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日本は「有色人種」の国?

何だか、ちょっと生々しいタイトルですが、日本人は、「有色人種」だと言われることについて、何となく抵抗を感じるところがあるような気がして、こういうことを考えてみようと思いました。

私自身、普段そんなことを気にかけないですし、詳しく知っている訳でもないので、思いついたままを書き連ねていくつもりです。

「京都議定書」について議論する際に、日本は「先進諸国」の一員として、自分の立場を位置付けています。
そして、アジアの「中進・途上諸国」を利用する形で、自国の二酸化炭素排出枠を獲得しようと目論んでいます。
そういう時に、自分たちが「アジア」の一員であるという意識は、あまり表に出て来ない気がします。

「アジア」人であることは、「黄色人種」であることにつながりますが、そういうことに気がつく前に、「先進諸国」であることの方に意識が向かうのだと思います。
「先進諸国」の本家は、西欧です。西欧人は「白色人種」ということになりますから、日本人の意識の中に、自分たちは「白色人種」に近いかも知れないという、かすかな期待というか、憧れのような気持ちが隠れている気がします。

私自身、恥ずかしい話ですが、小学校低学年頃まで、自分は「白人」だと思っていました。
海外テレビドラマなどを見ていても、「外人」がスマートでカッコイイのを認める代わりに、彼らが日本人と「人種」的に異なるということにまでは、気づきませんでした。

ですから、日本人は「白人」と違って、「アジア」の浅黒い人たちとつながりがあるんだということに気づいた時は、とてもショックでした。
だって、日本は「白人」の社会と同じように文明化された社会であって、「アジア」の浅黒い人たちの社会とは似ても似つかない、と思っていましたから。
日本は、アフリカと違うのと同じで、「アジア」とも違うのだと、信じていたんですね。

今から66年ほど昔、日本はドイツ、イタリアと同盟を結んでいました。
当時のドイツは、よく知られているようにナチスによる独裁が行なわれていて、「アーリア人種」という架空の「人種」概念を守る名目で、さまざまな「人種」法が作られていました。

同盟国である日本は、この時に、西欧人特有の「人種」差別観念を意識することになったのです。
果たして、日本人は西欧人と同等なのかどうか。もし同等でないとしたら、西欧人からどういう目で見られるのか。
自分たちは、「文明国」人だと自認していた日本人ですから、そのプライドが傷つけられたような、暗い真相部分を覗き見たような、不安な気持ちにさせられたと思います。

「非アーリア人種」とは「ユダヤ人」を指します。日本人もまた「非アーリア人種」であるとすれば、「ユダヤ人」と同等の扱いを受けることになるかも知れない訳です。
例えば、日本人とドイツ人の混血児が実際にいたのですが、そういう人たちをどう扱うか、という問題も起こってくるのですね。

1933年に日本大使がドイツ外相に、日本人にも「有色人種」という概念が当てはまるのかどうか問うたようです。
これに対して外相は、ドイツ国内の日本人は「有色」とは見なされない、と回答したようです。

これで、一応は不安が解消された感じですが、やはり、日本人を「アーリア人種」そのものと見なすには無理があったようです。当然と言えば当然ですね。
ドイツ側は、日本人の優秀さは認めているけれど、「アーリア人種」ではなく、その協力者のような位置付けと考えていたようです。
「アジア」の盟主にはなれても、「白人」には永遠になれない。それが、日本人の現実だということに、気づいたんですね。

日本人というのは、自分たちが「有色人種」として西欧社会から見られているということに、意外と無頓着なんじゃないかと思います。
だから、「アジア」諸国に対しても、その一員としてより、一段高い位置にいる者として接している感じが、なくはないように思います。
「黄禍」という言葉が、中国を指しても日本を指すことはないと、どこかで思っているんではないでしょうか。

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約20万年前にアフリカにホモ・サピエンスと呼ばれる今日の人類が誕生しました。これは「カポイド」といわれる黒人です。 そして、それが北方に進出し「コンゴイド」と分化しました。 一般にカポイドとコンゴイドを合わせて「ネグロイド(黒人)」と呼びます。 そして、さらに北方(サハラ以北アフリカ/ヨーロッパ)に進出し、白い肌と高度な知能を持った種を「コーカソイド(白人)」と呼びます。 優秀なコーカソイドは当時ヨーロッパに住んでいたホモ・ネアンデルターレンシスという別種の人類を滅ぼしました。 さらにコーカソイドは、東方に進出しました。黒海よりも北のロシアに進出した者はスラブ系民族となり、さらに北方の極寒地域に進出したものは「モンゴロイド」という新人種に進化しました。そして、より南方に当たる中東そしてインドに進出したものは新人種「オーストラロイド・コーカソイド」となりました。彼等はさらに東進し、オーストラリアやパプアニューギニアにおいて完全な「オーストラロイド」に進化しました。 こうして、ホモ・サピエンスは世界中に散らばったのです。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:04 [ v ]

