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【社会】

1枚の紙からうろこ1200枚 折り紙作家 3年半かけ

2011年12月6日 09時52分

龍神を折る際の、折り目を書き入れた展開図も展示されている=東京都江戸川区で

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 来年の干支(えと)の辰(たつ)にちなみ、折り紙界のカリスマといわれる神谷哲史(さとし)さん(30)が三年半かけて制作した折り紙「龍神」が、ボートレース江戸川(東京都江戸川区東小松川三)内のアートミュージアムで展示されている。たった一枚の紙を幾重にも折り、うろこの一枚一枚まで表現した作品は、いまにも動き始めそうな現実感のある仕上がりとなっている。 (飯田孝幸)

 三歳のころから折り紙をしていたという神谷さんは、小学二年生の時に創作折り紙を始めた。現在は日本を代表する折り紙作家の一人。昆虫や動物、架空の生きものの作品を得意とし、特に竜をテーマにした一連の作品は代表作となっている。

 高さ、幅共に約六十センチの龍神は、三メートル四方の紙に切り込みを一切入れずに作られている。天を見上げるような姿の竜の体には、千二百枚以上のうろこが表現されている。レース場施設を所有する関東興業が百万円で購入した。

 アートミュージアムは専用の建物はなく、レース場内の一般観覧席や指定席などに作品が展示されている。神谷さんの「エンシェントドラゴン」と名付けられた赤い竜の作品や洋菓子バウムクーヘンのつぼ、ガラスのバイオリン、歌川広重の浮世絵など、いずれも一流の作家による多彩な作品が場内に並んでいる。

 龍神は来年一月中旬ごろまでレース場への入場料百円で観覧可能。ガイド付きのアートツアー(千円)を申し込むと全作品を見ることができる。ツアーは食事付き約二時間半のコース。原則事前予約制でアートミュージアムのホームページ=http://www.edogawa−art.jp/=から申し込む。ミュージアムは来年リニューアルを予定しており、予約は年内分のみ受け付ける。

(東京新聞)

 

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