明治：粉ミルクから放射性セシウム検出、大気中から飛来か(2)

　　12月６日（ブルームバーグ）：明治ホールディングス（ＨＤ）傘下の明治（東京江東区）は６日、同社の粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが検出されたと発表した。東京電力・福島第１原発事故で大気中に飛来した放射性物質が影響したとみている。問題となった約40万缶を対象に、無償交換する方針。

　　発表資料によると、セシウムが検出されたのは３月14日から20日までに埼玉工場で製造された「明治ステップ」製品の一部から。最大で１キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムが検出された。国が定める乳製品の暫定基準値は同200ベクレル。

　　無償交換の対象は、全国に販売された賞味期限が2012年10月の「明治ステップ（850グラム）」の一部。イオンやセブン＆アイ・ホールディングスなどが手掛けるスーパーでは、対象商品の無料交換の掲示や取り換えを進めている。セブン＆アイ広報部の清水克彦氏は「該当商品を店頭から撤去している。他の商品については従来通り販売を続けている」と述べた。

　　放射性汚染の発覚を受けて、この日の明治ＨＤの株価は、前日比9.7％安の3020円で取引を終了。一時は前日比13％安の2902円と2009年５月以来の3000円割れとなる局面もあった。東京証券取引所では、粉ミルク同業の森永乳業が3.5％安の275円、雪印メグミルクが3.6％安の1410円と、相次いで下落した。

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更新日時: 2011/12/06 18:32 JST