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ところが、氷河期が終わりマンモスなどがいなくなると、高い知能を持つ者がより優先的に生き残るようになりました。こうして,ロシアのさらに北方の極寒地域にいたモンゴロイドはその高度な知能と圧倒的な技術力を武器として急激に南下しました。そして原住民を蹴散らし、東アジアまで南下しました。そして、西アジアに進出するとコーカソイドとの争いを始め,同時にスンダランド(当時はシンガポールらへんの島々が大きな陸地だった)に進出し、そこからポリネシア・ミクロネシアに進出し、原住民のオーストラロイドを蹴散らしアフリカ付近の島々にまで進出しました。さらに、ロシア東端や日本列島からアメリカ大陸に渡り,南北アメリカに広がりました。この人たちはその後遺伝的に独自の進化を遂げたため,モンゴロイドとは別の「アメロイド」とする見方もありますが,モンゴロイド,アメロイド,オーストラロイドを「広義のモンゴロイド(黄色人種)」とすることが一般的です。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:05 [ v ]

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そして、コーカソイドも再び東進を始め、原住民のオーストラロイド・コーカソイドを蹴散らし中東そしてインドに進出しました(よってインド人などは色が黒いですが白色人種と言えます。遺伝的要素はゆっくりとしか変わりませんが、肌の色は数千年、骨格は数万年で変化します)。 また、近代になってアフリカやオーストラリア、南北アメリカに進出しました。こうしてオーストラロイドとアメロイドの純血種はほぼ姿を消すこととなりました。 そして、産業革命前後より東方のモンゴロイドとの軍事関係が逆転し,アジアにも植民地を拡大しました。しかし、より北方に住む「新モンゴロイド(ネオモンゴロイド:モンゴル/シベリア/朝鮮半島/日本/華北/ヒマラヤ)」の一部が当時のコーカソイド同様の技術を手にし、激しく衝突しました。結果的に、アジアを支配することはできませんでした。 しかし、アフリカへの再進出は功を奏し,現在でもアフリカではコーカソイドは支配者として君臨しています。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:05 [ v ]

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もちろん、「進化の流れからしてネグロイドだから劣っている」とか「モンゴロイドだから優れている」ということはありません。現に、貴方の文章からは白色人種が「上」のようなイメージを持っているように見受けられます。人種はそれぞれ独自に進化を続けており,新コーカソイドと新モンゴロイドのそれが速かっただけです。それでは、何故新コーカソイドと新モンゴロイドが優れているように見えるのでしょうか? 以下,引用:http://www24.big.or.jp/~uyotama/di/6507teikoku.html 彼等は非常に劣悪な環境に位置し,遺伝子の突然変異が置きやすい状況にありました。例えば,現在でも旧ソ連のチェルノブイリ原発所の近くでは放射能が漏れ,ミミズに激しくストレスがかかったため突然変異が頻発し,たちまちのうちにミミズはより強力な肉体に進化しました。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:06 [ v ]

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新コーカソイドの住むサハラ以北のアフリカや中東では砂漠が広がっており,そこでのオアシスの利権を守るため知能を発達し,所有権を明確にし自己と他との境界を明確にしました。さらに,ヨーロッパやロシアに住む新コーカソイドや新モンゴロイドはマンモスの足跡と言った微妙な変化も見過せばそれは餓死を意味するので激しくストレスがかかり、前頭葉の肥大化を生みました。 このため、新コーカソイドは資本主義を生み、新モンゴロイドは巨大な頭脳を持つこととなったのです。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:17 [ v ]

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また、極寒の地域にすむ新モンゴロイドは新コーカソイドの特徴に加え<br /> ・凍傷になりにくい一重まぶた<br /> ・発熱を抑えるための少ない筋肉/男性ホルモン、そして短い手足<br /> ・新コーカソイドに比べても巨大な大脳<br /> ・ホモ・サピエンスの中でもより極端なネオテニー<br /> を手に入れています。 削除

2007/2/2(金) 午後 4:22 [ v ]

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「浅黒」くて申し訳ないですが、「コーカソイドが文明化している」所以をご教授下さい 削除

2007/2/2(金) 午後 4:23 [ v ]

