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できごと
【衝撃事件の核心】サド的性癖の女の心に残る闇 患者のもだえ苦しむ顔みてストレス解消…入院患者の爪剥がし事件
「2~3分くらい引っ張りました。『痛い、痛い』と言ったり、顔をゆがめたりしている患者さんもおられました」
裁判官が「痛そうな顔をしている人の反応をずっと見ていたのですか」と尋ねると、「はい」と小さくうなずいた。
検察側によると、4人のけがは全治約1週間程度だが、爪が完全に伸びるには約3カ月かかり、決して軽いけがとはいえない。今でも、白衣を着た職員が近づいただけでおびえるようになった人もいるといい、事件が被害者に与えた傷はあまりに大きい。
ストレス発散のため…
高校中退後、工場で冷蔵庫などをつくる仕事をしていたという佐藤被告。26歳で父親が病死したのを機に介護の仕事へ進むことになった。
「お父さんを介護してくれていた人のことを『ええ人やなぁ』と思った。自分も人の役に立つ仕事をしたいと思うようになりました」
被告人質問で職歴に関する供述が続く。ホームヘルパー2級の資格を取得し、29歳から京都市内の病院などで働くようになった。念願の職業に就けたものの、人と関わることが多い職場で次第にストレスをためることが多くなったという。
同市南区の病院に勤務していた16年、仕事でストレスを感じたなどとして、意思疎通が困難な入院患者計6人の手足の爪計49枚を剥がしたとして逮捕、起訴され、18年に1審京都地裁で懲役3年8月の実刑判決(確定)を受けた。
「今回(の犯行も)もストレスがたまっていたからなのか」。弁護人からそう問われると、「おむつ交換がうまくできなかったり、(同僚に)『もうちょっと早くしなさいよ』などといわれ、ストレスになった」「(患者の爪を)剥がしたとき、気分が楽になった気がしました…」
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