
後はサウナと露天風呂でもあれば完璧にスーパー銭湯か、温泉かって感じだ。
 体育会の空気故か、それとも単なる慣れか、誰も腰にタオルを巻いてはいない。
とはいえ、コッソリ股間が見えないようにしたり、剥けチンを晒しているものの、頻繁に手をやる事で見栄剥きがバレバレになっている連中も少なくない。

 悠一郎と忠勝はそんな事はない。ここまでデカいと逆に恥ずかしくなりそうなものだが、どちらも股間を堂々と晒している。
剥けていようがいまいが、その大きさ、泰然とした態度は部長・副部長に相応しい貫禄だった。
二人は大浴場に入ると、それぞれ別々に動き出してしまった。
何時までも両手に華とはいかないか…。
 忠勝のむっちりしたデカ尻にも惹かれたが、一度決めた事だ。
悠一郎の方へ付いて行こう。
それに忠勝だって近いうちに俺の奴隷になるんだ。大差無いさ。
 なんて言うと、如何にも悠一郎はイマイチみたいな印象だが、それは違う。
悠一郎の引き締まった身体は、肉感的な忠勝の身体に勝るとも劣らない。
俺は舐めるように悠一郎を視姦する。
思わず勃ってしまったが周囲と悠一郎自身に、

「俺が何をしても、何を言っても、どんな格好でも、当然の事だと思い咎めたり不快に感じない。」

 と擦り込む事で、これからの舞台を整えた。
俺は身体を洗っている悠一郎の後ろに近づき、

「部長、お背中流しましょうか?」

と声を掛けた。悠一郎は笑って、

「おう、頼む」

 と、快諾する。
俺はとりあえず悠一郎の背中を軽く洗うと、ぴたりと張り付いた。
汗の匂いと、孝史の放った精子の臭いが、ボディソープの匂いでかき消されていく。

「ちょっと失礼しまーす」

 と言いながら、勃起をスラッとした背中に押しつけ、肩に顎を乗せ、更に泡まみれの両手を悠一郎の股間に回してみた。
悠一郎は微笑んだまま、手を振り払う事も、嫌な顔をすることもない。
 凄い。本当にこのチンポは凄い。マジでデカい。
大きさもあるが、やっぱりこの巨大さの感覚は立体感によるものだ。
カリの高さも、血管の太さも、幹の曲り具合も、全てが作用してるんだろう。
 サッパリした顔とは裏腹に、そしてその逸物には相応しく、悠一郎の陰毛は濃く、臍まで生えている。
その毛に、ボディソープをなすり付け、泡立ててみた。
毛の膨らみが消え、その大きさが強調されている。
毛、無くなったらどういう風に見えるんだろう。…剃毛、させてみようかな…。
ちょっと魔が差した。

 俺は悠一郎の股を大きく開かせると、内股をさすった。
そして片手でずっしりとした陰嚢を揉みしだき、股間の凶器も擦る。
袋の更に奥に指を伸ばし、肛門も擦る。
 そうこうしているうちに、悠一郎の逸物は半勃ちになっていた。
俺は、徐々に、熱く大きく固くなるソレを、そしてユニークな身体を持つ悠一郎を、今すぐ味わいたかった。
 だが、孝史の件で早食いは勿体ないと感じたばかりの俺は、もっとゆっくり、じっくりと悠一郎を味わいたいとも思っていた。
 だから、今日はもう止める。俺は後ろ髪を引かれながら決断した。
悠一郎に声を掛けた後に、湯で泡を流し、

「はい、終わりましたよ」
「ああ、ご苦労さん。気持ち良かったよ」

 と、微笑んでくれる悠一郎に対し、魔眼を開いた。

「今後俺が何時来ても不審に思わない」
「…はい。思いません」

…しかし、折角の風呂なのに、ほとんど何も出来なかったなぁ。
俺はちょっぴり残念な気持ちになった。
今日の締めくくりに、何かもう一つやりたい。
と、ちょうどこちらにやって来る忠勝が見えた。
後ろに二人ほど、まあそこそこのイケメンを連れている。後輩だろう。
更に孝史が風呂にやって来たので、悠一郎と共に、忠勝と連れの二人に対しても魔眼を掛けた。

「悠一郎、忠勝、後そこの二人。お前達はそのジャグジーに入る」
「「「「ジャグジーに入る」」」」
「狭いとか身体が当たるとかは気にならない。俺が言うまで入り続ける」
「「「「入り続ける」」」」
「おう、孝史。こっち来いよ」
「はい、御主人様!」
「よし、目を覚ませ」

 風呂に入った男達は、皆肩や手足が当たるのも気にしない。
俺と孝史はギンギンに勃起していたが、それも誰も気にしなかった。
俺は当然のようにラグビー部の鍛えられた筋肉に、チンポに触れながら、途切れる事の無い会話を楽しみ、そして明日への種を蒔く。
こうして俺は、くんずほぐれつの「男風呂」を存分に楽しんだのだった。
 湯から上がると、皆それぞれ帰っていったり、自主練へと向かった。
俺は悠一郎、忠勝、孝史の三人を呼び止め、様々な指示を出してから別れた。
その後、部室に上着を取りに戻ってから一人家路に着く。

 あぁ、明日が楽しみだ…!


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