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Vさん、素晴らしい論考、ありがとうございます。サイト拝見しましたが、いわゆる「憂国」系の方でしょうか? すべては見切れていませんが、私も、「ロスチャイルド」や「日ユ」系の話、大好きです。と言っている場合ではなく、ご批判を受けているようですが、文面からもお察しの通り、この手の知識、私には皆無です。学生時代に、「照葉樹林帯/落葉樹林帯」に興味を持った時、多少、人種とか「語族」について考えたことがある切りです。すみません。

2007/2/2(金) 午後 8:35 logoseco

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ですので、コーカソイドが文明化している理由、わかりません。多少「断定」的な口調になったところもあるかも知れませんが、意図的なものではなく、無知故の思い込みです。むしろ私の方が、この点について教授いただきたい気持ちです。一応、この後の展開としては、「フグ計画」や「天皇制」、「アジア戦争」、「靖国」、「日ユ同祖論」などを考えています。また、どうぞお気軽にコメントくださいませ。

2007/2/2(金) 午後 8:38 logoseco

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あの・・・例のリンクは私のサイトではなく、私の文章の一部(突然変異に関する部分)の「引用元」です。 やや挑発的な口調になっており申し訳ありません。 ちなみに、私自身は、引用したサイトの意見に完全同意ではなく、「いわゆる憂国系」の傾向が全く無いと言えばそうではないですが、例のサイトの方や,最近のネウヨと私の考えはやや異なります。 と、えらそうなことを申していますが、正直言いますと,私は中3生で、私立の中高一貫校ですので暇を持て余していたときに「黄色人種を馬鹿にしてるな!」と思いカッとなって気持ちのままに知識を書き散らした次第です。不快な思いをなさったかもしれませんが,申し訳ないです。 削除

2007/2/2(金) 午後 11:27 [ v ]

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これでは答えになっていませんね。コーカソイドと文明の件ですが、何が文明的かは人によって異なりますのでコーカソイドが文明的と一口に言うことはできません。ただ、明治以後の日本その帝国の性質上イギリス圏(大英帝国)を目指してきたので,イギリスやアメリカ,オーストラリアの雰囲気を「文明的だ」と勘違いする傾向が強いように見受けられます。少なくとも、江戸時代の日本とイギリスではイギリスの方がより人類として進んだ社会を形成していたでしょう。ただ、「文明的」と言う単語は人によって受け取り方が異なるのでよっぽど遺伝的な差異が無い限り言い切ることはできません。 削除

2007/2/2(金) 午後 11:34 [ v ]

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例えば,一人当たりの購買力と考えると有史以来18世紀頃まで人類は非文明化してきたことになります。そして、技術力と考えると日本はイギリスのそれを上回っています。国家の主要地域の面積当たりの経済生産と考えると東アジアのそれは有史以来西ヨーロッパのそれに匹敵しており,今日の日本はどこよりも文明的となります。 削除

2007/2/2(金) 午後 11:40 [ v ]

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白人至上主義というのは大航海時代から〜植民地形成に基づく歴史の中から育ってきたものと考えます。少なくとも、それまでは蒙古軍のヨーロッパ侵入、イスラムの進出等で、強く意識されていなかったのでは?また、日本の無頓着さは、幸運にも植民地化されなかったことと、島国だから直接の影響を受けずに済んだ部分が多いかもしれないですね。

2007/2/3(土) 午後 2:37 asuka922hi

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まあ、私の方も、挑発とまでは言わないですが、読者の興味を引くために、多少「非常識さ」を装った物言いにしている面がなくもありませんので、vさんが一方的に謝られることもないと思いますよ。今回、「黄色人種」、「白色人種」、「文明」などの言葉が出てきましたが、こうした、いわば「容れ物」としての言葉について、知識を駆使して中身を解説するのが、「定義」であると思っています。しかし、一方で、この「容れ物」そのものの成り立ちについて、ごく素人的な知識のみで考えてみる、というアプローチの仕方もあるかと思います。

2007/2/3(土) 午後 11:26 logoseco

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私が当ブログでやっているのは、主にこちらなんですね。ですので、vさんが、いくら知識を披露されても、それは「定義」の一例でしかないと、私などはとらえる癖があるので、ますます質が悪い、とも言えそうです。そうした意味では、あすかさんのコメントなどは、むしろ私的には、面白い、と反応してしまう訳です。いずれにしても、こうした話し合い、こうしたブログの活用は、とても楽しいと思いますので、お暇な時にでも、またどうぞいらしてくださいませ。

2007/2/3(土) 午後 11:28 logoseco

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