田川市議会(高瀬春美議長)は11月29日夜、議会基本条例に基づく初めての議会報告会を同市伊田の市民会館で開いた=写真。約200人の市民で満席となった会場からは、議会の在り方や行政に対する注文など、さまざまな意見、要望が寄せられた。
報告会には市議18人が出席。議会の役割や議案審議の流れ、常任委員会の所管事項を説明したほか、4月施行の基本条例を制定するまでの取り組みを紹介した。
続く市民との意見交換では、議員定数の削減に関して「5万人の人口で現在の20は多すぎる」「自治体が競い合うように削減しているが、民意の反映という観点からは危険だ」など、賛否双方の指摘があった。
また、「市議はどのような方法で市民の声を集めているのか」との質問には、議会側は「個別の取り組みとは別に、こうした報告会を通じて民意を把握している」などと応じた。
午後6時半から約1時間半にわたる会の終了後、高瀬議長は「予想外の参加者数に驚いた。会場で寄せられた意見は聞きっぱなしにせず、議会としてきちんと対応したい」と話した。
=2011/12/01付 西日本新聞朝刊=