2011年12月6日 19時29分 更新:12月6日 22時15分
東京証券取引所は6日、オリンパス株を上場廃止にするかどうかの審査に入ると発表した。また、東証は投資家に上場廃止の恐れがあることを周知するため監理銘柄(審査中)に指定した。オリンパスの第三者委員会の調査報告書が発表され、有価証券報告書の虚偽記載が具体的に明らかになったことを受けた措置。
東証は今後、調査報告書などをもとに審査を進め、会社の組織的な関与の度合いや悪質性、市場の規律維持や株主に与える影響などを「総合的に判断」(東証)する。審査は最短でも1カ月程度はかかるとみられる。
東証が虚偽記載の影響が重大と判断すれば、オリンパス株の上場廃止が決まる。上場維持と判断した場合でも、「特設注意市場銘柄」に指定して1年ごとに内部管理体制について報告を求めることがある。
東証はこれに先立って11月10日、11年9月中間連結決算を法定期限内に発表できないとしてオリンパス株を監理銘柄(確認中)に指定した。今月14日までに発表できれば「確認中」の監理銘柄指定は解除される。できなければ上場廃止となるが、オリンパスは「発表できるよう鋭意準備を進めている」としている。【井出晋平】
ウェブサイトが15分で簡単作成、しかも無料で
クルマの最先端が集結
学生は社会で必要とされる力を身につける